(短編集)

プラナリア

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評判

プラナリアの評価:

3.86/5点 レビュー 97件。 B ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全291件 101〜120 6/15ページ
No.191
(4pt)

よかった

山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。

本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.190
(4pt)

よかった

山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。

本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.189
(4pt)

想像以上にひねくれていた

この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。
その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。
よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。

この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。
ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。

私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。
本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.188
(4pt)

想像以上にひねくれていた

この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。
その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。
よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。

この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。
ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。

私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。
本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.187
(4pt)

想像以上にひねくれていた

この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。
その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。
よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。

この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。
ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。

私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。
本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.186
(3pt)

直木賞受賞作

一見ありふれた、でも実は何かに強くとらわれている人の心模様を、同世代の女性の視点で描いた言葉には説得力があり、深く共感させられます。嘘のない生々しい言葉や非常に身近な設定で構成された物語の巧みさは、同時収録の4篇に共通しています。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.185
(3pt)

直木賞受賞作

一見ありふれた、でも実は何かに強くとらわれている人の心模様を、同世代の女性の視点で描いた言葉には説得力があり、深く共感させられます。嘘のない生々しい言葉や非常に身近な設定で構成された物語の巧みさは、同時収録の4篇に共通しています。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.184
(3pt)

直木賞受賞作

一見ありふれた、でも実は何かに強くとらわれている人の心模様を、同世代の女性の視点で描いた言葉には説得力があり、深く共感させられます。嘘のない生々しい言葉や非常に身近な設定で構成された物語の巧みさは、同時収録の4篇に共通しています。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.183
(4pt)

ごく普通の人の暮らしの物語で共感する

直木賞を受賞した「プラナリア」を含む短編、五作品が収められている

プラナリアは乳癌で片側の胸を切除した女性が、いつまでもそこから立ち直れないでいる姿を描き、どこか遠くに出口を見つけようとしたところで終わる・・

確かに病気を言い訳にせず、むしろそれをバネにして飛躍的に自分を高めた人もいるだろうが・・・

再発の恐れの中に大部分の人はそういったわけにはいかないだろうし、本書はそういった人間の弱さを克服できない、ごくごく普通の人間を物語として、いい感じで仕上げていると思う・・・

他の短編も力作揃いで、どれも直木賞を受賞してもおかしくないような作品だった
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.182
(4pt)

ごく普通の人の暮らしの物語で共感する

直木賞を受賞した「プラナリア」を含む短編、五作品が収められている

プラナリアは乳癌で片側の胸を切除した女性が、いつまでもそこから立ち直れないでいる姿を描き、どこか遠くに出口を見つけようとしたところで終わる・・

確かに病気を言い訳にせず、むしろそれをバネにして飛躍的に自分を高めた人もいるだろうが・・・

再発の恐れの中に大部分の人はそういったわけにはいかないだろうし、本書はそういった人間の弱さを克服できない、ごくごく普通の人間を物語として、いい感じで仕上げていると思う・・・

他の短編も力作揃いで、どれも直木賞を受賞してもおかしくないような作品だった
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.181
(4pt)

ごく普通の人の暮らしの物語で共感する

直木賞を受賞した「プラナリア」を含む短編、五作品が収められている

プラナリアは乳癌で片側の胸を切除した女性が、いつまでもそこから立ち直れないでいる姿を描き、どこか遠くに出口を見つけようとしたところで終わる・・

確かに病気を言い訳にせず、むしろそれをバネにして飛躍的に自分を高めた人もいるだろうが・・・

再発の恐れの中に大部分の人はそういったわけにはいかないだろうし、本書はそういった人間の弱さを克服できない、ごくごく普通の人間を物語として、いい感じで仕上げていると思う・・・

他の短編も力作揃いで、どれも直木賞を受賞してもおかしくないような作品だった
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.180
(3pt)

ちょっと難しい

うーん、なんだろうこれわ(最近こんなのばっか)。

短編集です。
感想としては、
「ちょっと難しいなぁ」
です。
主人公達が置かれている状況、および主人公達そのものが少しひねくれているんですが、それがちょっと分かりにくい。
なんと言うんでしょうか。
簡単に言うと感情移入しにくいです。
ひねくれていると言っても、想像できない、と言うほどではないんですが・・・
結局主人公達が何で悩んでいるか、良くわかりませんでした。
最後のやつだけわかりやすかったけど。

星三つ。
悪くはない。
でも良くはない。
読了した段階で、全ての短編を思い出せないと言うことは、印象的ではなかったんでしょう。
でも簡単に読み終えることができたと言うことは、悪くはないんでしょう。

理解できなかった理由はなんだろうなぁ。
相性かなぁ。
ちょっと気になるので、もう一冊読んでみる事にします
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.179
(3pt)

ちょっと難しい

うーん、なんだろうこれわ(最近こんなのばっか)。

短編集です。
感想としては、
「ちょっと難しいなぁ」
です。
主人公達が置かれている状況、および主人公達そのものが少しひねくれているんですが、それがちょっと分かりにくい。
なんと言うんでしょうか。
簡単に言うと感情移入しにくいです。
ひねくれていると言っても、想像できない、と言うほどではないんですが・・・
結局主人公達が何で悩んでいるか、良くわかりませんでした。
最後のやつだけわかりやすかったけど。

