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ストーリー・セラー
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ストーリー・セラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
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正直、どう評価していいかわからなかった。 作者がどうしてこの物語を書いたのか、非常に気になって、 あとがきを探したら・・・ 無かった。 今までの有川さんの小説が好きでこの本を手に取りました。 リボンをかけたプレゼントのような装丁、いつもの恋愛模様を 期待していたら一転、物凄い衝撃を受けました。 独特な描写、わざとらしくありえないような導入部分、 極端な心理状態への展開、読み手に対してどんな感想を持ったか 言ってみろ、とでもいいたげな挑戦的な作品に仕上がっている。 | ||||
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うーん。確かに今までの有川作品のような爽やかさとか、胸がほっこりするような感じの作品ではないけれど、素晴らしい作品だと思います。 精神力をごっそり持っていかれるほどの確執や執念や人間の醜い部分の応酬がたしかに沢山あります。 でもそれがあるからこそ伝わってくる情愛の深さがある。臭いものに蓋をしなかった作品です。 出会い方が不自然、付き合う過程が強引で有り得ない、後味が悪い等のレビュー…確かに好き嫌いが別れる作品だと思います。 理論的、現実主義者、感情移入しにくい方、または男性にはのめり込みにくい作品なのかな…。 その人と一緒に人生の一部を積み重ねられた事、その人の人生に関われた事、その人に必要とされる事がどんなに幸せか、体験した事のある人か、この作品で素直に感情移入できてそれが感じられた人にしか、この作品の良さは伝わらないのかもしれませんね。 私は胸を抉られるような痛みと苦しさと愛に号泣しました。海の底、植物図鑑、に並ぶ私の中では大好きな作品です。 | ||||
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読んだ私としては、マイナスなこと書いてる人たちに 「嫌いなら何でそんな食ってかかってるんですか。」 と笑いたいのですが。 とまぁこれは読んだ人なら分かる皮肉でして。 良くも悪くも心に残って離れない物語です。 女性作家とその夫の物語。 読んだ人は必ず思うでしょう。 「どこまでが本当なの?」 と。 多少無理がある設定だと言うのは否めませんが、それ以上に私は物語に引き込まれました。 沢山の人が書いてる同じ言葉の羅列も私にはプラスにうつりました。 ページを捲った時の圧倒感は忘れられません。 迷っている方にはぜひ読んでもらいたい作品です。 | ||||
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人の好みは別として。 私はやっぱり有川浩さんが好きだなぁと感じられた作品でした。読み手である以上、自分の好みの小説に出会える事は少ないです。だけど、そんな小説を書ける人が近くにいたら‥‥。でも、有川浩さんが小説を書いてくれているので私は幸せですけどね。Side:Aで最期に使われた言葉はきっとあの瞬間その思いだけが彼女の頭に巡っていた事が伝わってきました。彼の頭の中にも同じように‥‥。Side:Bでもきっと強く強く文字を繰り返し打ったと感じられました。小説を1人の人間として考える事が出来れば。まぁそれでも好みはしょうがないですが、とにかく私は有川浩さんの世界が好きだという事実を書かせて頂きました。 | ||||
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泣けました。おもしろかったです。止まりませんでした。 これだけでも5点で間違いないですね。 もう少し新しい有川さんが出てればいうことないと思います。 あと装丁も5点です・・・すてきです | ||||
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まず、装丁がすばらしい。 ネットで注文すれば翌日には届く時代ではあるが、リアルな書店で、 こういう綺麗な装丁の本を見つけると思わず手にとってしまう。 だから実際に書店に足を運ぶのは結構好きである。 side Aは、「ストーリーセラー」というアンソロジーの一編として読んだが、 普通に「当たり」だと思った記憶がある。 もともと別の作家さん目当てだったので、思わぬ拾いものだった。 というか、有川さんの本は、図書館シリーズしか読んだことがなかった自分としては、 こんな話も書けるんだと、ちょっと驚いた。 side Bは、単行本化に伴い収録された書き下ろしの作品。個人的には、こっちのが好みかも。 いずれにしろ、どちらの話も悪くないので読んで損はないかと。 まあ、好き嫌いは別れそうだけど・・・。 最後に、余計なお世話だが、この本、話も普通にいいし、装丁もいい。 書店としては売りやすい本だろうから、本屋大賞とったらバカ売れだろうなあ。 | ||||
