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単独飛行
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単独飛行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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初ロアルドダールとして”少年”を読んで引き続き。 本人の才能の中には周囲の人を面白がったり大自然や空からの風景を謙虚に美しいと思ったり、家族に手紙を書いたり、情報もない、やったこともないのに毅然とリーダーを務められることも含まれるのだな、と思った。 後半はもろにギリシャでの対ドイツ戦闘機戦、映画「ダンケルク」を観た以外はイギリスはなかなかしんどい戦況だったの知らなかった。初めは文字通り単独飛行だったのが、だんだん友達との会話が増えていく。ラスト前のハイファ近くの補助飛行場での出会いは、現在のパレスチナ・イスラエルの話に繋がるのか、ひやーっとした。 あんまりメソメソしないしきっぱりしてる、チャッカリしてるし、調子に乗る主人公(作者)、ちょっとアンディウィアーのSFの主人公を想い出した。 こういう人が書いた小説をもっと読みたいと思いました。 | ||||
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普通の青年が国家間の戦争に巻き込まれて、志願して戦闘機のパイロットになり戦いの場に行く 日常が戦争の最前線であり、相手を殺さなければ自分がやられる、一緒に出撃したした友が帰還しない ところから生き延びた人の自伝的作品です 淡々と語られる日常がどれだけ恐ろしいものであるか、今ウクライナで起きていることは映像で見られるけどそれがなぜか現実感がない この自伝は淡々と戦争を語っているが現実味を帯びて胸に迫ります | ||||
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大昔に読んだロアルド・ダールの『あなたに似た人』を少し前に再読したが、自伝のような本書に興味を惹かれて本書を入手してしまった。 著者ダールは、この回顧録ともいうべき戦争体験を1986年に書いているから、ダールが亡くなる4年前である。 老齢になると昨日のことは忘れるものだが、昔のことのことは意外と憶えているものだから、本書に書かれているエピソードなど細部にわたって描写されている。 ダールは、1938年の秋に、きな臭い欧州の情勢を感じながらシェルから東アフリカのダルエルサラ―ムへ赴任した。 まだ23歳の若者であったが、その土地に順応することの早さに驚かされる。 ライオンが咥えるコックの妻、グリーン・マンバ(蛇)、ドイツへ戦線布告したあとのダール指揮の道路封鎖(一人のドイツ人射殺)、使用人ムディショがドイツ人麻農場主を殺害してしまう、などなど信じられないようなエピソードで始まる。 が、これらのエピソードは、モノローグに過ぎない。 ダールがRAF(イギリス空軍)へ志願することからこの物語の本番が始まる。 戦闘機のパイロットの教育も短期促成であり、旧式な複葉機でエジプトから前線のリビアの基地へ飛ぶが、指示された場所が間違っていて不時着してダールは大怪我をしてしまう。 奇跡的に味方の勇敢なパトロール隊員に救助され、何回もの手術を受けながら、六カ月の入院生活を強いられてしまう。 医師もイギリス帰還を勧めるが、これでめげるようなダールではない。 原隊の第八十飛行中隊は、ギリシャに基地を移動しているから、ここから飛ぶことになる。 一度も操縦したこともないハリケーンでエジプトからギリシャまで4時間半。 司令官は、簡単に命令するが、搭載する燃料が足りないと言うと、補助タンクを積んでいくのだという。 こんな無茶な、と思いながらも命令だかから飛びだすのだから、どうゆう神経しているんだろうと訝りながら読み進む。 なんとかギリシャの基地に着陸すして着任報告を司令官にするも「御苦労さん」とも言わない。 イギリス軍がギリシャから撤退するため空から援護することが始まる。 ドイツ空軍は、戦闘機が500機、爆撃機が500機、RAFにあるのはハリケーン17機とパイロット17名。 嘘のような本当の話しだから、驚くより笑えてきてしまった。 戦闘機で空中戦の経験のないダールだが、司令官は、明日から飛ぶよう命令する。 就寝前のひと時の読書ではなく、その緊迫感に引き込まれて夜半過ぎまでページを繰り続けてしまった。 間一髪、ギリシャから撤退し、エジプトに帰り次の任地はパレスチナであった。 ラマート・ダヴットという隠れ基地へダールが偵察にいき、無事着陸してそこで遭うユダヤ人との会話が興味深い。 のちの中東混乱の萌芽を匂わせるようなことなのだが、あえてダールはここでは書いていない。 飛ぶと酷い頭痛に襲われるようになったダールは、医師の診断で帰国命令を受けることになる。 無事帰国して母親と抱擁するところでこのノンフィクションを終えている。 評者は、この作品の前に書かれた『少年』を読んでいないから、ダールがどのような教育を受けて成人したかはわからない。 が、シェルへ就職できたのだから高等教育を受けた経歴を持っていたことは確かだろう。 このような克己心を持つことがイギリスの高等教育の伝統なのだろう。 すこし前に読んだサン・テグジュペリの『人間の土地』や『戦う操縦士』とは異なる感銘を受けながら本書を読み終えた。 | ||||
