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東の海神 西の滄海 十二国記
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東の海神 西の滄海 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
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十二国記シリーズ第三作。第一作で陽子を助けた延王(尚隆)と延麒(六太)のコンビが主役。六太が尚隆を王に選んだ経緯と、雁国の五百年にわたる治世の始まりの頃の話。王は民を殺し国を滅ぼすだけの存在なのか、と悩む六太に尚隆が答えを出します。のんき者、うつけ者、痴れ者、詐欺師、軽佻浮薄、正真正銘のバカ殿、大ボケ野郎、単なる置物だ……。物語史上、これだけ部下に罵られる王も珍しい。そのやりとりだけでも笑えますが、そんな「大ボケ野郎」尚隆が真剣になるとき、六太(天意)がなぜこいつを選んだかが納得できます。後から思えば、「単なる置物だ」の悪口も、はからずも真実を言い当てています。結局、王も置物も、与えられた役割を果たすための存在なのですから。 | ||||
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延王となった尚隆と延麒の六太の現在と、蓬莱での過去を、交互におりまぜながら描く物語。 国の主たることは何か、を体現する尚隆と、王なんて領民には必要悪だと思っている六太が、雁の国の叛乱に際してどう動いてゆくのかが、読みどころです。 尚隆は応仁の乱で滅びた小松一族の三男、民は自分の体だ、と豪語する反面、政務はかなりおおざっぱ、しかし愛情深く磊落な性格が何とも魅力です。親にも見捨てられ妖魔に育てられた少年更夜とつかのま友情を結んだ六太は、のちに元州の州侯、斡由の臣となった更夜に、赤ん坊を人質にとられて拉致されてしまいます。斡由は尚隆の治世に不服をいだき、王などという不条理な存在の上置きとして、きちんと仕事をする官吏たる自分を上帝に据えるべきだ、と主張するのでした。 更夜はたったひとりの友たる妖魔と斡由以外にはだれも信じない頑なな青年になり、斡由のために泥をかぶる残酷な役をいつも引き受けてしまう。そんな彼を六太は見捨てられないし、自分も「王なんて国の益にならない。いないほうがいい」と胎果時代の根強い思いが消えません。正義感の強い人間に見える斡由もふくめて、すべての人物にこうした二面性がきっちりと深く描きこまれています。 「馬鹿」と六太にいわれながらも、みずから変装して六太を助けにきてしまう尚隆の機略縦横。暗愚ではないどころか、争乱時代を生き抜いてきた男の炯眼に、斡由も馬脚をあらわし、後半は冒険者、尚隆の大らかな活躍劇となっていきます。 この巻は、小松氏の敗北と雁の国の復興を交互に描きながら、尚隆という男の器の大きさと、人好きのする魅力を十分に描きだしてもいます。陽子や泰麒の自己実現物語から、国を動かすとはどういうことかを描く方向に向かう『十二国記』シリーズの転換点となる一冊。何度読んでもそのダイナミズムに胸おどらされます。 | ||||
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十二国記、第三巻 東の海神 西の滄海です。 この巻は、尚隆と六太が出会う巻であり、王とは どういったものか、王になるものには何が求めら れるのか、麒麟は王を選ぶ以外にどういった国づ くりに貢献できるのかなどの疑問を取り扱った巻 です。その上、更夜という存在がこの巻が扱う問 題を輪にかけて困難に複雑にします。それゆえ、 この巻は味わいや完成度がものすごく高い作品に なっていますので感慨無量です。 読みどころ3つ挙げますと、 (1)帷湍「呆れ果てて涙が出てくる・・・・・・」 (2)白沢「これが――玉座の重みでございますか」 (3)更夜「・・・・・・いつまでも、待っているから・・・・・・」 この巻の主人公たちを取り巻く状況、個々に味わ いと強い意志を感じさせる人物たち両方の魅力が 渾然一体となって作品の作りこみ以上の魅力と味 わいを読者に与えてくれます。さらにそこに著者 の文才と努力もあって、胸焼けすることなく、最 後まで気持ちよく――深く作品に入り込んで読め ます。間違いなく私のお気に入りの一冊です。 | ||||
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うぐっ、日本が舞台だけに響くなぁ(T_T) 王様だけ生き残って何が幸せだ、と考えるあたりが有り難い。 君子は一番、国民を幸せにするためには何をすべきか考えなくては! 十二国記の主人公が言うように 、自分自身を治めることができれば、君主なんていらんのだよ。 それぐらいになりたいものです | ||||
