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日暮し
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【この小説が収録されている参考書籍】
日暮しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全83件 81~83 5/5ページ
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鉄瓶長屋を舞台にした前作『ぼんくら』の事件から一年が経った頃、井筒平四郎と彼を取り巻く人たちの前に、再び新たな事件が持ち上がります。先の「鉄瓶長屋」事件の火種は消えておらず、今回は大火事が起きたとでもいった風に話が繋がっているので、ぜひぜひ、『ぼんくら』を読んだ後に本書に向かうことをお薦めいたします。 前作同様、この『日暮らし』でも、初めにいくつかエピソード的な話が置かれた後に本編に進むという構成になっています。最初の四つの話に登場する人物と事件が、本編に入って寄り合わされ、織り上げられて行く。登場人物と彼らのエピソード風の話が、一枚の美しい衣装の中に織り込まれて行くんですね。特に本編の後半から終盤へと話が進むに従って、「ここにあの時の話が繋がってくるのか」「ここであの場面が生きてくるのか」と、何度も膝を叩きたくなりました。 井筒平四郎に弓之助、おでこ、お徳。彼らを始め、登場人物のキャラクターが実に生き生きと描き出されていて、自然、親しみを覚えました。彼らに注がれる作者の眼差しがあたたかく、そして厳しくもあったところ。そこにも共感させられました。とりわけ、登場人物それぞれの胸の奥に潜み、彼らを苦しめる“心のざわめき”を描写する件りでは、読んでいるこちらの胸の中もざわざわと騒いだり、ぐっと胸を衝かれたりしました。 話のラストでは、「ああ、あともうちょっとで終わっちまう」と惜しい気がして、ゆっくり、味わうようにして読んでいきました。そして最後の頁を閉じて、「ああ、いいものを読んだなあ」と、胸の中がほこほこしてきました。 | ||||
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以前発売されたぼんくらの続編もの。ぼんくらは講談社文庫から上下巻で発売中。美少年弓の介らの活躍する世界に再びつかることができて、今年の年末はこれでいかがでしょうか。 宮部みゆきは時代物と、現代ミステリー、そしてファンタジーなどを書いているわけですが、私が特にすきなのは時代物だったりします。 人物の書き込みのすてきなのですが、出てくる人すべてが幸せになるわけではなったり、でも救われたり、難かちょっとした幸せが読んでいて楽しい。 ほかにもぼんくら、あかんべえ、深川シリーズや霊験お初シリーズなどもあり楽しめます。お初シリーズ続編でないかなぁ。 | ||||
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宮部さんの時代小説はSFとか超能力とかが混じって普通の時代小説とは違って好きで、みんな読んでいます。今までのはだいたい短編なんですが、これは「ぼんくら」に続く長編で、より物語の深さに没頭できます。 江戸町民のまっとうな日暮らしをかく乱する事件を、ぼんくら同心・井筒平四郎と、超美形少年・弓之助が、いよいよ解決しにかかります。登場人物もいきいきして深みがあり、格別の味わいがあるのがいいですね。 「ぼんくら」を未読の方は是非、そちらを先に読むことをオススメします。 | ||||
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