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坂東蛍子、日常に飽き飽き



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【この小説が収録されている参考書籍】
坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫nex)

坂東蛍子、日常に飽き飽きの評価: 3.45/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

キャラクター小説で可も無く不可も無く

この作品の登場キャラクターは、普通の人間から、ロボット、神、人形、宇宙人、幽霊など多岐にわたる。それぞれのキャラクターが、それぞれの過ごした時間を、この作品では克明に書いている。
物語の面白さはあまり無い。そういう面ではむしろSFというより純文学作品といった方がいいかもしれない。
こういったジャンルの作品は、大概まず物語があって、その中で初めて登場キャラクターの特徴が活きるというものが多い。しかしこの作品は、まずキャラクターの特徴があり、それに物語が発生する、というスタイルをとっている。普通の人間の物語など、退屈なのは当たり前なのである。それでもこの作品の作者はそのスタイルを最後まで捨てない。町田康のような語り口調で地の文を書き、最後の最後までキャラクターの、過ごす時間を綿密に描き続ける。これには普通のSFだと思って読んだ読者には、まず違和感を感じ得ると思う。おそらくこの作品は大衆受けしないかもしれない。
続編も出ているようなので、私はこのキャラクター小説がどう続くのか見たいのだが、一つ言えるのが、この作品の内面には切迫したものが見受けられ無い。これを評する時によく例に出される「涼宮ハルヒシリーズ」と違うのはその点だと思っている。この独特な小説を読みたい方は、迷わず読んでみて欲しい。
坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫nex)Amazon書評・レビュー:坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫nex)より
4101800065

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