夏への扉

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評判

夏への扉の評価:

4.32/5点 レビュー 500件。 B ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,269件 941〜960 48/64ページ
No.329
(3pt)

理系技術屋と文系営業の対立のお話、みたいな〜

最近、この有名な作品を読んでいなかったことに気づき、急ぎ手に取って読みました。
一番感銘を受けたのは、リアリティの高い描写ですね。これぞサイエンスフィクション。
エンジニアの主人公がタイムトラベルをするお話なのですが、技術・会社経営・株式・法律・経済などの記述が、当時のアメリカ社会の実情を反映していると思われ、話に説得力を持たせていて、SFとしての魅力を高めています。
ただそれゆえ、古い作品なので今読むと時代遅れに感じて違和感を覚える部分はあります。(特に技術面の描写で…IT・コンピュータが普及してないのに文明が進んでいるといういわゆるレトロフューチャーな未来像に、違和感を覚えます)ここが映画化されない理由でしょうか。
でも、主人公が、お掃除ロボット・ルンバのような家電製品を発明し普及させる等、
50年以上前にそれを予見したハインラインの慧眼は偉大だと思います。

また主人公の行動原理はいかにもエンジニア、技術屋さんといったもので、技術を理解しない経営者や営業職の人への不信感、愚痴といったものが多くつづられており、私のような長年プログラマをやっている人は、共感をおぼえるのではないでしょうか。
(逆に非技術畑の人は自分が悪者にされてるみたいで、楽しめないかもしれません…)

ただ、途中で終盤までの展開が完全に読めてしまうこと、解決手段がちょっと唐突で強引なこと(未来に行くのにコールドスリープというのはリアリティがあってとても良かったのですが、戻る手段は…)あとヒロインについての描写不足が気になりました。(悪役の女性や、主人公の飼い猫の描写は充実しているのですが)
この辺は同じハインラインでも、以前読んだ時の門のそれぞれの短編の方が、優れている物が多かったように思えます。
正直、SF史に燦然と輝く有名な作品の割には、うーん…といった印象もあります。
50年前に読んだらきっと熱狂できたと思いますが、この作品は後に、バックトゥザフューチャーをはじめとする、タイムトラベルコメディに多大な影響を与えていると思うので、そういうSF作品に多く親しんでいる世代としては、ちょっと拍子抜けな感じもあるのかもしれませんね。

なんか不満みたいな事を書き連ねましたが、面白いのは確かで、最近小説を読まなくなった私ですが、この作品は一気に読んでしまいました。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X
No.328
(4pt)

僕と僕の猫と、時々冷凍睡眠

中学一年生が読んでも「人生こんなにうまくいくわけないし」
みたいな感想を抱きそうなC調SF。原書は1957年、
人類がまだアカルイ21世紀をユメ見ていられた時代の
作品。大御所ハインラインの代表作です。

冷凍睡眠とタイムトラベルの組み合わせでストーリープロットが
出来上がっています。タイムパラドックスが生じてしまいそうな
エンディングは、完全放り投げ状態でケセラセラな素っ飛ばし終了。
ターミネータのサラコナークロニクルの打ち切り終了がガマンできない
ような方が読むと相当モヤモヤ感が残るかも知れません。しかし
まあ、こういうのがハインラインの味と言えば味とも言えるわけで。

あと、人間関係の訓練よろしく悪い奴らに幾ら騙されてもヘコタレナイ
みたいな主人公にドップリ感情移入したリーディングも出来ますので、
小学校高学年か中学生くらいに読んでおけばいいのかも知れません。
(SFは知的水準が低い人向け、と言うよりもジュブナイルを兼ねて
親子ともどもに読めるような作品が喜ばれるのかも?ある意味ドラえもん的?)

フジコフジオの短編マンガにブラックなSFもありますが
この作品で出てきた冷凍睡眠のテクノロジーを使えば
人口動態をいくらでもコントロール出来ますので、理論上
年金問題や少子高齢化社会の問題は解決可能。しかし
コワイ結末も大いにありえます。そーゆーディストピアものに
向かわないのがハインライン作品の良くも悪くも「甘ちゃん」風味?
ビターなテイストがお好きな方はディックなどが宜しいでしょう。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))より
4150103453
No.327
(4pt)

僕と僕の猫と、時々冷凍睡眠

中学一年生が読んでも「人生こんなにうまくいくわけないし」
みたいな感想を抱きそうなC調SF。原書は1957年、
人類がまだアカルイ21世紀をユメ見ていられた時代の
作品。大御所ハインラインの代表作です。