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雑誌「ストーリー・セラー」に掲載されていたSIDE・Aに書き下ろしのSIDE・Bが収録された中編集。 そんなに厚い本ではないのに、作品が持つ熱に圧倒されました。 本人を思わせる女流作家が主人公です。雑誌でSIDE・Aを読んだときには感じなかったのですが、 単行本になってからSIDE・Bまで読了すると、なんだかどこまでがフィクションなんだかわからなくなってしまい、 有川さん本人が、いま幸せだといいなぁと思わずにはいられなくなりました。 装丁も、超かっこいい。さすが新潮社装丁室! すばらしく美しく、読了後も「持っていたい」と思わせてくれます。 | ||||
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創作と現実が混ざってるんだろうなと、 どこまで混ざってるんだと考えざるをえないお話。 有川さんはやっぱり最高に読者を楽しませてくれる。 あとがきがないのも、とても印象的。 | ||||
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雑誌「Story Seller」に掲載され、文庫版の「Story Seller」にも収録されたSide:A。これは、読んだとき、涙が止まらなかった。普段、お涙頂戴の「病気モノ」の小説やドラマ、映画が大キライな私だが、この中編小説は、主人公二人の付き合うキッカケになるシーンの良さもあり、大好きな小説だった。もしかしたら、著者の書いた小説で最も好きかもしれない。 それに加えて、書下ろしのSide:Bが収録され、ちゃんとした単行本になったこの本。Side:BもSide:Aに勝るとも劣らない出来。ネタバレになっちゃうので、細かい展開は書かないけど、本当に切ないラブストーリーだ。 それにもまして、衝撃的なあとがき。この小説がフィクションであることを祈りたい。 | ||||
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白地に青いリボンがかけられた、物語を売る人からのとっておきの贈り物。 特別な人に贈る、物語である。 同名の雑誌に掲載された小説が、Side A。 それに対を成すSide Bをあわせて、完全版として出版された。 この二つは同じモチーフの、しかし、まったく別の物語だ。 どちらも夫婦の情愛の濃やかさに、しんみりと心を動かされる。 こんな親密で素敵な夫婦像は憧れたくなる。 いつまでも、二人で一緒にいたいという、ささやかな願い。 それは途方もない願いだ。どんなに強い関係でさえ、永遠ではない。 Side AにもSide Bにも、散々泣かされながら読んだ。 まるで、作者から夫に宛てたラブレターだ。 同時に、読者にとってはミステリになる。 幾重にも仕掛けられた罠に、読み手は問わずにいられない。 「どこまで本当なんですか?」 | ||||
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甘いラブコメの何が悪いと言わんばかりの展開ながら、 やっぱりツボを抑えたストーリーに感涙です。 なんでこんなに感情を揺さぶられるのでしょうか。 グッとくるシチュエーション、セリフ回しに幾度となくジンジンときてしまいました。 好き嫌いは分かれるのかもしれませんが、好きな人には圧倒的に好きになるに違いない。 この作者の作るキャラクターたちの魅力がたまらなく好きです。 | ||||
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書き下ろしサイドBが、とてつもなく怖かったです。 ホラー系の怖さではなく、未来(結末)が見えない恐怖でした。 読み終えた後、どうしようどうしようとひとりでパニックしてました(苦笑)。 今回書き下ろしがあるということで買いました。 まず装丁が、読み手側にプレゼントしますという雰囲気があって素敵です。 ベタ甘い恋愛小説が第一印象の有川女史ですが、暗い雰囲気も醸すお話も書いてきていますが、どれも素敵だと思います。 キャラクタのセリフ部分の文章がいちばんの良さです!!!会話然り地の文然り。 こんなセリフを言ってくれる友人やら恋人やらがいたら、とてつもなく素敵ですね。 小説は、一般だのライトノベルだのというカテゴリがあるけれども。 まずは、有川浩を読んでみてください。 | ||||
