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彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?
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彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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淡々とした語りに抑揚の少ない話運び,日本人風でありながらカタカナ表記の名前など, 特に序盤は,無機質というのか,真っ白で壁の見えない部屋に居るような感覚を抱きます. そこを越え,徐々に『色』がつき始める中盤以降も,人間が減り続ける近未来を舞台に, 人工的な生命体と人間との境界線や,生命そのものの重さや価値を問うやり取りが多めで, 答えや終わりの見えない問い掛けが続く様子は,期待したミステリィとは違ったSFの雰囲気. 人はその緩やかな死を自ら見届けるのか,それとも別の『可能性』を模索していくのか, 目の前の出来事や人々は現実,それとも…と,波の狭間を揺れ漂うような感覚も印象的で, 時間はあると語られたものの,残された疑問も多い中で,待ってくれる人ばかりとも思えず, 続刊にて語られるであろう,人間だけではない世界の選択,そしてその行く末が気になります. | ||||
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森博嗣はそもそも、傑作を書くつもりが無い。 本人も公言している通り、彼にとって執筆行為はビジネスなのである。 しかし半引退?し始めてから、その執筆活動の方向を芸術方面に押し進めようとしているのではないかと感じる。 ただ、それでも森氏の作品が「感じ」を肝にして書かれているか、と問われると、うーん・・・。 ヴォイド・シェイパから始まったあのシリーズも実は(というか明らかに)とても言葉的で、禅の真髄なるものがあるとするなら、その片輪しか表現されていないように僕は感じる。 森氏は具体的には言葉にしたくない「感じ」の世界の、この「感じ」の部分をうまく表現したいのだろうが、どうもその発想が多くの読者にとてもよく開かれた表現で描かれている。 言ってしまえば、大衆にひろびろと伝わるような形になっている。 僕の個人的に、大衆にひろびろと伝わりやすいものは、あまり好きじゃない。 もうそろそろいい加減にビジネスを完全にやめたらどうだろうか? 森氏が誰の役に立たなくてもいい、と本気で思えるような作品を、僕は読んでみたい。 もうこの手法には飽き飽きなのである。 森氏の言うように、僕は彼の小説よりも、エッセイや趣味の分野の著作だけをわざわざ買ってまで読みたい。 小説を読みたいのなら、自らが書く他に無い。 この作品の執筆時期は2年くらい前なのだろう。 2年後もまた同じように、ただ単にふわっとした作品を作っているのだろうか。 ちなみに僕はこの作品を読んだか? 覚えていない。 | ||||
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