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正義の四人/ロンドン大包囲網
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正義の四人/ロンドン大包囲網の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ミステリはそもそも好きではないのですが、とくに冒頭の訳者によるレッドヘリングが邪魔でした。 | ||||
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映画「キングコング」の原作者としても有名なイギリスのスリラー作家ウォーレスの1905年に出版された処女作にして代表作です。本書は初紹介ではありませんが、今では入手が困難で古書店でしかお目に掛れませんので、久々の出版は意義深い事だと思います。著者は27年間で150冊の本を出した多作家でしたが、日本では翻訳数は少なくあまり人気が出ませんでした。考えられる理由としては、江戸川乱歩らが翻訳小説の紹介をしていた頃の日本では本格探偵小説が隆盛で、スリラーの分野はやや軽んじられていた事があるでしょう。私も幾らかそういった先入観を持っていましたが、今回本書を読んで見て驚かされました。古典ではありますが100年以上も前に書かれたとは思えない程に新鮮な印象で、とても面白く読み終えました。 本書は法律では裁き切れない悪人を法に代わって成敗する「正義の四人」シリーズの第1作で、悪法を成立させようとするイギリスの外務大臣が彼らのターゲットになります。イギリス政府に対して堂々と日時を指定して予告殺人の手紙を送りつける四人とロンドン警視庁のファルマス警視の対決に加えて、徐々に殺人予定時刻に向けて緊迫し思わず手に汗握るサスペンスが読み所です。そして最大の興味は厳重に警備された大臣を如何にして殺害するのか?というトリックですが、警察の死角をついて非常に巧妙に仕組まれており感心させられました。ひとつだけ引っ掛かるのは彼らが目的の為には手段を選ばず非情に徹して殺人を犯す事で、悪人に対してとは言え物凄く過激で、気持ちに折り合いをつけるのに苦労しそうな気はします。このシリーズは他に3つの長編と2冊の短編集が残されているそうですので、何時かまた紹介されて読める日が来る事を祈りたいと思います。 | ||||
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