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探偵の探偵
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探偵の探偵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 61~70 4/4ページ
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著者の「意欲作」かつ「問題作」であり、世の一般的な探偵小説とは あきらかに一線を画す作品である。 ハードボイルドの要素も多分に盛り込まれ、ライトな推理小説を想定 していた読者層の期待をいい意味で裏切ったのではないかと思う。 畳み込むような罠の連続、罠を疑いつつも退くことなく立ち向かう 主人公、圧倒的な格闘シーン、一度も本を置くことなく読みきりました。 怜奈をヒロインと言っていいのか・・・、小柄な身体に似合わぬ、重厚な 存在感と哀愁をまとったこの主人公の今後から目が離せない。 | ||||
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探偵を狙う探偵という設定に惹きこまれました。 どこにでもいる女性がある事件から怪物になる。 日常から非日常の生活になり、 緊張感のある生活になる。 思った以上に血なまぐさい描写があった気がする。 マイナス評価があるとすれば、ひらがなが多すぎ。 | ||||
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万能鑑定士でお馴染みの松岡さん。 今回は悪徳探偵を排除する対探偵課という部署の活動をテーマにした作品。 なかなか目新しい設定で、思いのほか楽しめました。 ヒロインの目的は、簡単に言ってしまえば、妹を殺したストーカーに情報提供した探偵への復讐なのですが、 目的の為なら手段を厭わないという感じで、なかなかインパクトがあります。 描写が結構ハードなので、万能鑑定士などより対象年齢は高めだと思います。 早くも来月に2巻が出るようです。 今後の展開次第では、鑑定士や添乗員シリーズよりも面白くなるのではと期待させる1巻でした。 | ||||
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「万能鑑定士Q」と「探偵の探偵」は可憐なヒロインが主人公という点は共通だが,それ以外には似た所が見当たらないほどの別物。読む前は「もしかしたら似たような感じなのかな」と思っていtのだが,杞憂に終わった。 「Q」は「人が死なないミステリ」として好評を博した一方,「探偵の探偵」は人こそ死なないものの,バイオレンスが全面に押し出された印象だ。主人公であるヒロインの紗崎玲奈がボコボコに殴られるシーンが何度も出てくるのがとにかく衝撃的。 家族にまつわるあまりに切ない壮絶な過去を胸に秘め,いわばその復讐のために極めて暴力的な世界に身を投じた玲奈。何度も殴られ,蹴られ,血を流し,瀕死の重症を負いながらも決して屈することなく前進するその姿は,最近読んで衝撃を受けた「その女アレックス」のヒロインにも通じるものがあると思う。もしかしたら著者は「その女アレックス」に影響を受けたんじゃないかと勘ぐってしまうくらいだ。 玲奈の脇を固めるキャラクターも魅力的。探偵業界を知り尽くした須磨は玲奈の暴走をさながら父親然とした感じで受け止めるし,同僚の琴葉は玲奈のトラウマに間接的に関わりながら,ともすれば冷徹な復讐マシーンになってしまう玲奈の人間的な部分を自然と引き出している。終盤では警視庁という組織内にいながら一匹狼的な雰囲気を醸し出している窪塚も活躍。 ダイナミックなストーリーの魅力的なキャラクターの存在は,映像作品としても楽しめると思う。しっかりとお金をかけて,安易なキャスティングをしなければ十分見応えのある映画を作れるんじゃないか。 とても映像的で読み応えのある新シリーズ。早く続きが読みたい。 | ||||
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妹の居場所をストーカーに教えた探偵を探し出す、復讐のストーリーが始まりました。 敵の罠にはまって瀕死の怪我を負いながらも、必ず立ち上がるタフなヒロインの姿に応援したくなります。 | ||||
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万能鑑定士は、読みやすくて、おもしろい情報もちりばめれていて、全巻そろえた。講談社からでた『探偵の探偵』は新シリーズの一巻目ということで早速手に取った(というか、松岡圭祐はほとんどシリーズものがおおい)。人の死なないミステリ、と銘打っていた鑑定士とはちがって、こちらは本格的サスペンス。手に汗握る! という表現がこれほどぴったり会う小説もないかもしれない。玲奈の静かで深い哀しみに、ひしひしと胸を打たれる。このスリリングな面白さはアメリカの連続ドラマのようだ。来月の次巻が待ち遠しい! | ||||
