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猫ノ眼時計



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【この小説が収録されている参考書籍】
猫ノ眼時計 (幽明志怪)
猫ノ眼時計 (ちくま文庫)

猫ノ眼時計の評価: 4.29/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

ネタバレは書けません

「玉響」  美人女医が夜半に主人公を訪ねてくる。
これは社会常識的にありえないだろう、と思いつつ読んでいく。
こんどは昼間、カメラで(なぜライカlllg?)其の美人女医と友人を撮影しようとするが、
目の前に二人が確かにいるのにファインダーには友人の姿はない。
では友人は幽霊か自分にしか見えない幻か、と思えば女医は友人とも話をしている。
終わりまで読めば全てが「なるほど」と納得できる。
其の先は書けないので、わたくしが先日体験したことを短く紹介したい。

美食を私に提供してくれる、俗っぽい坊さんに「この世は現実か、夢か」と聞いてみた。
いいかげんこの世が辛くて嫌になっていたので
「すべては夢だ」と答えて欲しかったのだが、坊さんは
「現実です。わたしも、そのテーブルもすべて現実に存在する物です」と答えた。
私はテーブルの分厚い板に触れて色と感触を確かめながら(そうか、がっかりだな)と
思った。
ところがそれは夢で、坊さんは存在しなかった。ということは私は夢の中の
人物にからかわれていたことになる。
坊さんの高笑いが聞こえてくるようだ。

この坊さんには「俗とは何か」「生まれ変わりはあるか」とも
質問したところ、淀みなく明快に答えが返ってきたのだが
それは長くなるので割愛する。
この本の感想としては上記で充分だろう。
感心はするが、他のレビュアーほどには作品にのめり込めなかったので
星三つ。
猫ノ眼時計 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:猫ノ眼時計 (ちくま文庫)より
4480433201
No.1:
(3pt)

パンチが弱い

蘆屋家&ピカルディと比べてパンチが弱いです。猿渡シリーズの何とも言えない幻想怪奇な物語、シュールな笑い、津原さん独自の比喩表現、耽美、時に胸糞悪くなる毒のある文章、豆腐、ゲテモノ食いレポ……そういった魅力的な要素がほとんど無くなっており、当たり障りのない話が延々と続いたなあという感想です。山羊の話がまあまあ面白かったぐらい。毎回オチがあるんだかないんだか、何が言いたいのかよく分からなかったです。文体も以前と比べてスッキリと読みやすくなってはいますが、かえって物足りなさを感じました。新キャラのアイダベルもいまいちキャラが薄いような気がします。蘆屋家とピカルディは何度も読み返すほど大好きだったので、ちょっと期待はずれでした……。
猫ノ眼時計 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:猫ノ眼時計 (ちくま文庫)より
4480433201

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