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野望の憑依者
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野望の憑依者の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 一口にいえば駆け足な印象をうけるのです。たとえば伊東さんの北条早雲もので「迅き雲のごとく」という連作短編と「黎明に立つ」という長編があるが、個人的な見解では、この2作の密度差は歴然としている。ひとつの事件にフォーカスした前者と違い、後者は進行を急ぐあまり、じっくり人間を描く時間がなかったように思う。今作も同じで、持ち味が薄かった。 群像劇というのはすべての人物の事情や立場をすべて描かねばならず、相当な力量が要求されるが、伊東さんはそれを描ける希有な作家だと思う。伊東さん作品では「迅き雲のごとく」「天地雷動」「峠越え」この3作はくりかえし読んでしまう。深い人間考察と、作品に籠る熱が、何度読んでも燃えさせてくれるからだ。今回は目をつけた題材がよい(高師直)だけに、非常にもったいない気がした。 多くのレビューアーがコメントしているように連作短編に伊東さんの持ち味がでているなら、新聞小説のような形式を採用されてもいいかも。それも、期待が高いだけにこちらのハードルが上がっているんだけれど。 | ||||
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