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黒い背景に傷だらけの女性のカバーで,表向きからして重苦しさを漂わせていますが, 中身もおおよそその通りで,彼女を襲った過去の出来事,狂気に満ちた暴力の数々など, 気持ちのいい物語とは言いがたく,これにハードボイルド調の語りが全体を引き締めます. ただ,中盤までは出会いやきっかけが中心で,少しばかり動きに鈍さもありますが, ここを超え,主人公の動きがいよいよ活発的になると,徐々に物語の方も勢いを加速. 納得しそうな情報をチラつかせ,それらを片っ端からひっくり返し,壊していく様子は, 主人公の内面寄りになるかにも思えただけに,アクションも含めて読み応えは十分でした. 反面,いくつもの場面に用意されたうんちくは,確か驚きや興味をそそられるものの, 過剰や冗長に感じることも多く,時には知識のひけらかしにも映ってハナにつくことも. 中でも絶体絶命を切り抜けた終盤の場面などは,さすがに都合が良すぎるように思えます. とはいえ,ひとときの感傷に浸りながらも,すぐに『日常』へと戻るラストでの彼女に, 奥底にある思いや強さ,決意のほどが改めて伺え,一気に続きへの期待が膨らむとともに, いくつかの出会いやそこで芽生えた小さな意識の変化も,今後に影響与えそうで楽しみです. なお,その二巻は本巻との二ヶ月連続刊行とのことで,14年12月に予定されています. | ||||
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現実感のある法的な見解に基づく探偵を下地に面白い話が展開します。 探偵がどのように調べるか非常に現実感があり楽しめます。 調査に必要な色々な知識は正確で勉強になります。またキャラの性格描写が緻密で深いです。 この程度の知識の描写で鼻につくのなら普段勉強が足りないと思います。面白かったです。 | ||||
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この作品の主人公紗崎玲奈は強い想いがあるがそれに能力が追い付いていないが故に 危機に陥りやすく、隙を見せた相手に対し徹底的な所がある それに対し千里眼の岬美由紀は大抵相手を圧倒するので手加減するが 特定条件下では歯止めが効かない所もあったので 同じ程度かなと思い読み進めていった後半、鉄パイプを持ったシーンでの 玲奈の衝撃的な行動で今までのヒロインとか明らかに異質であると感じた 玲奈の重い境遇や生きる理由が今までのヒロインに比べ異質で 過酷な状況に身を置きながら岬美由紀ほど超人でないので 今までの松岡作品の安心感がこの作品に関してはなくなっていて先が読めない このシリーズがどういった結末を迎えるのかが非常に気になる一巻だった | ||||
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なんと言っても文章が上手く、惹き込まれる。最後はもう泣いてしまった。 本書はオリジナリティーとリアリティーのある傑作で、登場人物も等身大の魅力に溢れている。事件も身近で身の毛がよだつほどだ。 それでいて小説の探偵と現実の探偵の違いを、実際に両者の対立で表現してるから面白い。小説の探偵と言っても、現実には存在しないから、メディアを騙して名探偵のごとく名を売る探偵社社長が敵なのだが、その人物造形がユーモラスでこれまた現実味がある。 ヒロインは非力で、もっぱら知力で危機を凌ぐが、その機転とアイディアが秀逸だ。だいたい、犯罪者と同室して、余裕かまして会話で牽制し合うなんて現実にはありえない。探偵小説のなまっちょろいお約束をすべて否定し、極めて暴力的な手段に訴える。それも卑怯なまでに容赦なく素早い。ボロボロになっても平然と、火傷の応急措置に事務用糊を軟膏代わりに塗りつける。 傷ついても生きようとするヒロインのひたむきさに心打たれる。描写に無駄もなく、現実の探偵調査についても興味深く学べる。 この一作でちゃんと話が完結してるので、とりあえず読みたいという人にも向いている。 ポアロもコナンもホームズも児戯に思えてくる画期的なハードストーリー。絶対オススメできる。 なお万能鑑定士が人の死なないライトミステリーだったのでその流れで読んでショックだったとかそんな話はやめてもらいたい。表紙の絵見れば暴力的な内容は想像つくでしょうに。 | ||||
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