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彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?



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【この小説が収録されている参考書籍】
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?の評価: 4.63/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(5pt)

表紙が村上春樹の文庫と被っていて探しにくい

小説は面白かったです。クスッと笑えるシーンもあってライトな切り口なのにテーマはchildren of menや萩尾望都さんのAAを思わせる往年のSF課題を森先生らしい描き方で書いていて面白かったです。
ただ私はそんな「森先生の小説が面白い」という予定調和なレビューを書くつもりは全くありませんでした。レビューを書こうと思ったのは表紙についてです。

表紙 村上春樹の新作文庫、色彩どうのというものとパッと見た印象が似ていて何度も視界の端に引っかかる村上本を恨めしく思いながらやっと探しました。ライトノベル風の華やかなアニメっぽい表紙の小説群に埋もれていました。講談社タイガ文庫は中身の宣伝を見てもラノベ風なのに何故森先生の表紙だけこうなのか既存のファンが買いやすいようにでしょうか?だったらタイガで出さずに普通の小説で良かったのではないでしょうか。そしてアニメ化に乗って新たなティーン層を取り込みたかったならキラッキラでカラフルなラノベイラスト表紙で良かったのではないでしょうか。スカイクロラアニメやすべてがFになるアニメよりふわふわで背景が妙に綺麗なラノベ森本。私はそんな表紙の森ミステリも見たいです。
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No.11:
(5pt)

ヒロインが今までにないタイプで魅力的です

S&Mから始まるシリーズの最新シリーズにして、謎には人類の存亡がかかっているという最大スケールの今作は、喜島先生あたりから顕著になってきた静かな、としか言いようがない文体が作品の未来感を表現していて、読み終わった後には読む前より意識がクリアになったような気分にさせられます。 蛇足ですが、森博嗣の作品はよく各章の最初に引用がありますが、今回の引用作品は絶妙と言わざるをえません。
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No.10:
(5pt)

人類の行く末

クローン技術などが発達し、オリジナルとコピィの境界線が曖昧になっていく時 どのような不都合が生じるのか?ということを考えさせらた 過去のシリーズとの関連もあり、とても楽しめた
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No.9:
(4pt)

人類はこの方向にきっと手を出す…

森博嗣のWシリーズ第一弾である。もうこれはミステリではなくSFと思ってよい。
「女王の・・・」シリーズ(これもほとんどSF)でだいぶ存在感を出していた「ウォーカロン」。こいつが主題ということで、最近はあまり新シリーズには手を出していなかったのだが、試しに買ってみたというところ。基本的にミステリとSFは、どちらも好みである。ミステリは本格、SFならハードだ。

本作品(本シリーズ?)では、ウォーカロンの概念がだいぶ進化(ですよね?)した形で現れる、というより、メインの存在として描写される。それも高々○○年後のことだ。純粋に技術的にここまで行くのはちょっと大変だろうという思いと、人類(特に非キリスト教圏)はこの分野に手を出すような気もするよなぁ、という思いが個人的には何回も交錯した。

ストーリー概要は、もう帯紙やらポップを読んでいただいたほうが早い。
他のシリーズとの関連性がどうこういうあたりは、本作を読んでいただくしかない。

いや、やっぱり人類はこの方向に絶対に手を出す気がしてきました。
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No.8:
(5pt)

面白い!

待ちに待った、森さんの新作。 面白かったです。 前半から、布石があり最後にビックリさせられる所なんていつもながら最高です。
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No.7:
(5pt)

正直、怖いかも・・・

先日、「中国の人工知能研究が、日本を一気に追い抜いた理由」という記事を読んだばかりだったので、正直なところ、近未来の状況が妙にリアルに感じられて、怖いと感じた場面がいくつかありました。 今は根拠もなく、大丈夫だろうと思っているごく小さな動きが、いつの間にか多数派となってしまう近未来を舞台に、新しいサバイバル状況を描き出したところが、森ワールドのすごさと感じています。 今年、来年あたりのどこかの大学の小論文に出そうな感じがするというのは、思い過ごしでしょうか。
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No.6:
(4pt)

赤い魔法

最初はぱさぱさなパンを食べるように、味気なくページをめくっていた。 時代も、登場人物も、よくわからない。 それが、だんだんと、読んでいくうちに、目が覚めていくのがわかる。 「火の鳥」に描かれているような世界を想った。 四季シリーズが終わり、百年シリーズも完結した。 もっと先で続く、新しく始まる、森博嗣、大河。
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No.5:
(5pt)

何か新レーベルから森博嗣が新刊出してるよ……最近は本筋のGシリーズでも謎解き放棄して結論濁して"ハイおしまい"って感じだし、もう森ミステリィ読むの辞めよっかな……とお考えの昨日の私みたいな貴方! 森ミステリィを放棄するのはこの本を読んでからでも遅くない!

