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月見月理解の探偵殺人1
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月見月理解の探偵殺人1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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初版発行が2009年12月。古い作品です。 文章に違和感があり、読み進めることができませんでした。 いくつか抜粋します。 『君たちは、名も無き孤島に漂着し、ツタに覆われた洋館で救助を待つ行きずりの旅人たちだ。 館の中には服も薪も食料もある。しかし、生活感の残るわりに、人気(ひとけ)だけがなかった。 館の地下室に・・・』 穏やかな陽光の差し込む教室のホームルームは、異様な空気を孕んだまま凍りついていた。 ゼロかイチかと問われれば、切り上げでギリギリ都会に属するであろうこの学校においても、復学した生徒を差別視するような風潮はない。 | ||||
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実際にそういうものがあるのか分かりませんが、カードゲーム的な「探偵殺人ゲーム」にまつわる形で物語が進んでいきます。話によって変わりますが、例えば「探偵殺人ゲーム」で敗北すると実際に殺されてしまう、という感じです。巻頭や本文中に幾度となくルール等の説明がありますが、物語を読む上で、この「探偵殺人ゲーム」は熟練プレイヤーのような知識が必要になります。細かいルールや点数計算などを利用するからです。また推理や理論立てが主になるゲームなので、読解に時間がかかります。少々残念なのは、前後と繋がっていなかったりするように文章がやや粗いことと、「納得させられれば嘘でも良い」というゲームだからか、少し考えれば分かる矛盾点があったりするところです。とは言え「良くこんな細かく考えたな」と感心することの方が多く、この作者さんの才能や熱意を感じます。特筆したいのは、もの凄い強烈なヒロイン理解です。猛毒と言えるほどの毒舌。車椅子を使用し、悪役としか思えない容姿。人の死をも何とも思わない、なんだったら自ら手を汚すのも厭わない性格。天才的な頭脳。物語が進むにつれ、毒の量は減っていきますが、それでも強烈です。しかし、一方で痛快で癖になり、魅力となり、彼女が登場すると「待ってました!」と声をかけたくなります。これが五巻で終っちゃうのか・・と残念に思いますが、ボチっと話が終わってしまうのではなく、しっかり書き切ってくれてますので、その点はご安心を。理解にまた会いたいです。 | ||||
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一応は推理モノ、なのでしょうか。 本格ミステリというよりはむしろ「嘘」という題材を取り扱うにあたり「謎」を用いているという方が正しい気がします。 探偵要素はオマケの意味合いが強いと思われます 終わらせ方や話の持っていかせ方に多少の不整合性を感じたものの、大筋の流れは気に入りました。 あとメインヒロインのキャラがとても良かったです。 読んだモノの中では珍しい部類に入るタイプの女の子かなー、と 最終巻の五巻まで買いましたが買ってよかったと思っています。 一巻と五巻のために二巻から四巻を挟んだような作品なので、買うなら五冊纏めてをおススメします | ||||
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個人的な感想としては、とても楽しく読むことができました。 キャラクターの個性にも好感がもてましたし、ミステリーですが、話のテンポがよく一気に読めました。 謎解きという面ではあっさりしてる部分が多いですが、"探偵殺人ゲーム"のルール内のことなのでむしろ好感触です。 ミステリーに抵抗ある方でもかなりライトに読めるので是非オススメしたい作品です。 | ||||
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読みやすく、ストーリーとしても完成度は高いと思います。 細かく複雑な設定というか前提があるものの、登場人物が少ないせいか 頭に入りやすく面白いです。 主人公はどこにでもいそうな「普通」で「自然」な男子高校生 であり、家族仲良く暮らしている筈なのだが一つ「父親の不在」という「事実」、この一点の原因がその跡の影響、そして現状を 明らかな「不自然」で「不条理」な「異常」な事態にさせていることが読んでいくとわかります。 そこに隠されているモノこそ生きていく上で必要な「嘘」であり、実はかけがえのないもでもあるのかもしれません。 読んでみて損はないと思います。 | ||||
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すごく面白いです。 事件の推理も興味を惹かれますが、キャラクターの掛け合い、物語に吸い込まれます。 今更ながらレビューしたのは、既刊5巻、是非皆さんに読んでほしいことと、明月千里先生最新作『眠らない魔王とクロノのセカイ 』が今月発売されるとのことで、こちらも多くの人に読んでほしいと思ったからです! 物語に、入り込めます。 | ||||
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月見月理解というヒロインの名前からして西尾維新風なのですが、父親の自殺の真相を探ろうとする依頼者と、それを隠したい主人公、そして攻撃的な方法論と読心能力で主人公を追いつめる理解の対決をゲームに置き換えながら解放してゆく手法が好みです.事件の真相や主人公の心情、理解の生い立ちなどが細かく語られるため本格ミステリ風ではありませんが、土橋真二郎、西尾維新、米澤穂信などの影響をうまく取り入れて独自の世界観を作っています.期待作! | ||||
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生きるために人は嘘をつく そんな嘘で塗り固められた世界をぶち壊すように、突如現れた「探偵」月見月理解 存在そのものが「嘘」のような彼女が暴き出す「真実」 この物語にどう決着をつけるのだろうか?読み進めるほどに不安と楽しみが増えていった 抉り出すように、嘘を暴くたびに撒き散らされる毒 これは破滅に向かう物語だと だが、最後に浮かび上がるのは犯人でも真実でもなく 少しだけやさしい嘘 探偵モノということで求めていた、パズルがカチっとはまるような爽快さとは少し違ったが こういう風につながるのもありかなと思える作品 作中で持ちかけられる「探偵殺人ゲーム」が主人公と理解のやりとりとして今回の事件と もう少し深く絡みあうような見せ方だともっと良かったと思う 後味の悪さと、読んでよかったという気持ちが同時に存在する良作 イラストのmebaeさんはAURAの人だったんですね、挿絵の理解が恐すぎて気がつきませんでした こちらも可愛いだけでなく印象に残る出来映え 俺様言葉の理解がいい! | ||||
