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模倣犯: 犯罪心理捜査官セバスチャン

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模倣犯: 犯罪心理捜査官セバスチャンの評価:

4.29/5点 レビュー 21件。 A ランク

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平均点4.29pt

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未読の方はご注意ください

全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(5pt)

それでもあいかわらずセバスチャン。そしてあの彼も。

続編でました読みました!
おもしろいです~!
未読のかた、ミステリー好きなかた、おすすめです~!

ただし

最初の本を未読のかた。
かならず、一作目から読んでください。
うっかり先に『模倣犯』を読んじゃうと、
とてもとても重大な「ええええええっ!」を
体験できなくなるので、
うんとこさ気をつけてください。

さて二作目。
セバスチャン、あいかわらず性格悪いです……。
このひととくらべると、あのめちゃくちゃで有名なフロストが
「ちゃんとした社会人」にみえてくるぐらいです。

彼以外のひとたちも、なんつーか……「へん」。
スウェーデンのひとたち、ことに女性って、「へん」。
やたら機嫌悪くなりやすいひと多いし。
しかも、ひとにそれ、がつんがつんぶつけるし。

人気脚本家コンビの手がけた小説なので、群像劇というか、
キャラがみんな「役者さんにとって演じがいがありそうな」感じかも。
連続TVドラマっぽいのかも。

でもって、なんかとても「おさかん」。
若いキャラはもちろん、50代ぐらいのおじさまおばさまも、はげしい。
そして、このひとたちは一生、恋愛をあきらめないんだろうなぁ、と感じます。
日本だと、パパとママはもう家族で、役割を淡々とはたしすことで満足するひとが
多いのかなぁ、という感じですが。

中にひとり
セバスチャンとは別の意味でとてもとてもとんでもなくて、
そばにいたらぜったい耐えられないというか、
勘弁なひとがいるんですが
今回も、しっかり活躍?していて、
あいかわらず「あああおねがいこのひとどうにかして」と悶えさせてくれるんですが
そのひとがですね、
五年目の結婚記念日に奥さんをよろこばすためのサプライズをあれこれ考えるんです。
バブルのクリスマスのころに、これからくどこうとする無理めの相手になら
ありえたかもなようなことを、
奥さんにですよ?
そーゆーことをわくわく考えているのが、
この傑作の中で最大に「おばか」で
はた迷惑なやつだというこの皮肉な設定……。

(すみません、いま別のレビューをみてみたら
先にレビューをかいておられるかたは、
この彼を「すごく好き」とかいておられました!
……そ……そうなんだ……
ひとの感じかたっていろいろですね。

いや考えてみればたしかに、儲け役というか、
たとえばこれがテレビドラマだったら、この彼の役になった俳優さんは
ものすごく楽しんで演じるにちがいないなぁと思うようなキャラです)

ページを繰る手がとまらなくなり、下巻の後半ともなるともう、
「うそー、まじー、えー、どうするのー! やだー!」
悲鳴をおしころしながら、どきどきして、一刻もはやく読まずにいられません。

寝る前とか、忙しいときに、読み出さないほうがいいかもしれません。
上下巻、ノンストップで読めると理想です。
あ、一作めからだと四冊か。
うーん。週末ぜんぶつぶす覚悟いるかも。
おすすめです。
模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫)より
4488199054
No.2
(4pt)

犯罪心理捜査官・セバスチャン自身の心理、苦悩ぶりが見どころです!

ストーリーの舞台はストックホルムです。
女性を被害者とする連続殺人事件が発生します。
いずれの事件も、主人公である犯罪心理捜査官・セバスチャンが、かつて捕らえた連続殺人犯の手口とほぼ同じであり、世間一般には明らかにされることがなかった犯行状況まで酷似していることが判明します。さらに、その、連続殺人犯は服役中であり、一般社会との連絡手段は持つことができないはず。
 
このことから、模倣犯は誰か?ということに加え、現在の実行犯は、かつての凶行の手口、犯行状況をどうして知ることができたのか、ということが大きな謎として提供されます。この謎が次第に明らかになっていく、ストーリー中盤から、さらには、終盤までの加速が効いたスリリングな展開に一気に引き込まれました。

半面、登場人物の人物像や人間関係について、また、サイコ・サスペンスに欠かせない「悪役側」の狡猾ぶりが作品全般を通じてじっくりと描かれています。ストーリーに深みを加えていて良かったと思います。
 
主人公セバスチャンの「犯罪心理捜査官」という肩書きから、読み始める前は、セバスチャンVS犯人の激しい心理戦が繰り広げられるのかと思っていましたが、実際のストーリ展開では、セバスチャンは、捜査官としてと言うよりは、全くことなる理由で、連続殺人事件に巻き込まれ、非常に苦しい状況におかれます。自身のスキル、キャリアが活きる局面はほとんど訪れることはありません。
 
この状況の中で、苦悩するセバスチャン自身の心理が克明に描かれています。
なかなか姿が見えない、犯人側に追いつけないもどかしさ。そして、捜査チームにうまく入り込めないストレス。そして、大きな喪失感を味わわされた過去の悲劇から立ち直ることができず、常に苛まれる自虐心。つまり、犯罪心理捜査官の「心理状況」が、読者に対して赤裸々にされるわけです。
これで、セバスチャンに感情移入させられてしまいました。事件の状況がどんどん困難になっていく中での、彼が感じる不穏、恐怖に、私自身も引きずり込まれるような思いになり、大きな緊迫感を感じながら読み進めました。
 
「訳者あとがき」では、母国内では当シリーズの続編がすでに発表されていることに触れられていました。日本語訳を手にできる時が今から楽しみです!
模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫)より
4488199054
No.1
(5pt)

今一番オススメのミステリ

前作「犯罪心理捜査官セバスチャン」に続くシリーズ2作目。
今作も非常に面白い。

まず基本の登場人物一人一人の作りがしっかりしている。為に、物語が薄っぺらにならず重層的で奥行きがある。
過去から繋がる現在、それぞれの人生と形成される人格。人となり。各キャラクタがリアルに立ち上がってくる。

物語的には色々な意味でセバスチャンが中心を占める。上がったり下がったり大変。
度々今作の事件の犯人の視点も挿入されるので、犯人が誰か読む側が推理する楽しみもある。
ちなみに自分は主人公セバスチャンの心理療法士・ステファンが怪しいな~怪しいよな~と的外れな推理をしていた。

個人的に前作に引き続き警察官トーマス・ハラルドソンの登場がとても嬉しかった。
このどうしようもなく人間臭く空回り続きのトーマス・ハラルドソンが本当に好き。
凄惨で息詰まる事件の中で彼こそが一時の安息を与えてくれる。
期待通り(?)何かやらかしてくれそうな雰囲気満々の彼の視点でのシーンは読んでて楽しい。

キャラクタ的にも物語的にも良く出ている本作。
海外小説だからとか北欧ミステリだから難しそうとか敬遠せず、ミステリ好きには是非読んでほしい。
模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 模倣犯〈上〉 (犯罪心理捜査官セバスチャン) (創元推理文庫)より
4488199054