冷凍睡眠とタイムトラベルの組み合わせでストーリープロットが
出来上がっています。タイムパラドックスが生じてしまいそうな
エンディングは、完全放り投げ状態でケセラセラな素っ飛ばし終了。
ターミネータのサラコナークロニクルの打ち切り終了がガマンできない
ような方が読むと相当モヤモヤ感が残るかも知れません。しかし
まあ、こういうのがハインラインの味と言えば味とも言えるわけで。

あと、人間関係の訓練よろしく悪い奴らに幾ら騙されてもヘコタレナイ
みたいな主人公にドップリ感情移入したリーディングも出来ますので、
小学校高学年か中学生くらいに読んでおけばいいのかも知れません。
(SFは知的水準が低い人向け、と言うよりもジュブナイルを兼ねて
親子ともどもに読めるような作品が喜ばれるのかも?ある意味ドラえもん的?)

フジコフジオの短編マンガにブラックなSFもありますが
この作品で出てきた冷凍睡眠のテクノロジーを使えば
人口動態をいくらでもコントロール出来ますので、理論上
年金問題や少子高齢化社会の問題は解決可能。しかし
コワイ結末も大いにありえます。そーゆーディストピアものに
向かわないのがハインライン作品の良くも悪くも「甘ちゃん」風味?
ビターなテイストがお好きな方はディックなどが宜しいでしょう。
夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8H3CG
No.326
(4pt)

僕と僕の猫と、時々冷凍睡眠

中学一年生が読んでも「人生こんなにうまくいくわけないし」
みたいな感想を抱きそうなC調SF。原書は1957年、
人類がまだアカルイ21世紀をユメ見ていられた時代の
作品。大御所ハインラインの代表作です。

冷凍睡眠とタイムトラベルの組み合わせでストーリープロットが
出来上がっています。タイムパラドックスが生じてしまいそうな
エンディングは、完全放り投げ状態でケセラセラな素っ飛ばし終了。
ターミネータのサラコナークロニクルの打ち切り終了がガマンできない
ような方が読むと相当モヤモヤ感が残るかも知れません。しかし
まあ、こういうのがハインラインの味と言えば味とも言えるわけで。

あと、人間関係の訓練よろしく悪い奴らに幾ら騙されてもヘコタレナイ
みたいな主人公にドップリ感情移入したリーディングも出来ますので、
小学校高学年か中学生くらいに読んでおけばいいのかも知れません。
(SFは知的水準が低い人向け、と言うよりもジュブナイルを兼ねて
親子ともどもに読めるような作品が喜ばれるのかも?ある意味ドラえもん的?)

フジコフジオの短編マンガにブラックなSFもありますが
この作品で出てきた冷凍睡眠のテクノロジーを使えば
人口動態をいくらでもコントロール出来ますので、理論上
年金問題や少子高齢化社会の問題は解決可能。しかし
コワイ結末も大いにありえます。そーゆーディストピアものに
向かわないのがハインライン作品の良くも悪くも「甘ちゃん」風味?
ビターなテイストがお好きな方はディックなどが宜しいでしょう。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X
No.325
(5pt)

一体、何冊目を買ったのだろう???

「夏への扉」を探し回る(本箱を漁る)が、いつも見つからない。仕方がないので、買ってしまう。その繰り返しで、この本は、この家に、一体全体、何冊あるのだろうか?
 買う度に、表紙が違う気がする。読む度に、感じるものが違う気がする。少年の時は、夢を見た。青年の時は、抗う心の糧にした。壮年の時は、苦痛から逃れる道具にした。老いて、今、再びの白日夢を見るようだ。忘れていた情熱、苦悩を懐かしく思いつつ、良く考えると、この結末の時代を通り越してから、初めて読んだことに、はたと気が付いた。更に感慨深い。
 現世は、作者の想像以上に進んでおり、創造以上に、進んでいない。それでも、人の心は、同じである事を、改めて、嬉しく感じる。人生の際に向かって、また、夏への扉を探してみようかしら。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))より
4150103453
No.324
(5pt)

一体、何冊目を買ったのだろう???

