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百年祭の殺人
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百年祭の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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1936年にオーストラリア人作家の手によって書かれた本格ミステリ。2つの密室殺人と3番目の殺人事件から成る連続殺人事件を数学者である素人探偵が解くという体裁のもの。この素人探偵の造形はファイロ・ヴァンスを意識している様だが、それ程のアクの強さはない。また、冒頭にメインの密室殺人を持って来ている辺りはカーを想起させるが、その後の展開を見ると、むしろ、クィーンに近い作風と言える。良くも悪くもミステリ黄金時代の巨匠の香りを漂わせている。 しかし、冒頭のメインの密室殺人が「How done it?」的には容易に類推出来てしまう(しかも、それが当たってしまう)のは残念。容疑者が絞られるだけなのに、何故犯人が密室を構成しようとしたのか、最後まで一言の説明がないのはチョット酷いだろう。"意外な犯人"を狙ったのだと思うが、プロローグと真犯人との結び付きも強引に過ぎよう。 ただし、様々な伏線を配し、一応ミステリ的に読ませる物語に仕上げていると思う。昨今のミステリよりは余程安心して読める。オーストラリア人作家のミステリという点も珍しい(私は初めて)。斬新性こそ無いものの、上述した通り、黄金時代の香りを味わいたい方にはお薦めの作品ではないか。 | ||||
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