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誰がために鐘は鳴る



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誰がために鐘は鳴るの評価: 3.77/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(4pt)

運命・恋愛・友情について深く考えさせられる1冊

スペイン内戦を舞台に山間部ゲリラたちと義勇兵ロベルトが鉄橋爆破に至るまでを描いた、人間の運命・恋愛・友情について深く考えさせられる一冊。

読み終えて非常に切ない気持ちになってしまった。多くの障害を乗り越え一行は団結して任務に当たることができるようになる。任務は成功したがロベルトは負傷し共に逃げることができない。恋人マリアと別れなければならない。最も胸を打たれる場面だ。

著者は、人間は運命の前ではなす術がないということを言いたかったのか?いや運命には逆らえぬ孤独な人間の一生を認めながらもそれだけではなく、逆らえぬ運命があるからこそ、恋愛や同士との友情に尊さを見出し、意思の力次第でどれだけでもすばらしい人生が送れることを訴えたかったに違いない。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
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No.10:
(5pt)

緊張感とリリシズム

現在文庫で入手可能なヘミングウェイの長編を一通り読了しましたが、私個人の最高傑作はこの作品でした。

900ページ近い長編ですが、終盤の一部を除きほぼ全てゲリラが根城とする敵陣の山中が舞台となっており、場面展開は少なく、登場人物も多くありません。
しかし全く緊張感を途切れさせることなく (というか緊張と弛緩を絶妙に織り交ぜつつ)、一気に読ませます。閉鎖された空間で織り成される群像劇の見事さは圧倒的です。そして背景としての原始の山が(さらに異形の人工物としての鉄橋の存在が)飲み込むような立体感をもって迫ってきます。

ヘミングウェイの人物造形の素晴らしさは他の長編でも味わえますが、私にとってこの作品のいくつかの登場人物は忘れがたい印象を残しました。
中でも、雪の夜の主人公とアンセルモの邂逅の場面、アンセルモの神への祈りの言葉は思い出すたび胸がつまります。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.9:
(5pt)

英語で読んでほしい

素晴らしかった。ありふれた田舎の静かな自然のなか、だけど今そこは密やかで過酷な戦場であり、生と死が隣り合わせの緊迫したほんの数日間の出来事である。その一日一日の些細なことまでも書き次ぐなかに、戦争の残酷さ、人のみにくさ、誠実、愛、勇気、などを見事に浮かび上がらせている。そして、最後の日、死にゆく主人公の心情を思うとき、読者は戦争を絶対許してはならないと思うのではないか。私は主人公が死ぬであろう最後の数ページは読むことができないでいる。この本は絶対に英語で読んで欲しい。難しくて分からない部分があっても気にせず

読み進んで、読み終えた感動を味わって欲しいです。切に。
誰がために鐘は鳴る (シナリオ英語名作選集 5)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る (シナリオ英語名作選集 5)より
4875680058
No.8:
(5pt)

ヘミングウェイ オブ ヘミングウェイ

上・下巻読むのに、とても時間がかかった。物語は、ほんの3、4日の出来事なのだけれど、なかなか読み進まなかった。
ヘミングウェイは、映画化もされているものの、私は、本のほうが、数段優れていると思う。この主人公たちの心理や思想が、映画のビジュアル面からだけではなかなか伝わらないからだ。
全体として、少し長回しのところが、退屈ではあるものの、ヘミングウェイらしさは、最も表れている作品といえる。
ジョーダンとマリアの恋と、戦争での橋の爆破という使命を軸に、ヘミングウェイの長編には必ずといって登場する英雄的な場面と、それを無に帰してしまう虚無感が漂っている。人間が懸命に生きることと、それでも付きまとう生きることの虚無。すべての人間の人間的な人生に共感を生む、ヘミングウェイの代表作といえる。
誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)より
4102100075
No.7:
(3pt)

タイトルは素敵

タイトルが有名、と言う理由からこの本を読んでみたが内容はイマイチだった。正直、名前負けしている小説かな、と思う。そもそも私はヘミングウェイがあまり好きではない。武器よさらば、日はまた昇る、老人と海、そしてこの作品。色々読んだけれどどれもあまり・・・
 アメリカ文学作品ならば私の一押しがサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」次がスタインベックの「怒りの葡萄」3番目がでこれもスタインベックの「エデンの東」。
 尚私の友人に言わせると「アメリカに文学など存在しない」そうだ。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.6:
(3pt)

翻訳が・・・

内容はともかく、翻訳がイマイチです。特に主人公の男が恋人のことを、うさぎさん、僕のかわいいうさぎさん、などと言うところはさすがに引いてしまいました。名作なだけに誰か新しく翻訳し直してほしいです。
誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)より
4102100075
No.5:
(4pt)

呼んだけれど

戦争モノとして語り継がれている作品ですが、僕にとっては、いまいち取っ付きにくい作品であったといわざるを得ない作品だと思います。
登場人物の喋り方が、雰囲気を出そうとする努力は分かるんですが、そのために逆に読みづらくなっています。わざわざそんな事しなくてもいいような気がします。
僕はヘミングウェイという作家は、生粋の短編作家だと思えてなりません。長編になると、だらだらとしたストーリーに倦怠感を覚えてしまいます。『老人と海』を読んだときのなんとも言えないスッキリとした感覚があまり無かったです。でも、やはり名作だといえる作品だと思えるので。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.4:
(5pt)

ヘミングウェイ

この小説を読み始めた当初はゲリラ達の言葉使いが気にはなったが、少しずつ読み進めていくにつれ、一気に終わりまで読んでしまった。
このような素晴らしい作品を読み続けていくと自分の中の好みがハッキリとしてきて、その許容範囲内にある小説には格別な愛着が湧いてくる。
本当に、なんて素晴らしいんだろうと思いながら先へ先へとページを開いていく興奮をもっともっと色んな人達と共有出来たら最高である。
ヘミングウェイ。彼は本当に偉大な作家の一人である。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.3:
(3pt)

翻訳って大事ですよね。

内容というより、翻訳について。
どうも、この訳者の農民言葉が気になって仕方ない。「~するだ」とか。主人公以外の登場人物はだいたいこんな喋り方です。差別化する必要はあるのかなぁ。これが感情移入できない。誰か、新しく訳してくれないだろうかと切に願う。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.2:
(5pt)

どんな戦争映画よりも

第二次世界大戦やユダヤ人迫害を題材にした戦争映画に比べてやや取っ付きにくいと思われるのは、日本人には多少なじみの薄いスペイン内戦が舞台になっているせいもあります。
実際私も中学時代と高校時代と二度読もうとして挫折しました。
悲劇的な状況のもとで激しく燃え上がる男女の恋を軸にしていますが、けっして恋愛小説のようにセンチメンタルではなく、むしろ、命や正義の尊さといったものを力強く描いています。
『武器よさらば』と並ぶヘミングウェイの傑作、どんな戦争映画よりも深い感動と余韻を与えてくれます。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067
No.1:
(2pt)

名作ってこんなもの?

これは映画化もされた有名な作品ですよね。著者も、学校の教科書なんかにでてくる有名な人です。私はこの本を読み始めたものの、自分に感性がないからでしょうか、あまりピンとこず、途中で読むのをやめました。この作品のどこがいいんでしょうか?
 名作だからといって、本を買ってまで読まない方がいいと思います。図書館か本屋で、自分が実際に本を手ににとって見て、気に入ったと思えば、たとえ名作とは言わずとも、それが自分の読むべき本だということがわかりました。
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)より
4102100067

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