星三つ。
悪くはない。
でも良くはない。
読了した段階で、全ての短編を思い出せないと言うことは、印象的ではなかったんでしょう。
でも簡単に読み終えることができたと言うことは、悪くはないんでしょう。

理解できなかった理由はなんだろうなぁ。
相性かなぁ。
ちょっと気になるので、もう一冊読んでみる事にします
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.178
(3pt)

ちょっと難しい

うーん、なんだろうこれわ(最近こんなのばっか)。

短編集です。
感想としては、
「ちょっと難しいなぁ」
です。
主人公達が置かれている状況、および主人公達そのものが少しひねくれているんですが、それがちょっと分かりにくい。
なんと言うんでしょうか。
簡単に言うと感情移入しにくいです。
ひねくれていると言っても、想像できない、と言うほどではないんですが・・・
結局主人公達が何で悩んでいるか、良くわかりませんでした。
最後のやつだけわかりやすかったけど。

星三つ。
悪くはない。
でも良くはない。
読了した段階で、全ての短編を思い出せないと言うことは、印象的ではなかったんでしょう。
でも簡単に読み終えることができたと言うことは、悪くはないんでしょう。

理解できなかった理由はなんだろうなぁ。
相性かなぁ。
ちょっと気になるので、もう一冊読んでみる事にします
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.177
(2pt)

うーん

良くも悪く女性向けの本だなって思いました。ここまで繊細で不安定な主人公たちに私は感情移入ができませんでした。それぞれテーマも良く分かりませんでした。私の国語力がないだけなのかもしれませんが、あまり楽しめなかったのは確かなので星2つです。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.176
(5pt)

どこか屈折した主人公たちをえがいた、直木賞を受賞した短編5編を収録した文庫

本書は、2001年に第124回直木賞を受賞した、表題作の「プラナリア」を含む
全部で5編の短編を収録したものである。それぞれの初出は1999年〜2000年の
間に『小説現代』や『小説新潮』や『オール讀物』で発表されたもので、本書
は、2000年に刊行された単行本を2005年に文庫化したものである。

本書に収録されているのは、「プラナリア」「ネイキッド」「どこかではない
ここ」「囚われ人のジレンマ」「あいあるあした」の5編であり、いずれも、
どこか屈折した主人公をえがき、その主人公から語られる屈折した世界観が
特徴的な作品である。

表題作の「プラナリア」は、若くして乳がんになり、片方の胸を切除した女性
の一人称で語られている。体をいくつも分裂し再生できるプラナリアに生まれ
変わりたいという思いを抱えた彼女には、恋人がいるのだが、彼女自身は人生
に投げやりになっている。周囲の人の立ち直ってほしいという温かい支えがあ
るのだが、その思いとは裏腹にどんどん頑なに心を閉ざしていく。そんな彼女
が唯一心を開ける、入院中に知り合った女性から仕事の話をもらい、心の中に
ある「正しさ」が芽生え始めるが、いとも簡単に崩れてしまうもろさを、この
女性の屈折さを通して見事に表現している。

その他に、夫の会社で辣腕をふるっていた女性が、夫から離婚を突きつけられ、
仕事も家庭も同時に失ってしまった後の虚脱状態から話が始まる「ネイキッド」、
夫が子会社への出向を受け、ローンや2人の子どもへの費用を捻出するために
深夜のディスカウントショップでパートに出て、母親や義父の面倒まで見るが、
「ここではないどこか」の生活を夢見たりしない中年女性を主人公にえがく
「どこかではいここ」、心理学を専攻する大学院生から求婚された女性を主人
公にえがく「囚われの人のジレンマ」(この意味は小説の中で書かれている)、
サラリーマンとして働いていた頃に妻の浮気から離婚を求められ、一人娘とと
もに引き離され、それ以来一人で生きていくことを決め、地方で居酒屋を開い
た店主を主人公にえがいた「あいあるあした」が収録されている。

こういった主人公たちの心の変化、気づきと呼応して、ストーリーが進展、
変化していく。その変化のタイミングや、その後の異なる世界観の描き方は、
見事である。ただ、このような屈折した主人公たちなので、読了感は爽やかで
はないかもしれない。
プラナリア Amazon書評・レビュー: プラナリアより
4163196307
No.175
(2pt)

うーん

良くも悪く女性向けの本だなって思いました。ここまで繊細で不安定な主人公たちに私は感情移入ができませんでした。それぞれテーマも良く分かりませんでした。私の国語力がないだけなのかもしれませんが、あまり楽しめなかったのは確かなので星2つです。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.174
(5pt)

どこか屈折した主人公たちをえがいた、直木賞を受賞した短編5編を収録した文庫

本書は、2001年に第124回直木賞を受賞した、表題作の「プラナリア」を含む
全部で5編の短編を収録したものである。それぞれの初出は1999年〜2000年の
間に『小説現代』や『小説新潮』や『オール讀物』で発表されたもので、本書
は、2000年に刊行された単行本を2005年に文庫化したものである。