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漆黒館密封殺人見たいなのを想像してみましたが、想像よりはライトでした。 ヒロインキャラの理解が異様にツボに入ったので購入はして見ました。 内容が濃いと言うか、ルールが濃いと言うか、若干「探偵物」として読むと置いていかれるかも。 表紙が車椅子なり杖を持っていれば、即買いだったのですが。 | ||||
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僕を助けてくれた本。というと少し大げさだが、ヒロイン"月見月理解"の他者に対する態度の理由には強い共感を覚え、気持ちが楽になった。 理解というキャラクターが"お気に入り"になった。 ストーリーもとても面白かったです。 ものすごくオススメな小説。 | ||||
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非常に惜しい作品だった。 注意すべきことは、これがミステリーではないということ。 ミステリータッチで描かれているが、あくまでミステリー風なだけで、根底にあるのは人狼というゲーム。 人が人を話術や行動で騙すというもの。 その設定がまず面白い。 ある日、殺人犯を殺しに来た、月見月理解。 それに協力することになった主人公。 周りを固めるキャラクターも大変個性的で、誰もが黒い部分を持ってるのが良かった。 ただ、いろんな部分をうまく生かしきれていない作品だった。 月見月理解はあんまり活躍してないし、主人公の周りで起こった問題も解決してない。 けれど解決してないのに、無理やり解決したようにみせるから安っぽく見える。 いっそもっと残虐的に描くことができれば。 もう少しミステリーのお約束を取り入れた伏線を入れることができれば。 かなり面白い作品になったはず。 ただ、萌えやらパロやらがなく、文章力もけっこうあるので安心して読むことができる。 最近の量産萌えテンプレに飽きた人にはお勧めしたい。 | ||||
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いわゆる「一人称の主人公が読者を騙す」という構造になっている。 しかもトリックと心情描写の両面から、全力で謀られる。 これこそ本作の重要な味わいなのだが、正直、人を選ぶのも事実だろう。 また、劇中で主人公が挑むことになるゲームが「会話ゲー」であり、 しかも独自ルールを2つも3つも加えて始まるため、敷居が高い。 ゲームセット条件が複数のため、緊張感が拡散している感があるし、 何より、慣れない読者はそもそもの攻略セオリーが分からず、 出だしで置き去りを喰う可能性もあると思う。 しかし、ヒロインの「月見月理解」のキャラ立てが白眉で、 その魅力が欠点を補っている。 天才でオレ様だけど車イス……驚異的な言葉責めをしてくるが 1人じゃお風呂にも入れない美少女と過ごす、介護プレイのような マニアックなラブコメは、かなりのオリジナリティと言えるだろう。 総括すると「キャラ目当て+エッセンスとしてのミステリィ感」という スタンスで読むなら、なかなか良い1冊。 mebae氏の表紙イラストでピンときたなら、買って損は無いと思う。 | ||||
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えー、たいしたことのない闇だな。 ていうか、結局依頼を実行してないじゃない。 あれだけ大口叩いてあたり中引っかき回しておいて結局のところ何もしなかったのと同義とかなんだそれ。 | ||||
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都築初のクラスに転校してきた車椅子の少女、君筒木衣梨花=月見月理解は、自己紹介でクラスメイトに暴言を吐き、その言動は他者の感情を逆なでするが、初のことをれーくんと呼び、妙になれなれしくしてくる。彼女とは一面識もないはずの彼だが、実はかつて二度だけ、ネットゲームで対戦したことがあった。 そんな理解が転校してきた理由、それは、初の父を殺した犯人を暴くこと。彼女は特殊能力を持つ探偵なのである。 初の妹、遥香を犯人と目し、かつてのネットゲームでのリベンジを口実として、初に賭けを持ちかけてくる理解。理解が遥香が犯人であることを証明する前に、初が真犯人を見つけるか、理解の特殊能力を暴けば、遥香から手を引く。そんな条件で対決することになった二人だが、理解の言動は周囲を逆なですること著しく、不必要な感情対立も巻き起こしていく。 呼吸をするように嘘をつく、とうそぶくくせに、人間関係を穏やかにしておく潤滑油として必要な小さな嘘や隠し事も許さないかのように断罪する理解。校内一のお人よしと称されながら、何かをじっと隠し通しているかのような初。 幸せでいようとして嘘をつき、誰かを護ろうとして嘘をつき、それなのに嘘をついたことで自分が傷つく。真実だけが人を救うのではなく、ほんの小さな優しい嘘が人を救うこともあるのに、嘘は嘘というだけで断罪されなければならないのだろうか。 タイトルを見るとミステリーっぽいけれど、ミステリー風味なだけでミステリーというほどではない。読んでいるうちに何が本当だか良く分からなくなっていくけれど、最後の優しさだけは本当なのかもしれない。 | ||||
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探偵殺人ゲームというネット上の推理ゲーム(多分、元ネタは人狼)を、 実際の殺人事件の容疑者を追う物語と組み合わせた構成で、 とても続きが気になって読みました。 ヒロインの理解は「毒舌を操る程度の能力」。 律儀に突っ込む主人公との会話が楽しい。 車椅子少女なのに安楽椅子探偵じゃねええええ、のは予想外。 他にも同じクラスの宮越さんや妹ちゃんなどmebaeさんの描く女性キャラが魅力的。 予想を裏切るズルい展開に驚き、楽しかったです。 乙一さんの作品や「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」が好きな人にオススメです。 | ||||
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