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(短編集)

被告人、ウィザーズ&マローン



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【この小説が収録されている参考書籍】
被告人、ウィザーズ&マローン (論創海外ミステリ)

被告人、ウィザーズ&マローンの評価: 4.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

甦るライス!!

21世紀にクレイグ・ライスの新訳本を読むことができる至福!! 再び大好きなマローン弁護士の活躍(ドタバタ?)を追い掛けることができて、本当に嬉しいです。 ミステリーを読む楽しさを、久しぶりに堪能させてもらいました。
被告人、ウィザーズ&マローン (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:被告人、ウィザーズ&マローン (論創海外ミステリ)より
4846013316
No.1:
(4pt)

ライス没後の2編

「今宵、夢の特急で」「罠を探せ」「エヴァと三人のならず者」は、
基本的に Who done it ? で、だれが犯人か容易に判ってしまうものの、
ユーモアとテンポの良さで一気に読ませる笑劇ミステリである。
どれもひじょうに映像的で、他編にも通底している。

「薔薇の下に眠る」は、"どのように"に力点がおかれ、ポーの「盗まれた手紙」を
引き合いに出すオチがそれほど笑えない。

クイーンによれば、
以上4編はクレイグ・ライス存命中だったころの共同執筆作品で、以下2編はライスの死後、
彼女の覚書を参考にスチュアート・パーマーが単独で書き上げたそうである。
ドタバタ度は落ちるが、後者のほうが出来映えとして上ではと個人的には思う。

表題作「被告人、ウィザーズとマローン」は、レッドヘリングをまき散らした
犯人探しミステリで、サスペンス的要素も盛り込んでいる。
依頼人に下された死刑判決を三文弁護士マローンが覆さねば、おのれも偽証教唆罪で
被告となるよう何者かに貶められる。
緊迫と諧謔と謎が輻輳する上質のスクリューボールとなっている。

「ウィザーズとマローン、知恵を絞る」は、リーガル・サスペンスの傾向が強い。
焦点となるのは、ベドフォードの死ではなく、偽造小切手である。
逆説的な仕掛けの透明度が高く、キレが良い。
被告人、ウィザーズ&マローン (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:被告人、ウィザーズ&マローン (論創海外ミステリ)より
4846013316

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