本書に収録されているのは、「プラナリア」「ネイキッド」「どこかではない
ここ」「囚われ人のジレンマ」「あいあるあした」の5編であり、いずれも、
どこか屈折した主人公をえがき、その主人公から語られる屈折した世界観が
特徴的な作品である。

表題作の「プラナリア」は、若くして乳がんになり、片方の胸を切除した女性
の一人称で語られている。体をいくつも分裂し再生できるプラナリアに生まれ
変わりたいという思いを抱えた彼女には、恋人がいるのだが、彼女自身は人生
に投げやりになっている。周囲の人の立ち直ってほしいという温かい支えがあ
るのだが、その思いとは裏腹にどんどん頑なに心を閉ざしていく。そんな彼女
が唯一心を開ける、入院中に知り合った女性から仕事の話をもらい、心の中に
ある「正しさ」が芽生え始めるが、いとも簡単に崩れてしまうもろさを、この
女性の屈折さを通して見事に表現している。

その他に、夫の会社で辣腕をふるっていた女性が、夫から離婚を突きつけられ、
仕事も家庭も同時に失ってしまった後の虚脱状態から話が始まる「ネイキッド」、
夫が子会社への出向を受け、ローンや2人の子どもへの費用を捻出するために
深夜のディスカウントショップでパートに出て、母親や義父の面倒まで見るが、
「ここではないどこか」の生活を夢見たりしない中年女性を主人公にえがく
「どこかではいここ」、心理学を専攻する大学院生から求婚された女性を主人
公にえがく「囚われの人のジレンマ」(この意味は小説の中で書かれている)、
サラリーマンとして働いていた頃に妻の浮気から離婚を求められ、一人娘とと
もに引き離され、それ以来一人で生きていくことを決め、地方で居酒屋を開い
た店主を主人公にえがいた「あいあるあした」が収録されている。

こういった主人公たちの心の変化、気づきと呼応して、ストーリーが進展、
変化していく。その変化のタイミングや、その後の異なる世界観の描き方は、
見事である。ただ、このような屈折した主人公たちなので、読了感は爽やかで
はないかもしれない。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
B009DED92U
No.173
(2pt)

うーん

良くも悪く女性向けの本だなって思いました。ここまで繊細で不安定な主人公たちに私は感情移入ができませんでした。それぞれテーマも良く分かりませんでした。私の国語力がないだけなのかもしれませんが、あまり楽しめなかったのは確かなので星2つです。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019
No.172
(5pt)

どこか屈折した主人公たちをえがいた、直木賞を受賞した短編5編を収録した文庫

本書は、2001年に第124回直木賞を受賞した、表題作の「プラナリア」を含む
全部で5編の短編を収録したものである。それぞれの初出は1999年〜2000年の
間に『小説現代』や『小説新潮』や『オール讀物』で発表されたもので、本書
は、2000年に刊行された単行本を2005年に文庫化したものである。

本書に収録されているのは、「プラナリア」「ネイキッド」「どこかではない
ここ」「囚われ人のジレンマ」「あいあるあした」の5編であり、いずれも、
どこか屈折した主人公をえがき、その主人公から語られる屈折した世界観が
特徴的な作品である。

表題作の「プラナリア」は、若くして乳がんになり、片方の胸を切除した女性
の一人称で語られている。体をいくつも分裂し再生できるプラナリアに生まれ
変わりたいという思いを抱えた彼女には、恋人がいるのだが、彼女自身は人生
に投げやりになっている。周囲の人の立ち直ってほしいという温かい支えがあ
るのだが、その思いとは裏腹にどんどん頑なに心を閉ざしていく。そんな彼女
が唯一心を開ける、入院中に知り合った女性から仕事の話をもらい、心の中に
ある「正しさ」が芽生え始めるが、いとも簡単に崩れてしまうもろさを、この
女性の屈折さを通して見事に表現している。

その他に、夫の会社で辣腕をふるっていた女性が、夫から離婚を突きつけられ、
仕事も家庭も同時に失ってしまった後の虚脱状態から話が始まる「ネイキッド」、
夫が子会社への出向を受け、ローンや2人の子どもへの費用を捻出するために
深夜のディスカウントショップでパートに出て、母親や義父の面倒まで見るが、
「ここではないどこか」の生活を夢見たりしない中年女性を主人公にえがく
「どこかではいここ」、心理学を専攻する大学院生から求婚された女性を主人
公にえがく「囚われの人のジレンマ」(この意味は小説の中で書かれている)、
サラリーマンとして働いていた頃に妻の浮気から離婚を求められ、一人娘とと
もに引き離され、それ以来一人で生きていくことを決め、地方で居酒屋を開い
た店主を主人公にえがいた「あいあるあした」が収録されている。

こういった主人公たちの心の変化、気づきと呼応して、ストーリーが進展、
変化していく。その変化のタイミングや、その後の異なる世界観の描き方は、
見事である。ただ、このような屈折した主人公たちなので、読了感は爽やかで
はないかもしれない。
プラナリア (文春文庫) Amazon書評・レビュー: プラナリア (文春文庫)より
4167708019