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少年が戦いをくぐりぬけ大人になって母の胸に還っていく。単独飛行という言葉は心細くて切なくて、幼い頃みた遠い景色 を思い出します。英語ではGoing Soloというんですね。ちょっとシビれました。 | ||||
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パイロットの手記は多いけれど、エースでもない(おそらく撃墜0?)の普通のパイロットの手記は貴重かと。 | ||||
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イギリスの自国外での新米パイロットの教練のいい加減なのに驚きました。。 日本のパイロットが教育不足で、実戦参加させられたのが、よく言われますが。。それ以上に劣悪な環境でのダールさんの実戦参加の話に驚きました。。 | ||||
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大英帝国時代のイギリス人の気風をよく表していると思いました。 | ||||
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「チョコレート工場の秘密」「おばけ桃の冒険」などの数多くの児童文学で知られる英国の作家、ロアルド・ダール(1910−1990)の自伝的作品。ダールの児童文学書は何冊か読んでいましたが、初めて、この方向の作品を読んで感動しています。 ダールがシェル石油の社員としてアフリカに赴任している間に第二次世界大戦が勃発。飛行機乗りに志願して、ギリシアなどで戦闘に加わり、負傷兵としてイギリスに帰還するまでを年代を追って描いています。 愛機は、無骨なホーカーハリケーン(スピットファイアではありません)で、ユンカースジュ88爆撃機やメッサーシュミット109戦闘機との空戦が描かれており、この描写がリアリティーあふれています。零戦のエースだった坂井三郎の「大空のサムライ」で描かれるような緊迫感はありませんが、圧倒的なドイツ空軍の前に、わずか10数機で奮闘する様が淡々と描かれています。 戦いながらも、冷静に戦争を見つめていて、さらに周囲の自然に心動かされたり、微細な点にこだわったりする、いかにもダールらしい視点が興味深いです。すぐ読めてしまう量ですが、心に強く残る作品です。 | ||||
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時代独特の描写があり、人によっては残酷に感じるエピソードも入ってる。 でも、作者の書き方はドライで、わざと盛り上げたりもしないし、情に訴えかけたりもしない。 そこがとても好きだ。 時代が戦争に入ってからの、飛行訓練の様子や、 恐ろしい状況でもすと風景の美しさに目を奪われるところに、 人柄を感じた。 生き様ごと児童小説のよう。面白かった!^^ | ||||
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三鷹のジブリ美術館の図書室で宮崎駿推薦とあったので買った本。著者ダールの回想記。シェル石油の営業として英国からタンザニアに赴任。蛇と闘うようなどこかのんびりした生活が、英国のドイツへの戦線布告で、現地のドイツ民間人を捕虜にする指揮官に。その後、飛行機乗りとして英軍に志願し、悠長な複葉機で訓練を始めた迄は良かったものの、半年の訓練終了後に配属先への合流場所を間違って教えられ、燃料切れで砂漠に墜落。鼻骨折と脳震盪の中で猛火の機から脱出。味方に救出され、アレキサンドリアの軍病院で療養。同期の訓練生が殆ど死んだ中、この事故の災いが実は幸いする。療養後は、最新鋭機に慣れるまもなく、ギリシャの前線へ。ドイツ軍1千機に対し、英軍15機、かつ幹部はボンクラ。指導機との併走もなく、単独飛行で実戦へ。奇跡の戦果と生還を繰り返す。英軍壊滅状態の中、アフリカ経由でパレスチナの地に転戦。圧倒的不利な闘いの中、最初に墜落した際の後遺症の頭痛がひどくなり傷病兵として英国に戻る。 ・第2次世界大戦前の英国は、まだ大英帝国的なのどかな冒険心が残っていたことに驚きました。植民地で働く英国人達がどこか頭のネジがずれてしまっている様子の描写はお見事。 ・ダール自身も、状況や自分をどこか離れた所からみていて、死地にあってもどこか好奇心が勝っていて余裕。しゃれた映画俳優みたい。松田優作的か。 ・ツァイスのカメラで撮った写真群も見事。 ・英国にいるママへの手紙は欠かさない。 ・パレスチナの地でイスラエル建国前のユダヤ人と会うが、ダールはユダヤ人の歴史を知らずとんちんかんな会話に。 全体の印象としては、おとぎ話のよう。第2次大戦前ってこんなに人間的な時代だったんだ、英軍って意外と馬鹿みたいだったんだと歴史感がちょっと変わりました。 宮崎駿の巻末解説は今ひとつですが、「紅の豚」の第一次大戦回想シーンは、ダールから着想を採ったことがわかりました。 面白くてシュールな冒険記です。 | ||||
