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クロム・ジョウ



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【この小説が収録されている参考書籍】
クロム・ジョウ

クロム・ジョウの評価: 3.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

一気読みの快楽からの虚脱感

電撃大賞銀賞からの卒業生ということで、如何にも読み手を意識した起伏にとんだを展開を演出しています。プロット、伏線、そしてアクションが盛りだくさん、それらが思わせぶりかつ複雑に絡み合い、最後にはそれぞれが鮮やかに回収さていく手腕はは見事なものです。

ジプシーが如く都会の闇から闇、隙間から隙間へ命からがら逃げ回る主人公ジョウ、小悪魔的に周囲の状況をかく乱するヒロイン兼黒幕兼最終関門(?)な翡翠、ヘタレのトシ、などなど魅力あるキャラクター・シーンが満載、なのですが……。
しかし読み終わり、作中世界に、それぞれの登場人物に何が残ったかということを考えると、途端に「……アレ?」という気持ちになります。シーンは同時多発的に重なり、スリリングに展開しているのですが、三々五々、各自で終わっている感が強いです。各々の勢力が各々の理屈でもって動いているせいかもしれませんし、あるいは主人公の動機がそこまで確固たるものでないことも理由の一つかもしれません。

そうした身勝手さ、理由のなさは都会に住む人々/若者という点から見れば逆に生々しくも写る所ですが、「物語の集約」という点から見るとどうも弱い所。
「一期読みさせられるが、最後には確たるものが残らない」、そんな読後感を覚えました。
クロム・ジョウAmazon書評・レビュー:クロム・ジョウより
4163901116

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