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雨に泣いてる



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【この小説が収録されている参考書籍】
雨に泣いてる
雨に泣いてる (幻冬舎文庫)

雨に泣いてるの評価: 3.64/5点 レビュー 22件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(4pt)
※削除申請(1件)

雨に泣いている

東日本大震災に隠れた過去の殺人事件。
震災発生直後に現地入りした新聞記者大嶽は、支社の女性行方不明となっていることを聞き捜索に当たった。
女性は新聞社社主の孫で最優先課題だった。
少林寺の住職に津波から救われたが彼女だったが住職は津波に飲まれなくなった。
住職が位牌を持っていた写真が新聞に出たことから戒名に不信に思った大嶽の同僚から新たな事件へと展開する。
住職はなんと13年前の判事夫妻殺害犯人と疑われる状況証拠が出てくる。
しかし確信して書いた記事は社主の手によって没にされる。
さらに判事夫妻の息子が自分が殺害したと自首を決する。
読んでいるうちにこの作品は震災の悲惨さを克明に描き続ける記者の姿を描いたものに終わると思いきやミステリーの領域に入ってきた。
真山氏の冴えわたる展開に魅了された作品だった。
一般文学通算1719作品目の感想。2016/08/29 20:20
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No.11:
(5pt)

静かな迫力

読み進めるうちに震災を背景とした人間ドラマが静かな迫力で伝わってきます。
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No.10:
(4pt)

記者の本分を見た

8年前の東日本大震災の悲惨さを改めて思い出した。犯罪者が自殺をしようとする人を思いとどませ、人々から善行の人と評価されていた。その人が津波に襲われた人を助けようとして津波に飲み込まれ亡くなった。犯人として記事にすべきか、美談として記事にすべきか悩ましいが、現場の記者と本社の考え方の大きな違いには驚くばかりである。自分が書いた記事原稿が潰されたときどんな思いか空しくてならならい。
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No.9:
(4pt)

真山仁の震災小説は読む価値がある。

震災小説があるとすれば、それを意識して
真山仁は、その極限的な被害の中での 
人間の行動を 明らかにしようとする。
「悲しみ」「失敗」などを抱えながら、立ち向かう。
それは、前に進むためなのだ。

大嶽という記者が、阪神大震災の経験。
スクープの後の悲劇をトラウマのように背負う。
そして、東日本大震災の取材キャップとして
宮城県三陸南に行く。その風景に 呆然とする。
現実を見る。事実を言葉にする。
言葉を失っても、言葉を紡ぎ出す。
囲みある記事が、シンプルで、手際よさを感じる。

新聞社の社主の孫が、あまりにも、自由奔放で。
この女は、性格が悪く嫌味な女になるだろうと想像できた。
それに対照のように、描かれている 「和」が、爽やかだった。
元警察の殺人犯が、自殺を思いとどまらせる和尚になっていた。
それを、暴こうとする大嶽。
社主の介入で、ボツにされたことが、よかったね。
偶然と必然の中で、時間を争うことでのミステーク。
真山仁の震災小説は、もっと紡がれるかもしれない。
楽しみである。
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No.8:
(4pt)

あの時の記憶が鮮明に蘇ってくる。

冒頭から東日本大震災当時の記憶が鮮明に蘇ってくる迫真の描写に物語に引き込まれていった。この世の終わりかと思うような激しく長い揺れ、地震発生後にワンセグで見た三陸沿岸を襲う大津波の映像、ラジオから聞こえた宮城県の荒浜に2、3百体の遺体が流れ着いたという信じられないニュース、耳を疑った町が壊滅という言葉、まさかと思った福島第一原発事故、大津波で何も無くなった三陸沿岸の光景…

東日本大震災発生の翌日、阪神・淡路大震災を経験した毎朝新聞社会部記者の大嶽圭介は被災地である宮城県へ現地取材に向かう。そんな大嶽に三陸市で取材中に被災し、行方不明となった新人記者である社主の孫娘捜索の指令が下る。

帯には社会派ミステリと記載があるが、中盤まではミステリの欠片も感じられなかった。しかし、物語は意外な方向に展開していく。新聞記者として事実を伝えることの難しさ、厳しさを描いた秀作。

創作と解っているのだが、大災害を目の前にして何も出来なかったことに対する無念、喪った家族への無念の思いが行間から伝わる。
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No.7:
(4pt)

