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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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序盤のアイドリングから一気に読ませる筆力には相変わらず脱帽ですね。 「誰か」、「名もなき毒」の杉村三郎シリーズです。 帯にも記載はありましたが、拳銃を持った老人によるバスジャックが伏線 となり、加害者が被害者に、被害者が加害者に・・となんともメビウスの輪のように 表裏が入れ替わる構図もとても楽しめました。 しかし、ラストはちょっと・・。 いや、これは男目線での感想ですので皆さんから共感は得られないとは思いますが。 映画館で痴漢にあっていたあの美人な体の弱い妻が・・ねぇ・・ 娘はどうなるのだろうか・・と。 細かい話は抜きとして、消化不良というかこのラストは生理的にちょっと納得いかないですね。 そしてこのエンディングを迎えて再度読み返してみると随所に伏線が張り巡っていることに気が付きましたが。 ただ今後、杉村が探偵を生業として行く筋道は出来ましたね。 | ||||
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またお金の話かと、いつもながらの読み易い文体で展開する宮部ワールド。無事に大団円を迎えるのかと思いきや、ラストは切ない大恋愛小説の仕立てで、これはこれでいいんじゃないでしょうか。杉村を無理やり探偵にすることはないはいように思われますが、シリーズとして続けていくには、こうするしかないのでしょう。次回作が待たれます。 | ||||
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巨悪を叩くと、雲の子が散るように小悪が飛び散る。 豊田商事事件のような大掛かりな詐欺事件の全容を掴むために、検察は司法取引(日本では認められていたっけ…)をするらしい。つまり本来なら公訴対象の幹部に吐かせるだけ吐かせて、その見返りに野に放つというわけだ。この場合、小悪とは詐欺のノウハウだろう。宮部氏によれば、豊田商事事件後、規模は小さくても似たような悪徳商法が摘発されると、逮捕者の中に元幹部の名があるケースが多かったという。 催眠をかけられたように、被害者から加害者に転じるマルチ商法―そうした社会悪がこの作品の核にある。 バスジャック犯の老人の要求は、三人の人物をマスコミのスポットライトに当てることだった。たまたまバスに乗り合わせた乗客も(杉村氏も含まれます)、事件中に犯人が一方的にした約束のために、解放後も事件と深くかかわりづつけることになる…。 作者は、これから先は読者の想像に委ねよう、というスタイルをとらない作家である。 だから人物描写が懇切丁寧で、物語もながーくなる。それでも飽きず一気読みさせてしまうのはさすが。 この作品の評価が分かれるのは、意外な結末のせいだろう。 2度あることは3度あるというけれど、いくらなんでも4度はないだろうから、 会社報の編集に携わる社員がこれからもずっと事件に関わるとすれば、こういう終わり方しかなかったんじゃないのかな。つまり、シリーズを続けるための結末じゃないの? しかし、こういう場合、親として娘の不始末を詫びる言葉を一言でも口にするのが普通だと思うんだけど。父娘ともども常識ないなぁ。(最後まで読んだらわかります) 私はシリーズ第一作から、この「身分違いの結婚」の作者の描き方に首をかしげてしまう部分があった。若い二人が惹かれあい愛し合って結婚し、子供までもうけたのに、かたくなに親子絶縁を貫き通すって、ちょっと変じゃない? まさか我が子を、金目当てで結婚するような人間だと思ってるわけじゃないでしょう。身分の差を如何ともしがたいものとして規定しているのは、菜穂子側の一部の親族ばかりでなくて、杉村側だって同じじゃない。 それに菜穂子を天から舞い降りてきたようなお嬢様のように(実はなかなか嫉妬深いということが本作でわかる)描いているけれど、十五歳まで本家に入れてもらえなかった妾の子でしょう。小学校、中学校でも母子家庭を意識せざるを得ない場面はあったと思うのに、 本人に心の屈折や暗さがまるでないんだよね。 ま、いろいろ突っ込みを入れたくなりますが、杉村シリーズ続けてください。杉村君に素敵な恋人を見つけてあげてください。本作にも、ふたりばかし、候補にしてもいい女性がいるんだけどな。 | ||||
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『誰か』、『名もなき毒』と順に読んだほうが人物が解りやすいかも・・・ 主人公の杉村三郎一家の描写が好きだったのですが残念です。 | ||||
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出だしは、引き込まれました。職業的な天賦の才! さすがにうまいです。 でも、、ですね。中盤以降、???。皆さんが、 評されているので割愛します。 このシリーズの設定で、この主人公と奥様に、 「火宅」というドンデン返しは違和感を覚えます。 ただ、これも計算のうち、、なのでしょうか?。 周到にシリーズ続行のための舞台の変更も企図されているのでは、、? 次作は、会長が亡くなり、奥様がコンツェルンの支柱になり、 企業の諸事難題を別れた探偵の「彼」が影で支える、、、 でないと、サラリーマンが、そんなに事件に遭遇するのは、 無理がある。 ついつい、お正月くらい時を忘れる肩のこらないものを、、と 本屋で探していたら、題名の重さと装丁の軽さの妙に惹かれて手に取って しまった。出版社のうまさに乗せられたような感じが正直します。 | ||||
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最初は面白かったんですが 事件の深層があきらかになるにつけ いくつか釈然としない部分が気になりました。 暮木老人が自分のしてきたことを悔いているらしいけれど それほど切実さがこっちに迫ってこない。 悪の大元の片棒を担いだ割には 小物三人を告発するという行為はなんかみみっちく感じるし 大学生のお兄ちゃんの変わり様がちょっと不自然だし。 最後の、妻の浮気はまあ、一番手軽な話の落とし方かな。 体が弱くて・・・てな割にまあ想像ではありますが そういう健康状態で肉体関係を伴う浮気にのめり込むんだ・・と感心しました。 喰い足りないというのか、全体に釈然としない展開でした。 | ||||
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人物描写が非常に詳細な宮部ワールドにひきこまれてしまい、あっという間に読み終えてしまいました。 主人公の杉村さんの奥様がコンツェルンのお譲様で・・・と現実離れした、いかにもな設定でしたが ラストで「小説の世界でも現実と同じようにキビシイのね」という展開になってしまいました 杉村シリーズはこれからも続くんだろうな・・・と思います 私は、杉村シリーズを今まで読んでいないのですが、それでも違和感なく溶け込めました。 前2作もこれから読もうと思います。 | ||||
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