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(短編集)
第四解剖室
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第四解剖室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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キングも実際にはかなり昔から文学っぽい作品は発表している。この作品集もどちらかといえば文学っぽい作品が収録されている感じ。もちろん読みやすいし、表題作なんかはオチを味わうために記憶喪失になりたいほど決まっているが、やはり『愛するものは』とか『ハミルトンの死』などはキング作品からときどき臭う文学臭(文学の素養というべきか)が強い。最後の『エルーリアの修道女』だけはキングの描写力で何が起こっているのかは鮮明にわかるが世界観がまったくわからない、というちょっと不思議な読書体験ができる。総じて『スタンドバイミー』やあの路線が好きな人向けの短編集になっているのではないか。 | ||||
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ステイーブンキングの短編集。6篇より成る。 1.「第四解剖室」⇒死んだと誤診された男に迫る法医解剖の恐怖。 2.「黒いスーツの男」⇒少年期に山奥で悪魔にあった出来事の記憶。 3.「愛するものはぜんぶさらわれる」⇒モーテルで自殺に悩むセールスマン。 4.「ジャック・ハミルトンの死」⇒キング版:俺たちに明日はない。 5.「死の部屋にて」⇒拷問部屋からの決死の脱出。 6.「エルーリアの修道女」⇒緑人間、吸血鬼修道女、虫人間、総出演。 一番良かったのは2番。一番の恐怖は1番。読みずらいのは4番。 | ||||
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短編はあまり読みませんが、第四解剖室目当てで買いました。黒いスーツの男、ジャック・ハミルトンの死、ここまでは楽しめましたが、ラストが冒頭から調子が狂う、訳があきらかにそれまでと異質。「かたじけない」だの「ごめんこうむる」にいたって、ついに翻訳家が違うことに気が付いたが、原文を見ていないのでそう訳しておかしくないのかわからないが、私感的には「この訳ないわー」でした。 | ||||
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お気に入りは「エルーリアの修道女」という短編。 ホラー満載な中にも驚くほどの純愛を描いていた。 ラストの、もう胸に込み上げてくる熱くて切ない感情を止められない! まるで思春期の初恋を思い出させるような描写、たまりません。 46歳になったオッサンが、そんな感情を呼び覚まされる事はそうそう無い。 さすがキング。 シャイニングを書き、スタンドバイミーも書ける筆者ならでは。 | ||||
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わかる人にはわかるキングのユーモアがうまく表れている、 キングファンだけでなくても楽しめる短編集。 | ||||
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題名の第四解剖室の話はあまり面白くなかったが、死の部屋にては、とても良かった 尋問質に入れられ 殺されるか 生き延びるか やるか の心理描写はよく書かれていて読んでいて緊迫した。 戦闘シーンもイメージしやすく先の読めない展開だった さすが、スティーブン・キングと改めなければならない作品だった。 | ||||
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姉妹本『幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)』と合わせて14話からなる短編集(うち1話は契約上の理由で邦訳では収録されず)。そのうちの6話が収録されています。 分冊形式なら『恐怖の四季』みたいに共通タイトルつけてくれないとわからない。タイトルで2分冊って最初からわかってたら最初から2冊同時に買ったりするのに機会損失だと思います。 ◆ 〜序文〜:訳)白石朗 ◆『第四解剖室 (Autopsy Room Four)』:訳)白石朗 今にも切り裂かれそうな寸止めの恐怖の描写がみどころです。 ◆『黒いスーツの男 (The Man in the Black Suit)』:訳)池田真紀子 Oヘンリー賞受賞作。