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雁王は一度国を 失って0から六太と2人で 500年統治という 偉業をなしとげる! 前のお話。 どこまでも 前向きな2人がかっこいい! そして山田 章博さんの イラストは天下逸品!!! | ||||
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「東の海神 西の滄海」をCDドラマ化(CD2枚組み計約127分)したもの ともかく、一緒に付いている短編集「漂舶」が傑作! 「東の海神 西の滄海」の後日譚的内容 斡由は結果として大逆の罪を犯した しかし、彼が国に残したものは大きかったのかも キャスト 六太:山口勝平 尚龍:梁田清之 更夜:石田 彰 斡由:松本保典 | ||||
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雁国の王、尚隆の人柄がすごく魅力的に映る一冊。何気に延王は過去の二作品にちゃんと出ているのでどういう人物かはわかっていると思うけど、この巻では延王を深く掘り下げている。延王が国をどう思っているか、どうやって荒廃した雁を立て直していったかなどが語られている。メインは雁国で起きた反乱を扱っていて、延王の破天荒ぶりが存分に発揮されているのが面白かった。 延王のこともさることながら延麒についても扱っている。延麒が胎果であることは前の巻でチラッと語られているので延麒が蓬莱生まれであることは知られている。この巻では延麒がどういう時代に生まれたのかがわかる。 延麒の国に対してや王に対しての考え方と、尚隆の国への考え方がすれ違いながら話は進んでいく。そして延麒の友人である妖魔を従える人間″更夜″など話は複雑に展開していく。 延王の反乱の鎮め方がとても面白いので、戦記物としても十分楽しめる一冊です。 | ||||
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『魔性の子』を読んで、十二国に興味を持ちました。 発表順からいうと3作目にあたるのかな。でも物語を歴史順に並べると、本作が最初にあたるので、この「東の海神 西の滄海」から読みました。 読み出した頃は、『魔性の子』の麒麟と本作の麒麟(六太)のイメージがずいぶん違う(軽いノリ)なので違和感がありました。 それと、登場人物の呼び名がひとりの人物に対して、氏名だったり姓名だったり役職だったり入り乱れて出てくるので、名前を把握するのにやや時間がかかりました。 どちらも読んでいくうちに解消されますけど…。 前半部分は雁国や十二国、登場人物像の把握に費やされますが、戦(内乱)というキナ臭い話になると、俄然おもしろみが出ます。 愚帝を装っていた尚隆が、いかに民のことを考えた賢帝であったのか、内乱勃発の噂を聞きつけ、兵に志願する民が殺到するくだりは、感銘を受けます。 ほんと、今の政治家たちに読んでほしいですね! | ||||
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延王・尚隆と延麒・六太が出会い、雁を作り上げてゆく……。 この物語では、もう「雁」として軌道に乗ってきた辺りからの話だが、それでも おバカでいて傑物の尚隆と、それを傍で見守るいい加減な麒麟、六太と そして、振り回されアタフタする側近達の政治っぷりが……アタシには面白くてならない。 この国の話を読んだ当初は、目からウロコだった。 そして、何となく悟った。 「人間、力を抜いて、ある程度はバカやってないとうまくいかないのかも……」 そう、敵になるのは真面目な堅物。 決して悪いばかりの人間ではないのに、普通に考えれば「王」になってもよさそうな 人物であるにも関わらず、なれなかったのは何故か?を、小野不由美は描いている。 王になるべき器の人間は、己の保身やエゴで国を動かそうとはしない。 根本にあるのは、絶対に曲がらない太い大きな柱。 それは「俺の民」これが全て! アタシが好きな、この尚隆(それから、今後の本で出てくる恭国女王、珠晶)は なぜ王や女王が崇め奉られ、贅沢の極みにいるのかを、ちゃんとわかっている。 しょせん「そうして貰いたいから」と思う人間は、上には立てない。 これから先のストーリーでも、延王・延麒は、チョコチョコと顔を出してくる。 やっぱり小野不由美にとっても好きなキャラクターなのかな……。 ということで、もう一人アタシが好きなキャラがいるのだけれど、それはまた 別のお話で、ゆっくり……ね♪ | ||||