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ダールの作品の原点を確認することができました。 「マチルダ」、「チョコレート工場の秘密」、「こちら愉快な窓拭き会社」の3つが、 同じ著者の作品だと知らずに、それぞれ読んでいました。 単独飛行を呼んで、3つの本の共通点に気がつきました。 極限の経験、人間に対する愛情、大人の権威に対する反発。 この3つの視点が、作品ごとに、それぞれほどよく混ざっています。 この本を読んで、ダールの本を安心して子供に勧めることができるようになりました。 ますますダールのファンになってしまいました。 ps. 宮崎アニメの「紅の豚」の題材の一つだといわれているそうです。 | ||||
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シェル・カンパニーへの就職によってアフリカに赴く前半は、同僚やかの地の人たちとの交流が「少年」と地続きなのですが、空軍兵士として徴兵されたギリシャで作者が目にしたものに思いを巡らすと書かれていることいないことに関わらず慄然とさせられます。たとえば、「船のタンクが裂けたところから海面にオイルが流れだして、海は火の湖と化した。六人ほどの乗組員が手摺りを越えて海に跳びこむのが見え、生きながら火に焼かれる彼らの絶叫が聞こえた。」(P212)といった記述。すぐあとには、「わたしはひと目見てミスター・カーターに好感を持った。彼はドイツ軍がやってきてもここに残る予定らしかった。地下に潜って活動を続けるのだろう。やがてドイツ軍につかまって拷問を受け、頭を撃ち抜かれるのだろう。」(P220)といった記述も見られます。普通このような体験をした人は、サリンジャーみたいになるのではないでしょうか。しかし、この作者は、その特質とされるユーモアを損なわれることなく、我々に多くの作品を残してくれています。それは、宮崎駿さんも解説で書いているように幼い頃からイギリス社会でマイノリティとして過ごすことを余儀なくされたその環境から不可避的に身についたもののように思えます。そこに思い到ったとき、面白いばかりで読み終わった「少年」の、書かれていなかった箇所について考えてしまうのは、ひとり僕だけでしょうか。 | ||||
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姉妹編の「少年」ともども、私が何度も読み返す永遠の愛読書である。このような人生もあるのだということを痛切に感じさせられる、素晴らしい人生物語。「チョコレート工場」のような子供向けの童話を書く一方で、練られた文章の大人向けのエッセイとかミステリーに腕の冴えを見せる。本書は、そのようなダールが心底自分の個人的な体験を綴った自伝である。 「少年」では、このような子供時代を過ごすことのできたダールを羨ましいと誰もが思ったことだろうが、本書では飛行機乗りという日常人からすれば普通ではない、ましてや当時は戦時中のこと、平時では考えられない経験をしそのことを本書でさらりと書いている。 サン・テグジュペリの生き様と重なって見えるのは多分私だけではないだろう。 | ||||
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ロアルド・ダールの作品が好きなので、自伝的な本であるこの本を手に取りました。 ダールのほかの作品のような、あっといわせるようなどんでん返しはないのですが、当時のイギリスがどんなだったのか伝わってくる面白い本です。 たとえば、ダールはシェルの社員としてアフリカに赴任しますが、独身のダールの身の回りの世話はアフリカ人の執事が全部行います。その代わりにその執事の家族を養ってやるのが当時の慣例だという記述が出てきます。また、日常生活では、当時貴重品であったはずの車をもっていることがわかるし、趣味の写真ではドイツ製の上等なカメラを使っていることもわかります。戦争に志願すると、シェルはダールに給料は戦争に行った後も保証する約束を申し出ています。生活の随所に余裕がにじみ出ていて、いかにも古き良き日のイギリスです。 ダール個人については、ノルウェーの血を引くとは行っても、イギリス人らしさが随所に出ているのも面白いです。ダールは生死をかける戦争にあっても、撃墜したドイツ人がパラシュートで脱出するのを見るとほっとするなど、人間性を失いません。戦争に参加はするけれど、人を殺すこと自体については常に嫌悪感を感じているのです。それでいて、信頼していた同僚たちが死んでいくことに心を痛めながらも、感傷的にはなりません。こういう自分の感情を律してポーカーフェイスでいるあたりは、爆撃されてもポーカーフェイスでいる女王をうむ国の人らしいと思いました。 ダール自身に興味がある人、当時のイギリスの状況に興味のある人にはとても面白く読めると思います。一方、ダールに興味のない人には意外につまらない本かもしれません。 | ||||
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「チョコレート工場の秘密」のようなマジックな展開こそありませんが、 ダール氏の真実の人生も、アフリカに行ったり戦闘機を操縦したりさまざまな出来事が起こり、 まさに波瀾万丈です! こういうことがあったから後に奇抜なストーリーの数々を書くことができたのでは?と、 みょうに納得してしまいました! 朗読カセットとあわせて読みました! | ||||