「夏への扉」を探し回る(本箱を漁る)が、いつも見つからない。仕方がないので、買ってしまう。その繰り返しで、この本は、この家に、一体全体、何冊あるのだろうか?
 買う度に、表紙が違う気がする。読む度に、感じるものが違う気がする。少年の時は、夢を見た。青年の時は、抗う心の糧にした。壮年の時は、苦痛から逃れる道具にした。老いて、今、再びの白日夢を見るようだ。忘れていた情熱、苦悩を懐かしく思いつつ、良く考えると、この結末の時代を通り越してから、初めて読んだことに、はたと気が付いた。更に感慨深い。
 現世は、作者の想像以上に進んでおり、創造以上に、進んでいない。それでも、人の心は、同じである事を、改めて、嬉しく感じる。人生の際に向かって、また、夏への扉を探してみようかしら。
夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8H3CG
No.323
(5pt)

一体、何冊目を買ったのだろう???

「夏への扉」を探し回る(本箱を漁る)が、いつも見つからない。仕方がないので、買ってしまう。その繰り返しで、この本は、この家に、一体全体、何冊あるのだろうか?
 買う度に、表紙が違う気がする。読む度に、感じるものが違う気がする。少年の時は、夢を見た。青年の時は、抗う心の糧にした。壮年の時は、苦痛から逃れる道具にした。老いて、今、再びの白日夢を見るようだ。忘れていた情熱、苦悩を懐かしく思いつつ、良く考えると、この結末の時代を通り越してから、初めて読んだことに、はたと気が付いた。更に感慨深い。
 現世は、作者の想像以上に進んでおり、創造以上に、進んでいない。それでも、人の心は、同じである事を、改めて、嬉しく感じる。人生の際に向かって、また、夏への扉を探してみようかしら。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X
No.322
(5pt)

新訳でも、泣ける。(何度でも)

友人に貸して、戻ってきたのを、つい再読。旧訳の方は数え切れないほど読んだというのにネ。
で。一気に読み進めて、ラストシーンでまた泣いた。パブロフの犬か? いや猫だって!

「Hired Girl(文化女中機)」が「おそうじガール」になってるとか、「万能フランク」が「ばんのうフランク」に変わってるとか、そんなことはどうでもよい。1957年に書かれた、1970年の主人公がコールド・スリープで2000年に行き、タイムマシンで1970年に戻り、またコールド・スリープで2000年に戻る(行く?)この作中の2000年が、2009年の新訳で読んでもたしかに「未来」であることに驚く。先達の福島訳をリスペクトしつつ、この名作に真摯に取り組んだ小尾芙紗さんの「訳者あとがき」が素晴らしい。

(引用開始)
2009年という時代に生きる若いひとたちは、30年後の2039年を果たして大好きだと言えるだろうか。そう言ってもらえる世界にしたいと今を生きる人たちは、願っているだろうか。夏への扉をあきらめることなく探しつづけ、ついにキャットミントの咲き乱れる世界がみつかりますようにと、願っているであろうか。
(引用終了)

ピートが正しいのだと思うダンの肩を、わたくしも持ちたい。そう、「未来は過去よりよいものだ。この世界は徐々によりよきものへと成長している」のだ。かつて旧訳のレビューでこう書いた。<夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。>そしてこの小説は、ただ待っているだけなく、夏への扉を探しつづけ扉を開く努力をする素晴らしさを、繰り返し読むたびに教えてくれる。
夏への扉[新訳版] Amazon書評・レビュー: 夏への扉[新訳版]より
4152090596
No.321
(5pt)

素晴らしい翻訳

自分はミステリーはかなり読んでて、最近SF食指を伸ばしたのですが、何作か読んだ中でこれが一番おもしろかったです。
ところで、ストーリーはもちろんですが私はこの本の翻訳にとても感銘を受けました。
翻訳の中には、英語の文章をそのまま直訳してしまうためか日本語として違和感があったり、あまりなじみのない古い単語なんかが多くて、頭にすんなり入ってこないことがままありますが、この本の訳は違います。結構古い作品にもかかわらず、非常に読みやすい。この翻訳の質の良さもこの本を楽しく読み進められたことの要因だと思います。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))より
4150103453
No.320
(5pt)

素晴らしい翻訳

自分はミステリーはかなり読んでて、最近SF食指を伸ばしたのですが、何作か読んだ中でこれが一番おもしろかったです。
ところで、ストーリーはもちろんですが私はこの本の翻訳にとても感銘を受けました。
翻訳の中には、英語の文章をそのまま直訳してしまうためか日本語として違和感があったり、あまりなじみのない古い単語なんかが多くて、頭にすんなり入ってこないことがままありますが、この本の訳は違います。結構古い作品にもかかわらず、非常に読みやすい。この翻訳の質の良さもこの本を楽しく読み進められたことの要因だと思います。
夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8H3CG
No.319
(5pt)