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何百年と栄え続ける雁州国の延王が延麒によって国を貰い20年ほど経過しようやく国らしい国になってきた頃の物語です。 今ひとつ王としての職務を果たさないように見える尚隆に六太はいまいとつ信頼がわかない矢先に彼が過去に出会った更夜という少年と再会しいつしか彼は「反乱」が起こった中心に巻き込まれてしまう。どちらのサイドにも何となく切ない事情がありどちらにも穏便にしてあげたいところです。更夜に尚隆が国に対する想いを語った時、決着がついた後、延王が嫌だといいながら自ら騒動のもとになってしまった六太を「叱った」ことは王とは何をすべきか時には非情にならねばならないという強さと悲しさを説明しているかもしれませんし六太にとっても自分が選んだ王とはいかなる者かを悟ったときかもしれません。それら場面は普段は情けないように思える延王をますます見直した私の中で一番のシーンです。 著者自身が言うようにこれは外伝的なものですが充分読み応えはあります。 | ||||
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時はいきなり500年を遡る。 日本は戦国の世、そしてパラレルワールド十二国でも荒廃の世だった。 玉座について二十年、ようやく一息ついたところで反乱が起きそうな気配がする延王の周辺。敵が多すぎてわからないと開き直る延王と、主を罵倒してのける腹心たちのやり取りが面白い。それに延麒六太の過去、王を選ぶべきか否かという彼なりの悩みが平行して描き出される。 麒麟である六太にとって、王は国を滅ぼすものという概念があった。 そして選ばれた尚隆は、日本の小さな国の主としての帝王学があった。 ふたりが出会ったとき、雁国の長い歴史が始まった。 大国雁となってから「雁の官吏は機動力があって能吏だ」という評価が高い。彼らが国を守る重鎮となっていく過程が、延王の無軌道ぶりとあいまって独特の家風を作り上げている。 しかし延麒の口の悪さはどこで磨かれたのでしょうか。 これもお国柄っていうのかな。 | ||||
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これは十二国記の中でも大好きな作品なので前から欲しかったのですが、やっと購入できました☆彡 diskが2枚、ポスター、小冊子が入っています。 CDは私はまずます良かったと思いますよ。 そりゃあ、音のみの再現ですし、あの本を2時間ちょっとでですから、削られてしまった台詞などありますが。 Castはアニメとは少し違うようです。(最後に記しておきますね) 豪華なキャスティングだと思います…! 個人的には更夜、帷湍がお気に入りです。 また上下巻に分けずに売っているのも好印象です。 小冊子は雁のその後のお話。 43ページと短いですが、素敵なのは本編のとおりです! もちろんおすすめです! Cast 六太…山口勝平 尚龍…梁田清之 更夜…石田 彰 斡由…松本保典 朱衡…子安武人 帷湍…関 智一 成笙…三木眞一郎 驪媚…折笠 愛 元かい…丸山詠二 白沢…菅原淳一 ナレーション…沢木郁也 ほか | ||||
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十二国記「月の影 影の海」に続く「東の海神 西の滄海」 時代は前作より400年ほどさかのぼります。皆さんも覚えていらっしゃると思いますが、中嶋陽子が延国にたどり着き、妖魔に襲撃された際に、陽子を助けたあの延王の物語です。 この物語の世界では、麒麟と呼ばれる神獣が王を選定し、その選ばれた王が永遠の命を得て、国を治めます。ただしその王の命も道を失えば、その命は麒麟共々絶えてしまいます。 そんな世界で麒麟の選定を受け、延王となり20年目に延王自身、そして延国の命運を掛けた戦いが始まります。その戦いの中で延国の麒麟である延麒は延王を選んだ自己の責任、そして王の存在の意味を考えながらこの戦いを過ごしていくと同時に延王に対する信頼も深めていきます。そしてその戦いを終えたとき延は......。 十二国記の世界が本当に楽しめる作品です。お勧めします。 | ||||
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CDの方は、はっきり言ってよくないと思います。確かに声優陣は豪華ですが、原作のよさが出ておらず残念でした。イントネーションなど気になる点が多々ありました。 短編の方についてはかなりよいのではないでしょうか。 ファンに人とってはこちらの方が重要だと思います。 | ||||
