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の評価:

3.40/5点 レビュー 72件。 C ランク

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平均点3.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全146件 141〜146 8/8ページ
No.6
(4pt)

タイトルがなぜ「光」なのか?

ダークサイドの「三浦しをん」である。

途中で読むのをやめるのではと危惧して買ったのだが杞憂であった。

一気にというよりスラスラと読めてしまった。

島を襲った天災からたまたま生き延びた人たちの話である。
しかも生き残ったのは、もともと少し壊れた人間ばかりと来ている。
天災による大量の、それも小さな島でほとんどが顔見知りの死という状況を目撃し、「死」はもちろん「生」の意味も分からなくなった人間の話である。

これが一気に読めたのは主人公「信之」が感情を表さないからで、それと同調して、スラスラページをめくることができたのではないかと思う。

ミステリーに分類される作品になるであろうが、
特に巧妙なトリックやどんでん返しがあるわけではない。

しかし、人間の弱さと同時に
間違ってはいるがある意味での強さ(執念・怨念)
を描いた作品であると思う。

タイトルがなぜ「光」なのか
最後の一文に「光」という単語は出てくるのであるが
私にはまだ分かっていない。

一度だけではまだ本質が見えていないような
もどかしさを感じている。

機会があればもう一度読んでみようと思う。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.5
(5pt)

現時点での集大成

と言っていいのではないかと思う。それくらいすごかった。「光」を閉じた後はしばらく身動きできなかった。

あらすじは帯や他の方のレビューに書いてある通り。信之と輔と美花は、ある日突然、本当に何の前触れもなしに、それまで当り前にあった日常のすべてを奪い取られてしまう。でもこれは理不尽によって深い傷を負わされた者たちが、その傷を乗り越えて幸せになる安易な物語ではない。彼らの痛みが消えることはないし、誰も救われたりはしないし、傷つけ偽り、それでもなお生きていく。たぶんこの世に生きる人間のほとんどがそうであるように。

伴侶とセックスすることと強姦されることは何が違うのか。愛してると簡単に言うけれど、それは本当に愛なのか。私はこの人を理解していると思うことの、その理解とは何なのか。私たちが普段、どこかのドラマから借りてきた口当たりのいい答えで済ませてしまっている事柄を、三浦しをんはあまりに容赦なく「本当にそうか?」と暴いていく。けれどイタイのではない。痛いほど胸に迫るのだ。温かくて幸せで希望に満ち溢れた物語を読んだ時、「ああ良かった」と本を閉じながら、「でも人生ってこんなに輝いてばかりのものだったっけ」と何かにフタをしてしまっているような不安を覚えたことってないだろうか。この「光」は、その薄々感づいていながら言葉にできずにいたもどかしい痛みを、ちゃんと描き出してくれた作品だと思う。だからこそ最後の一行を読み終わったとき、こんなにもカタルシスを感じる。

決して幸せいっぱいの物語ではない。信之も輔も美花も、ずるくて残酷でかなしい人間だ。私たちと同じように。けれどだからこそ、物語の最後に彼らに射すかすかな「光」は、私たちにも手が届くかもしれないものだと思う。本当に、いい作品でした。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.4
(5pt)

静かで怖い新作

静かに閉ざされた島。
信之は、島で一番美しい美花とからだを重ねることに夢中な14歳。
そんなふたりについてまわる、父親に殴られている可愛そうな輔。
ある夜、3人が家を抜け出して高台にいたとき、津波が島を飲み込み、
家族も家もすべてが消えた。
生き残りとなった3人は、ある重苦しい秘密を抱えたまま島を離れる。

それから20年後、それぞれ別の場所で生きていたはずの
彼らの運命の歯車が軋み、そして再び近づいて…

三浦しをんの最新刊は、暴力とか性欲とか、今までの作品の中で
あまり描かれてこなかったむき出しのエネルギーみたいなものが
ギラギラした登場人物たちが出てくる。「私が語り始めた彼は」に
出てきた性愛の世界が水墨画なら、今回は分厚い油絵。
そんな人たちが生々しく暮らす様子を描いた島の描写と、
島が消えたあとの大人になった彼らの、都会で息を潜めて
自分を殺すように生きている様子の落差に戸惑いつつも、
その20年の間に彼らはどうやって生きてきたのか、と
思いを馳せつつどんどん読み進んでしまう。

別に、過激に実験的に作品を発表している意識はおそらく著者には
無いと思うんだけど、毎回、違う雰囲気、違う文体、違う温度…
初めて読む作家の作品を読むような違和感と驚きと、そして喜び。
やっぱり凄い作家だな、と思う。作品を新たに発表するたびに
新境地を開いているというか。
たしかな文章力と表現力を持って、次々と新しい世界への
扉を開ける稀有な作家。
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.3
(5pt)

静かで怖い新作

静かに閉ざされた島。
信之は、島で一番美しい美花とからだを重ねることに夢中な14歳。
そんなふたりについてまわる、父親に殴られている可愛そうな輔。
ある夜、3人が家を抜け出して高台にいたとき、津波が島を飲み込み、
家族も家もすべてが消えた。
生き残りとなった3人は、ある重苦しい秘密を抱えたまま島を離れる。

それから20年後、それぞれ別の場所で生きていたはずの
彼らの運命の歯車が軋み、そして再び近づいて…

三浦しをんの最新刊は、暴力とか性欲とか、今までの作品の中で
あまり描かれてこなかったむき出しのエネルギーみたいなものが
ギラギラした登場人物たちが出てくる。「私が語り始めた彼は」に
出てきた性愛の世界が水墨画なら、今回は分厚い油絵。
そんな人たちが生々しく暮らす様子を描いた島の描写と、
島が消えたあとの大人になった彼らの、都会で息を潜めて
自分を殺すように生きている様子の落差に戸惑いつつも、
その20年の間に彼らはどうやって生きてきたのか、と
思いを馳せつつどんどん読み進んでしまう。

別に、過激に実験的に作品を発表している意識はおそらく著者には
無いと思うんだけど、毎回、違う雰囲気、違う文体、違う温度…
初めて読む作家の作品を読むような違和感と驚きと、そして喜び。
やっぱり凄い作家だな、と思う。作品を新たに発表するたびに
新境地を開いているというか。
たしかな文章力と表現力を持って、次々と新しい世界への
扉を開ける稀有な作家。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729
No.2
(3pt)

ある人生の物語

エッセイの面白さは、本作ではなりをひそめ、
非常にまっすぐな小説です。

主人公たちが住むのは離れ小島。
生活のすべては閉ざされた世界にある。

だんだんと鬱屈してくる生活。問題のある家族関係。
そこに訪れる非常な暴力。

人生を全て変えてしまう瞬間。
そして、その後の人生を描く。

小説だからこそ楽しめる作品だ。
光 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 光 (集英社文庫)より
4087451216
No.1
(3pt)

ある人生の物語

エッセイの面白さは、本作ではなりをひそめ、
非常にまっすぐな小説です。

主人公たちが住むのは離れ小島。
生活のすべては閉ざされた世界にある。

だんだんと鬱屈してくる生活。問題のある家族関係。
そこに訪れる非常な暴力。

人生を全て変えてしまう瞬間。
そして、その後の人生を描く。

小説だからこそ楽しめる作品だ。
光 Amazon書評・レビュー: より
4087712729