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有川さんの既刊の中で、(特にside-Aは)最高純度の切なさだと思います。 その言葉の方が読み手の感覚に深く響く(それっぽく言うと「刺さる」)ならば、たとえ表現として、 整っていなくても、上品でなくても、躊躇なく響く言葉の方を選んで編まれた有川さんの文体は、 娯楽小説に最適だと作品を読むたびに感じます。 全体としての小説の構造自体は珍しいものではないですが、読み手への引力は「図書館戦争」と いい勝負で、とても途中で本を置く気にはなれませんでした。 side-Aの雑誌掲載時より好きだった作品なので、完全版が出たことで更に満足度の高い作品になりました。 | ||||
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まあ、相変わらずの有川節で、作品そのものは面白かった。有川作品が好きなら買って損はないと思う(ただし、どうしてもハッピーエンドでないと嫌な人は除く)。 ただ、一つだけ言いたいことがある。Side:Aのヒロインがことあるごとに「男らしい」と書かれているのだが、正直言って私には全く男らしいとは感じられなかった。むしろ女そのものであり、率直な感想は「うわっ、なんてめんどくさい女」である。 作者は女性なので、女性から見るとこう言うのが「男らしい」のかなあと非常に複雑な気持ちになった。 | ||||
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同名アンソロジーの雑誌&文庫に収録されていた著者の同名作品を抜粋してSide.Aとし、同じテーマの書き下ろしをSide.Bとして収録した作品。 Side.Aは、ひっそりと物語を書き溜めながらも翼を折られていたために飛べなかった女性が、一人の男性と出会い再び翼を得て作家となっていく様子を描く。ここだけ見るとプラス面だけのようだが、冒頭に彼女が不治の病に冒されること、彼女の作家生活を妨害する親類・知人の存在という、強烈なマイナス面も併せて描かれていて、かなりクる。初読の時はしばらく呆然としていた。 Side.Bは、Side.Aと設定をひっくり返して、読者側が辛い目に会う。 Side.AもSide.Bも、固有名詞ではなく一般名詞や人称代名詞で登場人物を示していることが、逆に物語に真実味を出させている様な気がして不思議。そして、いずれも虚実入り混じるような感覚を得ることは共通している。 一人のための物語でありながら、全ての読者ために書かれた物語でもあるという二義性を内包していると思う。 | ||||
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読み終えた後 私の全身を鳥肌が包んだ。 凄いのだ。凄すぎるのだ。 ストーリーの構成が。 ラスト数ページが。 そして 有川浩という底知れぬ才能が。 今作は「図書館戦争」シリーズのような有川浩作品の代名詞となっている「ベタ甘」とは異なる。 それを期待している方はちょっと肩透かしを食らうであろう。ただそれをもって余りある読後感は保障できる。約束できる。 2009年に出版された新潮文庫「Story Seller 」に掲載された作品 Side:Aと単行本のために書き下ろされた新たな一篇 Side:Bの2 編からなる今作品。 「Side〜」なんてあるので同じ内容の作品を別視点から描いたものかと思いきや全くの別物である。 共通点は互いを大切に想いあっている一組の夫婦が主人公であるということ、妻の職業は作家であり、夫は献身的に妻を支えているということ、 そしてそんな二人に死が残酷に忍び寄ってきているということ。 Side:A 読んでいて痛いくらいに男性の妻への想いにシンクロしてしまった。読後しばらく現実に戻ることを感覚が拒否してしまったくらいに。 ラスト数ページの衝撃。ひらがなというものはその曲線の美しさから日本人の美徳である奥ゆかしさ、たおやかさを映し出しているといわれているが、 そのひらがなを使って ここまでやるせないほどの熱い強い想いを伝えることができるのか。その手法にただただ驚愕である。 Side:B すでに読んだ方ならお分かりかと思うが、どこまでがフィクションでどこからが現実なんだろうかと考えてしまった。 全くのフィクションなのかもしれないが「ひょっとして・・・」と思ってしまうのは書き手の思惑にまんまと嵌ってしまったということなのだろうか。 Side:Aのような激しい憤りを感じるようなシーンはなく、どちらかといえば淡々とストーリーが進められているのだが だからこそ そこにリアリティを感じるし、互いに対する尽きせぬ想い、ただまっすぐに相手を見つめる凛とした想いが終始張り巡らされている。 2編とも 「ベタ」ではない甘さに包まれている。何気ない語り口だがその実、狂おしいまでに溢れんばかりの想いが漂っている。はらはらと零れ落ちる涙をとめることが出来ないほどに。 作者が「ベタ甘」だけではなく、これからも良い意味で読み手を裏切り、多方面から楽しませてくれるだろうことが伺えるこの作品。ぜひ一読を! | ||||
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