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原作はとても面白いです。 イラストもステキです。 出演声優さんのキャストも悪くありません。が。 CD製作者さんが何も考えてないのかなー。 大河ドラマのノリでかたい、かたい・・・。 肩に力が入りすぎで空回りしています。 非常に残念ながら原作のよさがまるっきり消えています。 小野不由美さん原作のCDドラマで作品の質でお勧めできるのは、 今のところ「ゴーストハント・シリーズ」と「魔性の子」だと思います。 しかし、ファンならばCDはともかく 付属ポスターと書き下ろし小説収録のミニ冊子のために手に入れる価値あり。 「安い中古品が出たら手に入れる」という方法で手に入れたなら 腹も立たないと思います。 | ||||
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わたしは原作、アニメと見てからこのドラマCDを聴きました。そのためか違和感を感じることもしばしばでした。声優さんの発音も不自然なところが数箇所ありますし、六太の言葉遣いもなぜか微妙に変わってるし・・。 文章や映像ではなく、音だけの表現ということで、原作通りに出来ないことはわかりますが、意味のない変更点も多い気がしました。 「十二国記」の魅力は言葉の使い方によるところもあると思いますが、その言葉遣いを変えられていたりなど、いちいち引っかかりました。 それでも!☆5つをつけたのは、ひとえに小野先生の短編「漂泊」のためです。短編は期待通りすばらしいです。幸せです。 高いですが、「漂泊」を読めたので、それほど後悔はありません。 短編目当てではなく、ドラマCDを目当てで買うのなら、むしろアニメ版の「東の海神 西の滄海」のDVDを買うべきです。 原作を大事にしているのはアニメ版だと思います。 | ||||
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十二国記シリーズの中でこの作品が一番好きです。読み終わった時の気分は爽快。 雁は、六太と更夜の縁から騒乱にまきこまれていきます。 突拍子もない事をしているかのようにみえる尚隆の行動が、どのように争いを治めていくのかハラハラ・ドキドキで、読むのを途中でやめる事ができません。 この作品では、国民の国への強い想いや行動が 特に描かれています。「これから絶対豊かな国にするために立ち上がり、そして守る!」読んでいくたびにどんどん涙がでてきました。 笑えるところ有、泣けるところ有、考えさせられるところ有・・・ 読んで損はなし!です。 やはり1作目から順に読んでいくのが良いと思いますが、シリーズの中で一番古い歴史であるのと、国づくりや王宮の様子や働きがわかりやすくシンプルに描かれているので、作品の世界に入りやすいかもしれません。 そして尚隆と六太は他の作品にもあちこち出てくるので(更夜も「図南の翼」にでてる?)、先に二人を知っておくというのもいいですね。 | ||||
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この作品大好きですv 六太は少々強がってるように見えますが、麒麟の中で一番繊細でナイーヴな心の持ち主だと思います。敬語を使わないのとか返事が「はい」じゃなくて「うん」なのも彼の柔らかい性格から来てると思います。 尚隆は本当にカッコイイですね。たぶん十二国記で一番王にふさわしい方だと思います。(珠晶もすてがたいが・・・) そんな二人がつくる雁国の話はとっても奥が深いです。 延麒六太が更夜という子と出会ったコトからすべて始まるのですが、 ちょくちょく逢来での六太と尚隆の話もでます。 そんな中で二人の契約シーンが印象的ですw 是非読んでみてくださいv | ||||
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この作品は本当におもしろいのです^^ 長く見えるけど読み始めたら止まりません!! 私は六太が好きだったので読んでみたのですが、誰が読んでもおもしろいと思いますww(。^v^。) | ||||
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他の作品に出てくる雁国は磐石の体制をもっており、南の大国宗と並んで絶大な力を持っています。その雁も建国当初には他国と同様謀反有り、混乱、荒廃などの苦労があったのかとある意味驚かされます。 また、ここでの登場人物が他の作品にも登場するので、作品の中でも早めに読むとよいのではないでしょうか。 | ||||
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