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最後の一行を読み終わった時自分でもビックリだっのですが突然涙が流れました。熱狂的に彼の本を読んでいるわけではないのですが、読み終わるといつも体の中に暖かい灯がともったような不思議な感じになり、慌てて彼の本を買ってしまう私です。 | ||||
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Roald Dahlの自伝です。 「BOY」は彼の少年時代を、 この「Going Solo」は彼の青年時代についてです。 彼の青年時代は戦争があったので、 彼のいつもの調子のジョークで済ませることの出来ない場面も多くあります、 しかし、勿論、御得意の皮肉な表現も入っていないわけでは無いし、 こういうなかなか真面目な感じのする彼の本を読むのも、 何所か新鮮な感じがします。 他の作品とは違った充実感が楽しめます。 戦争といってもそんなに残酷な表現は無いですし、 「戦争万歳」なんてことも全く書いてありません。 英語の難易度も、 彼の子供向けのファンタジーと、 大人向けのショートストーリーの丁度あいだくらいのむずかしさです。 最後に彼の作家になるきっかけが書かれていて、 個人的にはそれがとても好きでした。 | ||||
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文句なしにおもしろい自伝です。ダール氏の大いなる好奇心とエネルギーから、劇的な人生が展開していきます。ときは第一次世界大戦のころ。故郷イギリスから、仕事でアフリカにわたった青年ロアルドはパイロットに志願します。そのなんともおそまつな軍の体制によって、おおくの友をうしない、自分も大怪我をおいながら、それでも飛びつづける。わたしたちの身におきたならとてもゆるせないような、理不尽な状況さえおもしろおかしくかたっています。それは、あとにつづく後輩たちに、ウインクしながらおしえてくれているかのよう。 「いきていると、ひどいめにもあうけれど、そんなことばかりではないんだよ。」 戦闘のさなかでさえ、しっかりと目をみひらき、うつくしいもの、すばらしいものを発見する姿勢にはおどろいてしまいます。「もし、戦争がなければ、そらのうえからみた、アフリカの大地のうつくしさをしることもなかっただろう。じぶんはなんて運のいい人間なんだ!」ひととしてのスケールがでかいのです。これはひとりのツワモノが、いきることを満喫していくさまをえがいた快作。3年におよぶ戦闘機乗りをおえ、故郷へのたびの途中でさらなる危険をくぐりぬけます。まさに奇跡のような帰還をはたし、母親のもとへかえっていく場面は、何回もないてしまいました。朗読は3本テープにはいって、5時間4分の録音。声はソフトでききやすく、上手です。ナレーターとして名の知れた俳優だそうで、トーキーアウォードを受賞されています。 | ||||
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ダールは両親ともノルウエィ出身だから英国人ではないのに、ナチと戦うために有利な就職先の仕事を投げ打って英国空軍の戦闘機乗りとして志願しました。複葉機グラディエイターで鼻を付け替えるような重傷を負っても懲りずに中東配備の旧式のハリケーンに乗って、最新鋭のナチのBF109に殺されずに戦い抜いた回想録です。アテネの戦いは撃墜王パット・パトルの部下として参戦し、たったの12機のハリケーンで200機のドイツ空軍を相手に戦うという絶望的な状況の中で、隊長のパトルが撃墜されてもダールは生き残ったという凄いツワモノの戦記です。英国空軍の正式戦記にも記載されていますので実話です。 この本にラマトダビッドというダールが始めて着陸したイスラエルの共同農場の畑が登場します。今では共同農場だけではなくイスラエル空軍の主力空軍基地になっていて、知人のイスラエル人に聞いたところ、空軍関係者でその基地を知らないものはいない、ダールが開いた基地なのは初耳ということで、クチコミが始まり、イスラエル空軍のパイロットとOBの間ではこの本がブームになり始めているそうです。 ジュブナイル物としても航空物としても楽しめる絶対お勧め必読の一冊です。 | ||||
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戦争は良くない。良くないに決ってる。主人公は戦闘機に乗って戦争を戦う。戦争の空しさ、恐ろしさは十分知っている。それでも、ユーモアのセンスを失わず、空を飛ぶことはそんなに気持ちのいいものなのだろうか?と思わせてくれる。主人公は大事な何かを心に失わず持っていて、それはまるで空を飛ぶことと関係があるのだろうか?と思ってしまう。僕はすっかり、飛行機にも興味を持ってしまい、色々な写真や地図を見ながら読みました。 | ||||
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