裏表紙のあらすじを一読して、大体のストーリーを把握してから読み始める。始め20ページくらい読んでて思う。

&#34;何これ、クッソ読み辛い&#34;

冒頭11行目から唐突に現れる&#34;ウグイ・マーガリン&#34;さんとの対話が脈絡無さすぎて&#34;ハッ?&#34;ってなる。題名も相まって、&#34;どうせウグイさんってウォーカロンなんやろ? 妙に機械っぽいもんな。これ題名の問いかけ失敗やろ&#34;とか暫しこの本を買った事を後悔する。でも、せっかく税込712円も払ったんで20ページでもう放棄すんのも何か気が引ける。という事で辛抱して読み続ける。結果から言えば、読み続けて本当に良かった。ココで辞めなくて良かった。本書はここ数年の森作品では「喜嶋」以来の傑作だと思う。

私が&#34;ん? 何か最近の森作品と違うぞ?&#34;と思ったのは、男二人の風呂シーンという誰得なサービスシーンにウンザリし始めた55ページ目3行目からだった。具体的には「今我々が抱えている問題」というフレーズからである。&#34;んっ? 何やろうな&#34;と一瞬思う。今現実世界で先進国が抱えている問題を総当たりせずとも、&#34;多分人口減少かな&#34;くらいは当たりは付く。まあ50%しか当たってなかったけど。この辺から徐々に森博嗣氏が本著のメインテーマに掲げたであろう話が出てくる(具体的に何なのかは本著をより多くの方に読んで頂きたいので述べない事にする)。

正直に言う。読了して1時間くらいしか経ってないが、あんまりストーリーは覚えてない。しかし、本著のメインテーマの抽象的な話(哲学的と言うか科学的と言うか、つまり森作品特有のあの&#34;あんまし良く分からん&#34;感じの話)はすごく印象に残った。&#34;こんな考えを持っている人(森博嗣氏の事だが)も世の中にはいるんやな、すごいよな、こんなん考えた事もないわ&#34;とただただ感服するばかりである。四季シリーズが好きな人は好きな感じの話だと思う。気が向いたら712円持って書店を訪れると良いと思う。これから何の前情報も無く(このレビューは見なかった事にして欲しい)この本を読める貴方が羨ましい。何度でも言うが、読了後の読者の心に何かを残すという意味で、本著は間違いなく傑作と言える。

しかも、帯に&#34;赤い魔法&#34;とか書いてあるので、勘のいい方は予想が付くかもしれないが(今アニメ化で話題の&#34;F&#34;の作中の真賀田研究所の使用OS&#34;レッドマジック&#34;を私もすぐに想起した)、久々(ホント久々!)に本物っぽい真賀田四季が登場したので、個人的にはとても嬉しかった。オマケに続編を2冊出す事まで確定らしい。また四季さんと会える事を楽しみに待つ事にする。それにしても、本作でも相変わらず&#34;読心術でも使ってんのか&#34;と思わせてくれる程の会話のキレだった。ほんと「治具β」とは違うわ(本当はコレが一番言いたかった(苦笑))。やっぱ四季さんはこうじゃないと!

P.S.
&#34;Does She Walk Alone?&#34;という題について。

「彼女(ウグイの事か、ミチルの事か、四季らしき人物の事か、それとも「あれ? 今すれ違ったあの女性ってどっちだろう」的な一般化された&#34;彼女&#34;の事なのかは知らん)は人間か、それともウォーカロンか?」という意味ならば、&#34;Is she WALKALONE?&#34;ではないかと一瞬思った。もっとも、「ウォーカロン」という語を固有名詞として捉える後者よりも、前者の方がよっぽど趣が有るなぁと思ったのでソコで思考放棄、この問いは一度その辺に投げ捨てた。

しかし、&#34;表紙の装丁が何となく喜嶋先生の静かな世界っぽくて美しいなあ&#34;という感じで半刻ほど惚れ惚れして眺めていて、ふと気が付いた。題名の中の大文字を時計回りに読むと&#34;DSAW&#34;。後ろ3つがSummer.Autumn.Winterの頭文字ではないか!

&#34;今回紛い物でない四季さん(たとえウォーカロンでも。治具βの例の人は完全な別人でちょっとガッカリした。)、久しぶりに出たしな! 多分そうに違いない! でもDって? 春はどこ行った? そういや140ページの&#34;森のくまさんの寓話&#34;でも、黒白赤だけで緑色の魔法は出てこんかったな。それにしても、SpringとSummerなのに何故かD.S。音楽記号Dal Segnoでもあるまいし&#34;と少し考えを巡らした。

が、結局は多分Sに係って&#34;Double S&#34;だろうと強引に自分を納得させた。これなら確かに題名が&#34;IS she&#34;ではダメである。でもなんか釈然としないし腑に落ちないので、何か尤もらしい案を思いついた方が居ましたら、教えて頂けると幸いですm(_ _)m

