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黒い季節



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【この小説が収録されている参考書籍】
黒い季節
黒い季節
黒い季節 (角川文庫)
黒い季節 (角川文庫)

黒い季節の評価: 3.67/5点 レビュー 12件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

作品自体にある種のエネルギーが感じられるが......

「天地明察」で一躍有名となった作者の若き日のデビュー作。陰陽思想を背景とする<闇>の世界の一族間の闘いと、ヤクザという<裏>の抗争の世界が重なり合い、それが一枚の絵画の<鬼気>の世界の闘いに収束するという構想の作品。

作者の"あとがき"にあるように、若書きの感は否めず、全体構成や登場人物(鬼や霊を含む)間の関係設定も未熟で、物語に求心力がない。伝奇ロマンや人物の因果譚としても弱い。ただし、作品自体にある種のエネルギーが感じられるが、これは本作執筆当時の作者自身の鬱屈したエネルギーの反映なのだろう。この辺は、先の"あとがき"に詳しく、本作の読み所は"あとがき"にあるとさえ言える。文章の一部には現在を思わせる冴えも感じる。作者のファンにとっては、若き日の作者を知るという意味で貴重な作品か。
黒い季節 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:黒い季節 (角川文庫)より
4044729107

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