(短編集)

ブラウン神父の秘密

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評判

ブラウン神父の秘密の評価:

4.40/5点 レビュー 10件。 B ランク

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平均点4.40pt

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全21件 21〜21 2/2ページ
No.1
(4pt)

チェスタトン健在なり

『秘密』というタイトルに惹かれました。なにしろほかの短篇集は『童心』『知恵』『不信』『醜聞』――と、あまりミステリらしからぬもの。『秘密』のタイトルにミステリっぽさを感じたのでした。
 幸か不幸かこの作品集にはなぜか暗い雰囲気の作品が多い。ブラウン神父のすっとこどっこいぶりを鹿爪らしい文体で書かれても、いまいちそのユーモアを理解しづらいところがあるのですが、こういう文体はこういう暗い話にはぴったり合います。
 中でも「大法律家の鏡」と「マーン城の喪主」の二編は象徴的・宗教的雰囲気が強くミステリとしても傑作で、最初と最後を引き締めています。ほかには、異様な動機と、単純なだけに見事な逆説とトリックの「ヴォードリーの失踪」、ユーモラスな雰囲気ただよう数少ない作品、H・M卿のモデルとなった人物も登場の「飛び魚の歌」あたりがおすすめです。「顎ひげの二つある男」は、どんな動機にも分類されない動機、という、どこか『奇商クラブ』を思わせる作品。
 全十編中、一話目と十話目は、イントロと終演挨拶のような非ミステリ作品なので正味全八編。打率的にもまだまだ衰えは見られません。
ブラウン神父の秘密 (1961年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ブラウン神父の秘密 (1961年) (創元推理文庫)より
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