P.S.2
&#34;マーガリン&#34;さんの話だが、私の脳内ではPS2他PSPでも発売中のゲームソフト&#34;ペルソナ3&#34;のキャラクターである&#34;アイギス(戦闘用機械の少女)&#34;を想像してしまった。一度思い込むともう修正は不可能で、台詞が全てc.v.坂本真綾で脳内再生されてしまい、笑うしかなかった。&#34;マーガリン&#34;さんがこの先「なるほど」とか言ったら個人的にクスリとしてしまいそうである。本作品に何の関係もない追記で失礼した。
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No.4:
(5pt)

百年シリーズ好きだけど、たぶんそうじゃなくても面白い。

作者の作品では百年シリーズが一番好きです。
3冊目が出版されるのを楽しみに待ち続けて、もう何年経つだろう。
え?新シリーズ?え?ウォーカロン?
まだ終わらないのか、っていうかもっと広げるつもりか!!
と、半分義務感(だって好きだから)で本屋でぱらぱらめくってみると、なんっか読みづらい。
しかし、ミチルという単語を発見してしまったので、これは読まねばなるまいと(やはり義務感か)購入。

前レビュー者の甘夏さんと同じく、最近の森ミステリィは、解決編なし、謎投げっぱなし、
これもそうだったら嫌だなぁ、なんて思いながら読み進めましたが、
いやぁ、やられましたよ。満足です。

さすがに、百年シリーズからさらに100年ほど経ったせいか
ウォーカロンの技術的な歴史についての話が理解し難かったんですが、
(そこまでいくとさすがに「人間とは何か」っていうテーマが良く分からん。
ロボットが存在した百年シリーズくらいなら、そのテーマがすごく魅力的だったんだけど。)

しかし、冒頭突然起こる事件に、あいかわらずのとぼけた会話、
あいかわらずのあの人の登場(出るだろうとは思っていたが、やはりニヤリとするね)、
「人間とは何か」とは別のテーマとして、繁殖機能の問題という謎。
意外にも(失礼)惹き付けられます。

冒頭の彼女がラストであーなってこーなってからエピローグまでの流れが
とんでもなく面白かったので、
「テンポは良かったけど難しかったからまぁまぁ面白いくらいかなぁ」
から、終わりよければ全て良しということで、大満足で終わりました。

あと2巻出る予定とのことで、続きが早くも楽しみ。
最初から文庫で出してくれるなんて、財布にも優しいね。
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No.3:
(5pt)

人間とは

重く深い考察の連続です。 ウェットな会話が内容の重さを緩和している感はありますが、読めば読むほど背筋がぞっとします。  人間とは一人か?一つか?何を持って人間と定義するのか、興味深く読む事が出来ます。 早く続編が読みたいと思わせる素晴らしい本です。
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No.2:
(5pt)

森氏に全然近づけない。

ああ悔しい。 いつの間にか森氏のデビューの年を越えていました。 三十代後半から四十代の超忙しい時期に、よくぞあれだけの作品を残したなと思っていました。 そしてそろそろ書かないつもりなんだろうなと思っていました。 見事に裏切られました。 この人の本は本当に毎回読者を裏切ります。 森氏を追いかけている方は覚悟し読みましょう。 遥か彼方なに森氏がいます。 全然近づけん❗
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No.1:
(5pt)

ネタバレだよ

自分はGシリーズを読んでいて、全ての事件の真相を知る大きな存在のように書かれている四季が、ミステリーの解決編を放棄する免罪符のような機能をしていることに、正直最近の森博嗣はつまらないなと感じていた。
だから今作で四季の名前が出てきたときは少なからず残念だと思った。
今作が (s&m, v, g, x などの) 既存作品と世界観を共有しないという意味での新シリーズならもっと面白かったんじゃないかな、とさえ思った。

森博嗣特有のテクノロジに囲まれた世界観と倫理観が好きなら、今作は相変わらずドンピシャ。
純粋なミステリーを期待する人は、森博嗣は既にそのジャンルというか領域にいないので読まない方が良い。
森博嗣の主軸は、既に理系ミステリーではなくファンタジー寄り SF だ。
ちりばめられた謎の解決編はニュースキャスターの原稿のように淡々と語られる。

星 5 つの理由は、森博嗣がかなり壮大な計画を持って執筆していることが分かったから。
過去を書いた v シリーズ、リアルな感じの s&m, g シリーズ、そして未来を書いた今新シリーズ。
3 つの時間軸で世界観を広げようというのは、珍しいというより新しい手法だと思う。
四季シリーズの時点で既にこの構想はあったはずで、四季のこれからの役目はきっと 3 つの時間軸を結ぶパイプ役だ。
そして、彼女の役目を技術的に可能にするためのウォーカロンなのだろうと思う。

作者への敬意と刊行中のシリーズへの展望が見えたのが今作の「彼女は一人で歩くのか ?」だった。
次巻を楽しみにしています。
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