黒いスーツの男が『ザ・スタンド』のランドル・フラッグ(悪の帝王)を思わせます。 ◆『愛するものはぜんぶさらいとられる (All That You Love Will be Carried Away)』:訳)朝倉久志 便所の落書きでここまで物語を膨らませることができるものなんですね。 ◆『ジャック・ハミルトンの死 (The Death of Jack Hamilton)』:訳)朝倉久志 まさに『俺達に明日はない』。 ◆『死の部屋にて (In the Death Room)』:訳)白石朗 痛快活劇。読了感すっきり。お目当てだった作品以外では一番のお気に入りです。 ◆『エルーリアの修道女 (The Little Sisters of Eluria)』:訳)風間賢二 超長編『ダークタワー』外伝。これを目当てに本書を読みました。ホラーというよりはファンタジーです。『ダークタワー』本編をあわせて読むことをオススメします。7部からなる文庫本全16巻構成なので精神的にもお財布的にも敷居は高いのですが、その他のS.キング作品を読み進めていくと、『ダークタワー』を螺旋の軸にして様々な作品が書かれていることがわかってよりいっそう S.キングワールドの理解に役立ちます。蜘蛛が死ぬほどキライなS.キングが’蜘蛛’という単語を出すのもはばかられるほど嫌悪感を書き立てる虫に対する描写も見所です。 | ||||
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アメリカの状況に疎くて英語で読めない日本人にはおもしろさが30パーセントくらいは減じてしまうように感じました。 全体的に残酷でおぞましいんだけれど、どこか不思議でユーモラスな世界観があります。特に「黒いスーツの男」は、日本語の訳もこなれていて読みやすく面白かったです。 | ||||
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元々発表された短編は「幸運の25セント硬貨」と合わせて全部で13編。 「ライディング ザ ブレット」を入れて14編です。 というわけで本書「第四解剖室」には6編のみの収録です。 お気に入りは「ジャックはミルトンの死」 この作品のように、恐怖が主役的に取り扱われず、ダークなトーンでじりじ りと炙られていくような話の方がキングの旨さを感じることができる。 他にもダークタワーシリーズ外伝「エルーリアの修道女」についても、熱 心なキングファンには、見逃せないところ。 しかし、キングによる1編ずつの解説はなぜか居心地が悪い気がする。 | ||||
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~この短編集には、タイトルにもなっている第四解剖室以外にも面白い作品が沢山あります。そのなかでも、最後のエルリーアの修道女<暗黒の塔>外伝。かなり面白いです。スティーブンキングってファンタジーも書けるんだって思いました。これを読んだ後、早速暗黒の塔を購入し読みました。こちらはまだ完結していませんので、早く続きが読みたいです。暗黒の塔~~シリーズもおすすめです。~ | ||||
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どの話もグロテスク。キング独特の世界が広がっている。生々し過ぎる人間の肉体が破壊されていく描写。映像にしたらきっと恐ろしいものになるだろう。心理的恐怖も圧巻。特に「黒いスーツの男」は、読む者に言いしれぬ恐怖を味わわせる。どの話もあまりに強烈過ぎて、拒否反応が起こってしまった。できればもう少し穏やかな話を・・・。 | ||||
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20年間敬愛しているキングの 最新の短編集だが それにしてもこの人の多彩さには 改めて唸ってしまう短編集である。本作と姉妹版である「幸運の25セント硬貨」を読んでみると その合計13編の作品の一つ一つが全く違う有様は 恐ろしいほどである。 読む人によって 各編の好き好きがあると思うが 小生は「ジャックハミルトンの死」に惹かれた。この作品はホラーでもなんでもないが キングがたまに見せてくれる「人間への優しい眼差し」に満ちているからである。 例えば 「図書館警察」の中の白血病の子供のエピソードに感動してしまう人 「アトランティスの心」のラストシーンでハンカチを取り出す人 「デッドゾーン」の最後の部分は 涙涙で 人目が恥ずかしくて電車では読まないことにしている方 には是非読んでみて頂きたい。 | ||||
