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死日記
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死日記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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気に行った本が見つかり満足しています。 ありがとうございました。 | ||||
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好きな作家のデビュー作。迷わずに購入した。存在感のあるタイトルと、儚げで、どこか虚ろな表情のイラスト。内容を想像しながら読書に入り、一気に引き込まれた。14歳の男子中学生が、方々に気を配り続け、日記にだけ吐露した素直な想い。その行間から読み取れる、劣悪な家庭環境がとても辛い。たった一人の母親は、父親でない男性と外出し何日も家を空け、気が向いたときにだけ優しくなる。本当に下衆な成人に傷つけられ、消える田口潤。最期まで心の拠り所にしたのは、母への想いだった。涙が止まらない、不朽の小説。潤は、懸命に生きた。 | ||||
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想像よりも何倍も上を行く内容の濃さと深さ。 周囲の人々のささやかな優しさや思いやりが余りにも美しくて胸を打つ。それを嬉しいと感じ、感謝し幸福だと思える少年の心にも。きっと彼らが居たからこそなんとか生きてこられたはずだ。でも、どうしてもそれだけでは隙間が埋まらないことにとてつもない虚無を覚えた。 そこに帰るしか道は無く、その居場所がいつか良くなるとどうしても望みを捨てきれない。どこかで信じて、依存しなければ物理的にも生きていけないのが「子供」なのだ。どんなに苦しさはびこる家でも、どんなに最低と嘆く家でも、帰る所はそこしかないんだよな。いつしかその刃は行き先を見失い、己に向くしか道がなくなってしまうのかも知れない。 なに被害者面して泣いてやがる。お前の生い立ちなんか知ったこっちゃない。それでも言い訳をせずに懸命に生きている人はごまんと居て、同じ境遇でもしない人もごまんと居る。母親としての子供の幸せより、女としての自分の幸せを選んだだけのことだ。何かを犠牲にしてでも我を選んだ刃が外へ向くのは必然か。でも言うほど簡単に出来ないのも人間、か…?我を忘れて熱くさせる作品だった。そして、ラストは泣いた。戸田が言ってくれた言葉に。 | ||||
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胸が痛む様な内容。 なのに、さくっと読めるのは少年の日記で八割強占めてるから。 子どもは親を信頼し愛するようにインプットされてこの世に誕生する。 この言葉に感動した。 親が子を子が親を簡単に殺やめてしまう様なこの時代に小説を読んでるって感じがしなかったすごくリアルでドキュメントみたいだった。 全体の雰囲気とラストでわかるプロローグの真相。 作り方すごく上手いです。 | ||||
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巻末の解説も無く、あっさりしすぎたあとがきに少しためらいを感じましたが、抑え気味の背表紙の説明文に惹かれて購入しました。ここでストーリーに少しでも触れてしまえば、本書の魅力をそいでしまうことになるでしょう。 全三章のうち第二章の最後でこの物語の結末は明らかにされますが、第一章を読んでいる段階ではまったく予想できないものでした。ところどころに挿入されるそれぞれの登場人物の生い立ちの描写はやや浅い感じを受けますが、逆に話のテンポを良くしています。日記という形式をとっていることで、残り時間が刻々と減っていく時限爆弾をなにもできずに見せつけられているような錯覚に陥りました。 本書のテーマは重く、読み終わったあとに残るものは決して心地よいものではありません。それでも最後まで一気に読まされてしまうのは作者の優れた文章力、構成力によるものとおもいます。ひさしぶりにぐいぐいと物語に引き込まれていく感覚を味わうことができた一冊でした。 | ||||
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