素晴らしい翻訳

自分はミステリーはかなり読んでて、最近SF食指を伸ばしたのですが、何作か読んだ中でこれが一番おもしろかったです。
ところで、ストーリーはもちろんですが私はこの本の翻訳にとても感銘を受けました。
翻訳の中には、英語の文章をそのまま直訳してしまうためか日本語として違和感があったり、あまりなじみのない古い単語なんかが多くて、頭にすんなり入ってこないことがままありますが、この本の訳は違います。結構古い作品にもかかわらず、非常に読みやすい。この翻訳の質の良さもこの本を楽しく読み進められたことの要因だと思います。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X
No.318
(5pt)

やはり名作だと改めて実感

うん十年前の青春時代にドキドキしながら読んだという記憶があり、高校生の息子にオススメの本として購入しました。
昔読んだ翻訳と、どう違うのかと不安でしたが、それほど違和感はなかったです。
ただ本の装丁はもっとしっかりした物かと勝手に想像していたので、文庫本よりは大きくてしっかりしている程度なんだぁ・・と。
本の内容は、だいぶ詳しい部分を自分が忘れていたせいもあって、再びしっかりと楽しめました。

主婦になった今読んでみると、この主人公が主婦のお仕事を減らそうと心掛けるフェミニストなので好感度アップ。
以前読んだ時、乙女心の純愛ぶりに胸がキュンとなったセリフ(ネタバレになってもいけないので書きませんが・後半の場面です)も、ああそうだったわぁと思いだしました。
ただ年月重ねた今読むと・・・そこまで言い切れるかなぁ??と思ってしまうのは人生にスレてしまったおばちゃんの悲しさかしら?
やり直しのきかない人生だけれど、立ち直って立ち直って諦めないネバーギブアップの精神に、勇気を貰える一冊なので、若い人にはぜひ読んでもらいたいです。
夏への扉[新訳版] Amazon書評・レビュー: 夏への扉[新訳版]より
4152090596
No.317
(5pt)

爽快感抜群!

僕はこの本がかなり好きだ。読み終わった時の爽快感がすごいとおもう
2000年が出てくるところに筆者の未来に対する夢が現れてると思う。
表紙の絵もきれいだし、夢があるしなによりもハッピーエンドで終わるところが
すごく好きだ。友人に気兼ねなく自信を持って進められる本だとおもう。
夏への扉[新訳版] Amazon書評・レビュー: 夏への扉[新訳版]より
4152090596
No.316
(5pt)

1番好きな箇所は内緒(笑)

2番目に好きな箇所を引用したい(P290から)。主人公のダンが再び1970年に戻ったとき、仕事上の新しいパートナーになる、ジョン・サットンがこう言う。
 
「それじゃ、なんでぼくなんかを信用するんだ。一番の方法は、ぼくを会社の弁護士にしておくことだと思うぜ」
 ぼくは考えようとした。ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。が──なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。まったく人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで眠るときにも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法というものはないのだ。ただ生きていることそのこと自体、生命の危険につねにさらされていることではないか。そして最後には、例外ない死が待っているのだ。
 
 これですよ、これ。この決断力。男の子万歳!
 
《死を前にしたら君は震えてしまうだろう。》
《そうだ。だがぼくは、それまでにぼくの全使命を残らずやり遂げてしまうだろう。つまりそれは生きるということだ。》──カミュ──
 
 夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。今年(2011-12)の冬が特に寒いのは太陽黒点の減少が原因なのではなくて「夏への扉」を探す精神が人類に欠けてきたことの影響でないことを心底怖れる。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))より
4150103453
No.315
(5pt)

1番好きな箇所は内緒(笑)

2番目に好きな箇所を引用したい(P290から)。主人公のダンが再び1970年に戻ったとき、仕事上の新しいパートナーになる、ジョン・サットンがこう言う。
 
「それじゃ、なんでぼくなんかを信用するんだ。一番の方法は、ぼくを会社の弁護士にしておくことだと思うぜ」
 ぼくは考えようとした。ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。が──なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。まったく人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで眠るときにも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法というものはないのだ。ただ生きていることそのこと自体、生命の危険につねにさらされていることではないか。そして最後には、例外ない死が待っているのだ。
 
 これですよ、これ。この決断力。男の子万歳!
 
