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(短編集)
MEMORY
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MEMORYの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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「葬儀店のひとり娘に産まれた森野、そして文房具店の息子である神田。同じ商店街で幼馴染みとしてふたりは育った。」…文庫本の後ろの紹介文を読んで、どうしようかな、と思っているあなた。だまされてはいけません! 想像をはるかに超えて面白いです。ぜひ。 | ||||
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前作と前々作の主人公二人が、フィルターか膜の向こう側にいるかのような感じで、まどろっこしい。短気な私には、ちょっと合わなかったかも...? 本来の主人公に感情移入するよりも、前作と前々作の主人公を探すことに必死になってしまった。でも、幸せそうで何より。 | ||||
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『MOMENT』、『WILL』につづく連作短編集。とはいえ、続編ではなくて、『MOMENT』の主役 神田、『WILL』の主役 森野が脇に回って物語が紡ぎだされる。 それぞれの作品の主役たちの現在、そして思い出の中に二人が何気なくかかわっていて、勇気を与えてあげるという趣向になっている。どうにもならない現実に折れそうになりながら、前に一歩踏み出そうとする姿が清々しい余韻を残す。神田と森野のぶきっちょだけれど、いいやつ感があふれだしてくる。 『MOMENT』、『WILL』での神田と森野のエピソードの裏っかわも描かれていて、切なくもあり、いじらしくもありと、良質の恋愛小説を読んだかのようだ。最終話「時をつなぐ」では、神田の高校生の頃の初恋の相手が登場し、森野が代筆したラブレターの顛末が語られるのだが、これがまた良いのである。 神田、森野が脇役のため、二人の”いま”がわからず、その後が気になって仕方がなかったのだが、最終話で伺い知ることができる。完結編としてはこれ以上にない終わり方だと思うのだがどうだろう。 結局、三作ほぼいっきに読んでしまったよ。 | ||||
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星5つです。 物語としては星4つのイメージですが、私が個人的に神田が大好きなのでこの評価となりました。 知的で思いやりのある、でもどこか抜けている神田がMOMENTからもうずっと好きで、WILLと共に何度も読み返していたのですが、読書から遠ざかっていたせいかこちらのMEMORYが出ていることに今更ながら気付き急いで購入。 良かった。森野も相変わらず素敵だったし、第三者目線で彼らの姿を見られたのも良かった。 森野が先生に怪我をさせた事件については、MOMENTの時点で理由もある程度分かってはいたのだけれど、ここできちんと明らかにされたので「だよね!」と、ちょっとニヤニヤしてしまった(神田ファンとして)。 というか、中学生だったり高校生だったりする神田が出てくるたびに、その一挙手一投足にニヤニヤしてしまった。可愛いと思う。 それぞれ語り手を異にした5編の短編からなっているのだが、彼らがどう神田と森野に関わってくるのかを楽しみにしながら読めたし、1編ずつの軽いミステリ要素も面白かった。 「君といた」が特に好きだった。ちょくちょくMOMENTやWILLでの一場面に繋がるシーンが出てきて、それも嬉しかった。 前2作が好きな方はきっと楽しめると思う。未読の方も楽しめるとは思うが、先に前2作のどちらか一方でも読んでおくとより楽しめるのではないだろうか。 全編通して優しい空気感溢れる一冊だと思う。最後、「時をつなぐ」では暖かな気持ちになれた。 人って、つながっているんですね。 うん。すごいよね。 読み終えて、確かにそう思えた作品。 | ||||
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本日読了しました。というか書店で目に止まったポップが気になってレジに向かい、それから半日で読み終わってしまった。ページをめくる手が軽やかに踊った。およそ近年の青春小説の類は青臭くなりすぎてしまったり、必要以上にきらきらと飾り立ててしまいがちに思えるが、この小説はそうではない。抑えるべき箇所を抑え、物語の「キモ」の部分をとん、と、ちょうど良い具合に押し出す術を本田さんは知っていらっしゃる。読み手にストレスなく読ませ、かつ単なるエンタメ小説ではない、と思わせる確かな手腕の持ち主だと感じた。お勧めです | ||||
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神田君と森野をめぐるいろいろな時期の短編。 まったく、シリーズを知らずに読んだとしても、それなりに楽しめるとは思います。 個人的には、仕事人のカンダ君をもっと楽しみたい気がして、少し残念でした。 | ||||
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シリーズ物は往々にして一冊目が最高傑作だったりしますが、各ストーリーの切れ味として見ればこのシリーズもそうかもしれません。 一冊で連作短編として完成形でもあった「MOMENT」、 そこで持ち越しとなった主人公神田と森野の関係の着地を描いた「WILL」を経ての本作。 神田と森野が直接の主人公ではなく、二人が関わった人たちの視点から描かれる物語に彼らが顔を覗かせる構成です。 当然前の二冊を読んでいなければ楽しみは半減ですが、読んでいれば子供時代の二人の姿が見られたり、 詳しく語られなかったエピソードが補足されてすっきりもします。 神田と森野のコンビはキャラクター的に(それが悪いとは思いませんが)素直でなく、持って回ったところがあるので 感情移入できない人もいるのかもしれませんが、私にとっては妙な味があり、実際にいるようないないような 不思議に相性絶妙の二人だったなあと3冊読み終えて思います。 3冊できれいに収束していますし、読みやすいので3冊まとめ読みもいいのではないでしょうか。 本多さんの作品はほとんど読んでいますが、このシリーズのようにあまり起伏なく淡々としたものの方が個人的には面白く感じます。 | ||||
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