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白蝋仮面



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白蝋仮面の評価: 3.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

怪盗VS名探偵の系譜

長編「白蝋仮面(びゃくろうかめん)」ほか、
短編「バラの怪盗」「『蛍の光』事件」の3篇が収められた、正史の児童向け作品集。
表題作は三津木俊助・御子柴少年コンビと、怪盗白蝋仮面の対決がスリリングな活劇風の作品である。
乱歩の少年探偵シリーズを読んでいる人は感じると思うのだが、
この対決構図は明智小五郎・小林少年コンビと、怪人二十面相のそれにそっくりである。
だから、「この展開、前にも読んだような??」という、デジャヴは否めない。
また、児童向けにしては漢字にルビがなかったり、です・ます調でないのも少々気になる。
乱歩への挑戦というよりはリスペクト、オマージュとして楽しむのが良いかと思う。
「バラの怪盗」は、手紙に隠された暗号の読解が独創的で面白い。
「『蛍の光』事件」は、恐ろしい殺人光線なる発明がスパイによって盗まれるという趣向。犯人探しの興味もあり、なかなか楽しめる作品となっている。
ちなみに、この短編2篇には三津木俊助や御子柴少年は登場しない。
最後に余談だが、金田一耕助もの以外の正史の作品は廃版になっているのか、古書は高値になりつつある。
私のように現物(本)を手元に置いておきたいコレクターでなければ、電子書籍で読むほうが安上がりなのは事実だ。
白蝋仮面 (1981年) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:白蝋仮面 (1981年) (角川文庫)より
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