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シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団
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シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ガイ・リッチーじゃないよ、ガイ・アダムスだよの贋作ホームズ物第二弾。 前作『神の息吹殺人事件』は名探偵には畑違いなオカルト現象の顛末でしたが、本作はH.G.ウエルズ著『モロー博士の島』の直接の続編といった内容。ショッカーの改造人間みたいなノリの獣人軍団との対決であります。 もっとも、門外漢な分野への対処に苦慮した前作とは異なり、本作のホームズは獣人の実物を前にした途端に実在するんだったら仕方がないやと受け入れてしまったため、その後は推理らしい推理もなくて「事件はたんに狂人を狩るだけの活動劇」と本人も自虐した通りの締まらない展開に。獣人軍団も作中の扱いはグロテスクな外見のテロリスト程度のものでして、あらかじめ対策を講じていれば手強い相手ではないありさま。推理物としてもアクション活劇としても面白みがなく、前作に比べても工夫が乏しかったのが残念でした。首謀者二人の最期がひどくて、まるでジョークみたい。 前作と同じく、『失われた世界』のチャレンジャー教授や『地底世界ペルシダー』のペリー博士といった古典エンタメ小説からのゲスト出演者は多々あるものの、チャレンジャー教授も含めて活躍らしい活躍はなく、ほとんど出オチといった扱い。唯一、まともに活躍するキャラクターが著者の別の小説からの使いまわしというのはいったい……。 | ||||
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『シャーロック・ホームズ 神の息吹殺人事件』という作品の続編。前作もなんじゃこりゃという感じだったが、ホームズとワトソンが獣人軍団と死闘を繰り広げる今作もなんじゃこりゃ感満載だ。 あちこちからアイデアをパクって(メインはH・G・ウェルズの『モロー博士の島』)適当にでっち上げられたストーリーは、推理もヘチマもあったもんじゃないが、一応「意外な犯人」は用意されている。前作よりは成長したのかもしれない、ガイ・アダムス。 よくわからないのは、どうでもいい注釈がいっぱい付いていて、その中に「著者の創作」という意味不明なのがけっこうあることだ。何がしたいのだろうか、ガイ・アダムス。 さすがに3作目は書かれていないようなので、彼のホームズ商法もこれにて打ち止め。3匹目のどじょうを狙うほど図々しくはなかったということだ。2匹とれたら十分か。 | ||||
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「シャーロック・ホームズと恐怖!モローの獣人軍団」 ご存じシャーロック・ホームズとH・G・ウェルズの傑作「ドクターモローの島」を合体させた怪作。 ホームズ作品は、言うまでもなく、多くのミステリーファンの知的欲求を満たしてくれ、また何度読み返しても、ストーリーのオリジナリティは突出しており、魅力あふれるものだ。そして、あらゆる階級の登場人物がそれぞれに品位をもっている。 また、「ドクターモローの島」は「人間と獣の違いは?」という非常に面白く奥深いテーマをもった、哲学的とも言える作品だ。 しかし、作者がきっぱり断言しているとおり、この作品はそのような高い志をもって書かれた本ではなく、いわば品も哲学的要素も全くない「B級アクションモンスター活劇」となっている。おなじみの登場人物がこれでもか、というように出てくるが、作者も楽しかったのか、ちょっと調子に乗っているかな?という感じはある。 まあ、その程度の娯楽読み物とわかって読めば腹も立たない。そんな作品です。 但し、ホームズ作品と「ドクターモローの島」を読んで(または映画を観るか)いないと、何が何だかわからないかも? | ||||
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シャーロックホームズ「神の息吹殺人事件」に続く第2弾です。 ストーリーも「神の息吹殺人事件」の直後という設定となっています。 ホームズのパスティーシュとしては、「アクション系冒険小説」のノリ。 ホームズもワトソンも正典とは異なるキャラクタ設定(とっても感情的で良くしゃべる)となっていますし、マイクロフト・ホームズのディオゲネスクラブは、完全な政府秘密組織扱いですので、読者の好みが分かれると思いますが、ストーリー展開が速くスラスラと読み進められます。 ドクター・モローの作り出した怪物が、怪しげなたくらみを持って、ロンドンを騒がせる。 もともとモローの研究を裏で仕切っていたのは、マイクロフト・ホームズだったが、モローの死後、どうも怪しい状況になっていたため、シャーロックを呼んで事件解決に当たらせる。 協力するのは、マイクロフトが大英博物館に集めた有名人、チャレンジャー教授など、同時代のSF小説の主人公たち・・・・。 といういかにも「おもしろいでしょう?」という設定で話が進みます。 著者のアダムスは「あとがき」で、小説の設定や引用した有名人のことを自嘲ぎみに「わかった上で書いてます」と吐露していますので、読むほうも「わかったうえで」読まないといけませんね。 本格推理物ではありません。人物の内面に深く切り込んでもいません。どちらかというと「ジュブナイル」として読むことをお薦めします。 6月11日補足 この機会に、元ネタである H.G.ウエルズ「モロー博士の島」 (創元SF文庫)も改めて読み直しました。(小学生の頃に読んだのですが、記憶があやふやでしたので) なんというか、元ネタのほうが面白い・・・と感じてしまいましたよ。 | ||||
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