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メリーゴーランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 41~49 3/3ページ
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本書は、著者のデビュー作『オロロ畑でつかまえて』とそれに続く『なかよし小鳩組』に連なる系譜の“父ちゃん奮闘”のユーモアとペーソスに満ちた小説である。 遠野啓一は民間企業を辞めて故郷にUターンし、中途採用された市役所公務員。年度替りの4月、彼は市が出資している第3セクターに出向を命じられた。そこは7年前の開園以来、閑古鳥が鳴く、超赤字のテーマパーク「アテネ村」を運営する会社だった。そしてその「リニューアル推進室」でゴールデンウィークの新規の集客増員企画を任されることになってしまう。 啓一は過去の人脈や民間企業時代のノウハウを駆使して、残業・休日出勤もいとわず仕事に精を出すのだが、そこは田舎のこととて、役所からの天下りの年寄り理事たちや起案書・報告・連絡・相談といった旧態依然としたお役所システムが彼の前に立ちはだかる。愛する妻や子供たちのため、“お父”の奮闘は続く。いつも頭に去来するのは、小学1年の息子、哲平が学校の作文、「お父さんの仕事について」で自分をどう書くだろうかということだ。 イベントは大成功、「アテネ村」は予想以上の集客を果たした。しかし、それはそれで理事たちの反感を買うのだ。唯一ほめてくれたのは市長だけで、啓一は「新生アテネ村準備室」の室長に抜擢されるのだが、そこにも市長の政治的な思惑があった・・・。 本書は全編に渡って荻原テイストあふれる、可笑しくて、やがて哀しき奮闘物語であるが、一方で地方の行政、公務員の世界・生態を痛烈に風刺した小説でもある。似たようなお話として織田裕二主演で映画化された『県庁の星』も頭に浮かんでくる、なんとなくほろ苦い“宮仕え小説”である。 | ||||
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荻原浩さんらしい、ユーモアと暖かみに溢れた作品です。 公務員だから、民間だからという視点ではなくて、働いたことのある人間ならば誰もが共感できるであろう、 仕事への矛盾や自分へのいらだちや周囲への羨望を、ちょっと哀しさを滲ませながら描いています。 明るくおもしろいのに、それは底抜けの楽しさではなく、遊園地で遊んだ帰りのように、 少し切ないような名残惜しいような、独特の読後感を生み出します。 しんみりするのに、なぜかほっこりと暖かいような、ハートフルな小説です。 帯だけ読むと社会派っぽい感じですけれど、そういった視点で読むよりも、 純粋に物語として読む方が似合っているように感じました。 今いちばん気になる作家さんです。 | ||||
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タイトルのキュートさとは裏腹に 現代社会の縮図をユーモア交えて表現してます。 腐った体制に対して変化を持たせるには 形になる並々ならぬ努力と、 自分の身を捨てる度胸がなければいけないと思わせる。 役所の腐りきった体制に奮闘する主人公の話。 っていうと固そうだけど周りを固めるキャラがホントいけてます。 面白い! 最後にキモチをちゃんと すかっとさせる爽快感も感じられます。 | ||||
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同年代の同業です。公務員でない方は、この本に描写されている公務員の世界は、ひょっとして脚色されたものではないかと思われるかもしれません。 しかし、実際は、声の大きい人の前例踏襲型、ことなかれ主義で物事がゆっくりと非合理的に決まっていくあたりは、とても正確に描写されています。 また、政治に翻弄される主人公の姿には、自分の姿を見るようでいとおしく思いました。 最近、話題の「県庁の星」をしのぐ、面白くためになる本です。是非ご一読を。 | ||||
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知らないところで大金が消え、誰も責任を取らないまま、いつの間にか大増税。誰かに都合のいいところが緩和され、本当に必要なものがなかなか許可されない。それもこれも誰のせい?よーく考えよう、というお話。そしてこれは現代のイソップ物語。鋭い社会観察の目を私たちは失ってはならないが、うかうかしていると変な団体に利用されたりするから気をつけたい。「メリーゴーランド」は、巧みなユーモアをちりばめながら、地味で大切なテーマを渋く書ききった。この作品はもっと評価されていい。 | ||||
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首長の思惑ひとつから,典型的公務員の安寧の生活から激ハード残業生活へと主人公は移されます。ユーモア満載で公務員の本質をつく異色のフィクションです。荻原氏は一言で公務員仕事をあらわしきっています。さすがコピーライターを仕事にしていた方です。千年先までやってろと心の中で叫ぶのがブームになりそうです。ただし,作者は公務員をあげつらうために本書を著したのではないことは終いまで読むと歴然です。誠実であることと報われることの寓話でした。(単純に報われてはいませんですが) | ||||
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いやー,面白かった。私も公務員で,主人公と同じ30代後半なので,感情移入してしまいました。読んでいて,思わず,そうそうと頷いてしまうことばかり。IT導入をめぐる会議を思い出しました。それにしても,役所の仕事はまさしく「メリーゴーランド」ですな。何年たっても相変わらずの調子で,稟議が回り会議は踊る。思えば,役所人生自体が「不思議の国のアリス」のテーマパークで,私たち公務員は何年か毎に「メリーゴーランド」に乗り換えて定年まで過ごすということでしょうか。 | ||||
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やる気をもって入庁した尖った若者が、いつの間にか職場風土に染まって丸くなっていく。それが自治体職場の実態であろう。それを壊せるのは改革派の首長をまたなければならないのか、一人の職員の闘いによって変えられるのか。 そんなことを最近考えていたときに読んだ本書は、自治体職員への応援歌といえるのではないだろうか。誰のために、なんのために仕事をしているのか、そんな迷いをもった全国の役場職員にお勧めしたい。 | ||||
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荻原浩の本はすべて読んでますが、この『メリーゴーランド』も傑作でした!どの本を読んでもはずれがないというのは、ホント珍しい作家ですね、荻原浩。毎日毎日会社と家の往復でくたくたになっちゃてる今日この頃。この本を読んで、それでもやっぱり明日も元気に会社に行こうっ!っと思える元気をもらいました。仕事たるいけど、やっぱりがんばんなきゃなーと思ってる人にはオススメの一冊です。 | ||||
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