《死を前にしたら君は震えてしまうだろう。》
《そうだ。だがぼくは、それまでにぼくの全使命を残らずやり遂げてしまうだろう。つまりそれは生きるということだ。》──カミュ──
 
 夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。今年(2011-12)の冬が特に寒いのは太陽黒点の減少が原因なのではなくて「夏への扉」を探す精神が人類に欠けてきたことの影響でないことを心底怖れる。
夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8H3CG
No.314
(5pt)

1番好きな箇所は内緒(笑)

2番目に好きな箇所を引用したい(P290から)。主人公のダンが再び1970年に戻ったとき、仕事上の新しいパートナーになる、ジョン・サットンがこう言う。
 
「それじゃ、なんでぼくなんかを信用するんだ。一番の方法は、ぼくを会社の弁護士にしておくことだと思うぜ」
 ぼくは考えようとした。ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。が──なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。まったく人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで眠るときにも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法というものはないのだ。ただ生きていることそのこと自体、生命の危険につねにさらされていることではないか。そして最後には、例外ない死が待っているのだ。
 
 これですよ、これ。この決断力。男の子万歳!
 
《死を前にしたら君は震えてしまうだろう。》
《そうだ。だがぼくは、それまでにぼくの全使命を残らずやり遂げてしまうだろう。つまりそれは生きるということだ。》──カミュ──
 
 夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。今年(2011-12)の冬が特に寒いのは太陽黒点の減少が原因なのではなくて「夏への扉」を探す精神が人類に欠けてきたことの影響でないことを心底怖れる。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X
No.313
(5pt)

爽やかな気持ちになれます

タイムトラベルものの古典SF。他に予備知識のないままこの作品を読み始めた。
導入部のくだりと本の装丁から、超常現象か科学の力でネコが過去と未来を行き来する話を予想したが全く違った。
物語は1970年のロサンゼルス、技術者で発明家のダンがビジネスパートナーの裏切りや三角関係に巻き込まれ、遂には復讐を決意する。しかし、ダンは自らの意思に反してある方法で未来へ行くことに。
舞台は2000年に移り、新しい生活を始めたダンは失われた30年の歴史からある疑問を持つ。そしてダンが取った選択は?
その後は結末まで意外な展開で、息もつかずに一気に読み終えてしまった。
書き方次第ではハードでドロドロした話になりそうな展開ながら、作者のセンスか翻訳の妙か全体にユーモアが漂う。そして爽やかな読後感。
歴代SF小説の中で常に上位にランクインされるという本作。未読の方には是非とも一読をお薦めしたい作品です。
夏への扉[新訳版] Amazon書評・レビュー: 夏への扉[新訳版]より
4152090596
No.312
(5pt)

痛快なタイムトラベル作品

「コールドスリープ」という一方通行のタイムトラベルしかなかった時代。
主人公ダンは自ら望む方法でなく強制的に未来へと送られてしまいます。
前半の主人公は、まったくやられっ放し。仲間に裏切られ恋人に裏切られ
さんざんです。ところがところが、後半は自分の『夏への扉』を探すべく
奮闘を重ねて、自分の未来を取り戻す痛快な展開へと変わっていきます。
どうしてこれが映画化されないのか不思議なくらい、いい物語です。
救われるのは、山下達郎が曲にしてくれたということでしょう。
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))より
4150103453
No.311
(5pt)

痛快なタイムトラベル作品

「コールドスリープ」という一方通行のタイムトラベルしかなかった時代。
主人公ダンは自ら望む方法でなく強制的に未来へと送られてしまいます。
前半の主人公は、まったくやられっ放し。仲間に裏切られ恋人に裏切られ
さんざんです。ところがところが、後半は自分の『夏への扉』を探すべく
奮闘を重ねて、自分の未来を取り戻す痛快な展開へと変わっていきます。
どうしてこれが映画化されないのか不思議なくらい、いい物語です。
救われるのは、山下達郎が曲にしてくれたということでしょう。
夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (1979年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8H3CG
No.310
(5pt)

痛快なタイムトラベル作品

「コールドスリープ」という一方通行のタイムトラベルしかなかった時代。
主人公ダンは自ら望む方法でなく強制的に未来へと送られてしまいます。
前半の主人公は、まったくやられっ放し。仲間に裏切られ恋人に裏切られ
さんざんです。ところがところが、後半は自分の『夏への扉』を探すべく
奮闘を重ねて、自分の未来を取り戻す痛快な展開へと変わっていきます。
どうしてこれが映画化されないのか不思議なくらい、いい物語です。
救われるのは、山下達郎が曲にしてくれたということでしょう。
夏への扉 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)より
415011742X