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旧校舎は茜色の迷宮
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旧校舎は茜色の迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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島田荘司選福山ミステリー文学新人賞受賞作。星を一つしかつけていない人がいて半信半疑で読んだが、どんな感覚で読めばこれが星一つなのか?もはや嫉妬からきた嫌がらせに近いと思う。最初から最後まで細かな伏線を張り巡らせ、その回収が見事。原書房の雑誌『本格ミステリ・ベスト10』にてランクインしていたことにも納得できた。これから追いかけていきたい作者。調べてみると、福山ミステリー文学新人賞で最年少受賞らしい。これはすごい。 | ||||
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福ミス優秀作「少女たちの羅針盤」以来の学園ミステリー。表紙からは「福ミス」色はまったく感じらない。笑 また、「本格」の威圧的な雰囲気もなく、手に取りやすい。これはパケ買いする人に対して大きな武器になりそう。怪談や都市伝説の豆知識を物語に取り入れたのも時代を掴んでてグッド。 文章力は、読みやすさを備えているし、描写も含めて「上」といってもいいかな。特に細かな伏線の張り巡らせかたは、島田荘司が認めるだけあって「見事!」といいたくなる。この手法をフェアとかアンフェアとかいいだすと、さすがにきりがないので、十分に「有り」だと思う。アンフェアな作品は、まだまだひどいものが沢山あるし。それに納得のいくトリックも使用されているのが加点になる。たしかに斬新さはないけど……うーむ、でもこの物語にはこんな感じのトリックがマッチするんじゃないのかな。 結末は個人的な批評が色々ありそう。わたしも好みの結末とはいえなかった。ただ、自分の理想ではなかったから評価を下げるのは避けたい。むしろ裏切られたような結末はミステリーとして評価するべき? と考えた。 とはいうものの、この作品はとりあえず完成しているけど、まだまだ可能性を感じる年齢の作者。この完成度で満足せずに、福ミスには深木章子のような強者もいるので、さらなる上を目指してほしい。 気にしないでほしいのは、権威ある文学賞でも、知ったような言葉でけなす輩は必ず現れるけど、でも、「殆どの人間は自分ではとても手の届かない人間の否定をしながら己はなにもできないまま人生を終えていく」という言葉を胸に秘めて、大衆にへこまされることなく頑張ってほしい。これはすべての作家にいいたい。笑 | ||||
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