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山名耕作の不思議な生活
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山名耕作の不思議な生活の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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本品は角川文庫ではなく徳間書店版のkindle化ですが、角川の12編に加え 「片腕」「二人の未亡人」が追加された全14編の収録となっています。 正史ファンの方なら安価な時にポチってみるのも良いかと思います。 (当方は275円で購入) | ||||
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「山名耕作の不思議な生活」「鈴木と河越の話」「ネクタイ綺譚」「夫婦書簡文」「あ・てる・てえる・ふいるむ」「角男」「川越雄作の不思議な旅館」「双生児」「片腕」「ある女装冒険者の話」「秋の挿話」「二人の未亡人」「カリオストロ夫人」「丹夫人の化粧台」所収。 非常に短い作品ですが、「角男(つのおとこ)」が私には印象的でした。 タイトルは見世物の「角男」に由来します。満州の貴族の不思議な失踪の物語ですが、 失踪の主を貴族にすることで、悲喜劇性を際立たせています。 「山名耕作の不思議な生活」は、昭和初期の北千住付近の様子が描写されており、興味深い。 横溝ファンなら、それなりに楽しめる一冊でしょう。 | ||||
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「山名耕作の不思議な生活」「鈴木と河越の話」「ネクタイ綺譚」「夫婦書簡文」「あ・てる・てえる・ふいるむ」「角男」「川越雄作の不思議な旅館」「双生児」「片腕」「ある女装冒険者の話」「秋の挿話」「二人の未亡人」「カリオストロ夫人」「丹夫人の化粧台」所収。 非常に短い作品ですが、「角男(つのおとこ)」が私には印象的でした。 タイトルは見世物の「角男」に由来します。満州の貴族の不思議な失踪の物語ですが、 失踪の主を貴族にすることで、悲喜劇性を際立たせています。 「山名耕作の不思議な生活」は、昭和初期の北千住付近の様子が描写されており、興味深い。 横溝ファンなら、それなりに楽しめる一冊でしょう。 | ||||
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まず、気をつけておきたいのは 初期短篇集、と言うものなので どうしても作風が異なる作品が見受けられますし、 ミステリーとくくってしまうにはいささか弱い作品も多いです。 確かにちょっと…と言う作品が多い中 1つだけ、ノリにのっていた著者の作品を 髣髴とさせる作品があります。 それは最後に出てくる「丹夫人の化粧台」です。 これを読むとアッ!と思えることでしょう。 そう、ある作品と雰囲気といい似ていますから。 黄金設定が多数使われているのです。 もちろんその世界観もばっちり出ているのです。 もし読むのならば これだけ読んでもいいぐらいです。 唯一輝いている作品かもしれません。 彼の作品はいい、と言う観念で読むと 手痛い目に遭う作品なのでご注意を。 | ||||
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「お役者文七捕物暦シリーズ」「髑髏検校」「呪いの塔」「「夜光虫」と続いてきた徳間文庫による横溝正史作品の復刻シリーズ。今回は、横溝正史がナンセンス時代と呼ぶ、昭和5年前後に書かれた短編作品(昭和50年代に角川書店から出版された同名の短編集)の復刻だ。 徳間書店の編集者がどういう基準で復刻する作品を選択しているのかが判らないくらいの脈絡のなさだが、若かりし頃の横溝正史の翻訳仕事を出版するという快挙を成し遂げた扶桑社と同じくらいいい仕事している。選択が渋い。 この短編集は、横溝ファンにとって周知の作品(特に表題作)だとは思うが、昭和50年代に角川書店から100作近く発売された横溝正史の文庫本をリアルタイムで殆んど揃えていたにもかかわらず、それを全部売ってしまい、十数年後になって古本屋で地道に買い直しているというマヌケなことをやっている私にとって、まだ買い戻すことのできていなかったこの作品集の復刻は涙が出る程嬉しい出来事だ。 金田一耕助や由利先生をはじめとする本格物でもなく、「鬼火」「蔵の中」に代表される耽美物でもないが、ユーモアとナンセンス溢れるこの作品集、久し振りに読んだが、本当に楽しむことができた。また、横溝作品らしくなく表紙があっさりしているが、作風を「色」と「字」と「ひとつの帽子」だけで上手く表現していると思う。 金田一耕助シリーズで横溝作品に興味を持った人は、是非手に取って、本格物以外の作者の魅力を知って欲しい、と中年の私は思うのだが、若い人達はこのユーモアとナンセンスをやはり古臭いと感じてしまうのだろうか。 | ||||
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