震災に隠れたミステリー作品

東日本大震災に隠れた過去の殺人事件。
震災発生直後に現地入りした新聞記者大嶽は、支社の女性行方不明となっていることを聞き捜索に当たった。
女性は新聞社社主の孫で最優先課題だった。
少林寺の住職に津波から救われたが彼女だったが住職は津波に飲まれなくなった。
住職が位牌を持っていた写真が新聞に出たことから戒名に不信に思った大嶽の同僚から新たな事件へと展開する。
住職はなんと13年前の判事夫妻殺害犯人と疑われる状況証拠が出てくる。
しかし確信して書いた記事は社主の手によって没にされる。
さらに判事夫妻の息子が自分が殺害したと自首を決する。
読んでいるうちにこの作品は震災の悲惨さを克明に描き続ける記者の姿を描いたものに終わると思いきやミステリーの領域に入ってきた。
真山氏の冴えわたる展開に魅了された作品だった。
一般文学通算1327作品目の感想。2016/08/29 20:20
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No.6:
(5pt)

みんな読んで

青の洞門に人の心の切なさのようなものを感じましたが、此の作家も菊池寛のような立派さがありますね。近頃珍しくなった純文学者です。
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No.5:
(5pt)

続きが読みたい。。。

東日本大震災が部隊の話でしたが、続きが読みたくなる本でした。 実際の現実世界でも、今もなお、被災地域や直接ではなくとも被災した方々が過去を背負って生きているので、とても続きというか、その後が知りたくなる本でした。
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No.4:
(4pt)

予想外の面白さ

ラジオで、著者を知り、本を購入しました。 日本の作家の本の買ったのは、20年?ぶり。 歯ぎれの良い文体。 1週間くらいで読むつもりが、2日で読みました。
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No.3:
(5pt)

是非読んで下さい

3.11、殺人、新聞記者のドラマが同時進行します。人間ドラマです。
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No.2:
(5pt)

『飢餓海峡』『クライマーズ・ハイ』を想起する傑作

3.11大震災の石巻市周辺とおぼしき地を舞台に、新聞記者の活動を描いたミステリである。

 本書は読みながら、先行する名作2編を想起した。
1954年の青函連絡船洞爺丸遭難事故を題材に、9年後の1963年に出た水上勉『飢餓海峡』。
1985年の日航機123便墜落事故を題材に、18年後の2003年に出た横山秀夫『クライマーズ・ハイ』。

 そして2011年東日本大震災を題材に、4年後の2015年に出た本書真山仁『雨に泣いてる』。
 真山仁にしては短い作品である。二転三転する終盤はじっくり書きこんで欲しかったし、役割を果たしそうな市長が途中で消えてしまったり、主人公大嶽圭介の妻の葛藤を描いて欲しかったし、となんだか生煮えの感じがしないではない。

 そういう弱点はあり、書かれたのが震災から近すぎるという批判はあるものの、神戸の大震災にさかのぼったストーリーに奥行きがあり、当方としては『飢餓海峡』『クライマーズ・ハイ』を追う社会派ミステリの傑作だと評したい。
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No.1:
(5pt)

震災を舞台に,意外な結末を迎える傑作ミステリー

仕事に生きるプロフェッショナルの生きざまをリアルに描く真山仁の最新作。今まで,最初に手にしたとき,長編小説を書いてきた真山の作品にしては,ボリュームの少ない本だな,というのが第一印象ですが,中身が濃く,とても面白い小説でした。
今回は,震災報道に奔走する新聞記者が主人公です。舞町新聞の記者,大獄圭介は,新人記者時代に阪神・淡路大震災の報道に携わり,奇跡の救出劇を記事にした直後,助け出された少女が急死するという経験がトラウマになっていた。それから16年後,中堅記者となっていた大獄は,東日本大震災で被災地の現状を伝えるべく宮城県にいた。その中で,取材中に行方不明となった社主の娘で,仙台支局の新人記者である松本真希子の捜索を依頼される。三陸市で松本を発見した大獄は,松本を救って津波の犠牲となった少林寺の住職,心赦和尚を知ることになる。自殺を思いとどまらせる活動を行っていた心赦和尚は,人徳者として地元の人々の尊敬を集めていた。その心赦和尚が最後まで握りしめていた位牌の裏に書かれていた名前から,和尚が,13年前の放火殺人事件の犯人ではないかという疑惑が浮かんできた。震災の中で思いがけないスクープの片鱗を掴み取った大獄は,感情の赴くままに行動する松本に翻弄されながら真相を追及していくが,その先には衝撃的な事実があった。
前々作の「そして、星の輝く夜がくる」は,被災地に派遣された教師と地元の子供たちを通じて,震災にまつわる様々な課題を浮き彫りにした作品でしたが,今回は,被災地を舞台にしたミステリー仕立てになっています。節目ごとに,主人公が伝える震災の新聞記事を織り込み,意外な結末を迎える物語の中で,災害に打ちのめされ,苦境にあえぐ人々の生の姿を伝えるため,人の不幸に踏みこまなければならない葛藤と戦い,過酷な取材を続ける記者の姿がよく伝わり,半日で一気に読んでしまいました。
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