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本書は、米国で発売された短篇集を分冊したうちの1冊です(もう1冊は「幸運の25セント硬貨」)。スティーヴン・キングというとモダン・ホラーの第一人者という印象が強くあったのですが、本書を1読後キングは多才な人なのだと気がつきました。ハイウェイのサービスエリアの便所や電話ボックスなどに残された落書きを書き留め続けるセールスマンのある一日などは気鋭の現代小説作家の作品を読んでいるようでした。あるギャング団の友情を描いた話、そして「暗黒の塔」シリーズのファンにはうれしい番外篇も収録されています。各作品の文末ないし冒頭に著者の解説が掲載されているのも「ここだけの打ち明け話」のようで楽しめました。蛇足ですが、キング恒例の長篇序文によるとラジオ局を2局も持っているそうです。すごいですね。 | ||||
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2分冊の1冊。これを読んでからもう一つの「幸運の25セント硬貨」を買うつもりだった。一緒に買わなくて正解。キングのどんどん先に引っ張るような筋立てがみられない。かといって小粒でピリッとという趣もない。O.ヘンリー賞を取ったという作品もどこがいいのかわからない。例えばエリンの短編集のようにナイフで胸を突き刺すような作品が一つでもあれば短編集としての価値があるのに、大変残念でした。 | ||||
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本書は元々1冊の本を2冊の文庫に分けて出版されたうちの一冊で、その2冊の文庫に両者の関係がわからないタイトル(「第四解剖室」と「幸運の25セント硬貨」)がつけられています。 本書の目次には編集部註として、「収録作品数は13篇となっております。ご了承下さい。」とある一方、続編として「幸運の25セント硬貨」があるという話は書いていません。したがって、本書に13篇収録されていると誤解してしまいますが、実は2冊合わせての話です。 収録作品は、全部で6篇、「第四解剖室」、「黒いスーツの男」、「愛するものはぜんぶさらいとられる」、「ジャックハミルトンの死」、「死の部屋にて」、「エルーリアの修道女<暗黒の塔>外伝」です。 一方で、レビューは元々の1冊の本について書かれたものが多いので、混乱するかもしれません。「Luckey Quater」なる短編、ある女性の悲劇の物語「That Feeling, You Can Only Say What It Is in French」、幽霊ツアーガイドブックのライターがついに本物の幽霊に出会う「1408」、ずっと夢見ていた仕事に就いた少年を悪夢が襲う表題作?「Everything's Eventual」、血なまぐさいラストが驚愕を誘う離婚劇「L.T.'s Theory of Pets」、O・ヘンリー賞を受賞したという「Riding the Bullet」などの作品は「幸運の25セント硬貨」に収録されており、本書には収録されていません。続編は本書とタイトルが全く違うので、注意が必要です。(なお、O・ヘンリー賞を受賞した作品は「黒いスーツの男」で「Riding the Bullet」ではありません。) 作品は、ホラーから普通の小説っぽいものまで様々な味わい、玉石混淆。人によって好き嫌いが分かれると思います。スティーヴン・キングならではのホラーを期待する方には、オススメしません。 | ||||
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"Nightmares & Dreamscapes"(翻訳版は「いかしたバンドのいる街で」と「ヘッド・ダウン」)以来の、久々のキング短編集です。"Everything's Eventual"という題名で刊行された13編の短編集翻訳版の前半であり、アンソロジー「サイコ」に収められた表題作を含む6編から成ります。順番をトランプで決めたり、潔くヒントとなった原著の解説をするなど、キングらしさにあふれた作品です。ホラーあり、サスペンスあり、「暗黒の塔」外伝ありと、バラエティに富んだ短編集になっています。表題作は、久しぶりの読み返しでしたが、やはり怖さを徐々につのらせる表現はさすがで、後日談の思わず笑ってしまうオチとの対比が絶妙でした。ただ一つ残念だったのは、著作権の関係で、すでに日本で単行本として発行されてしまった「ライディング・ザ・ブレット」が収録されなかったことです。親子のきずな、少年時代の思い出、継ぎはぎだらけの幽霊ドライバーなど印象的な秀作だったのですが・・・。これが入っていれば星5つにしています。 | ||||
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