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ヴァリス
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ヴァリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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人間の精神と個の認識、現実と空想が入り混じった世界を題材にした作品。宗教関連の記述が多く、また散文的記述が多々含まれるので、読んでいて途中で流れを見失い、2,3ページ戻って読み返すということが度々あった。一般の「筋が一本通っている」SF小説と期待して読むと、面食らうだろう。ディックの「精神世界」ファンであれば読むに値するかとは思うが、それ以外の読者に対しては個人的にはおすすめしない。 | ||||
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まだ読書には支障ありませんが、もう少し年月が経ったら、焼けが更に進んで、読みにくいのではないでしょうか。 新訳の前に旧訳を購入しましたが、意外と読みやすく、選択は間違っていなかったように思います。 ヴァリス三部作(他二部はまだ端緒についたばかりです)のうち、最も一般的で理解できる作品です^^b | ||||
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女友達の自殺をきっかけに、狂気へまっしぐらとなったホースラヴァー・ファット=ディック。彼が、ピンク色の光線の照射によって、神からの啓示を受け、秘密教義を著していく過程がつづられていく。 あらすじを紹介することすら困難な、ディックの精神世界が開陳された作品だ。神学、哲学、心理学、歴史学、神話が、ごだまぜになって、捻り出された教義は、難解この上ない。ディックの博覧強記ぶりに圧倒されるのみである。訳者である大瀧啓裕さんのAdversariaを読むと(理解しているわけではない)、ますます自分の知識の貧しさを思い知らされる。 一読しただけでは、撫でさすったぐらいでしかないだろう。言わんとするところの上澄みをペロっと舐めただけだ。かといって、熟読し、ディックの精神世界にのめり込むのも恐ろしい。なにせ宇宙の創世まで解き明かしてしまう勢いなのだから。 ファットは、二つの異なった時代に生きる自分自身を幻視し、ついにその神秘体験と符号する映画『ヴァリス』に出会う ・・・ あらすじなど、語っても意味はないのだろう。ディックの精神の旅を眺めていくだけ精一杯である。本作品は、全てを理解しようとすると、苦痛でしかない。自分の経験と重なり合うような、わずかな部分を感じ取るだけでよいのかもしれない。少なくとも、私は、ディックの諸作品に見られる現実の崩壊感の根源に触れたような気がする。 | ||||
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