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ペテロの葬列
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ペテロの葬列の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 61~69 4/4ページ
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読み終えた私の顔を見て、いつもは細かなことを気にしない妻が「何かしんどい事あった?」と真顔で聞きました。物語を読んで、これほど落ち込んだのは久しぶり、いや初めてかもしれません。 これじゃ「お嬢様のわがままに振り回され、自分の人生を狂わされたお人よし男」の物語じゃないですか! ミステリー部分はなるほど、と読まされました。途中に挟まれる描写から、何らかの形で現状が変わるだろうな―とは思ってましたが、この変わり方はあんまりじゃないですかね?家族を愛する一人のおじさんとして、主人公はこんな仕打ちを受けなきゃ先に行けないの?と深く思いました。 妻、義父の上から目線がとっても後味悪いです。何が「これまでのことは無駄ではなかった」だ!あんたらには無駄じゃなかったかもしれないけど、主人公はどうなるんだよ!続編の「挫折を乗り越える再生物語」を強調するために、わざとひどい落ち込みを作ったんですかね? ま、これくらいの反感は著者には想定内でしょうけど。普通のおじさんの感情を、これほどまでにかき乱す物語を生み出す筆力には脱帽です。 | ||||
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宮部作品に共通している普通の人がそれでも幸せになるために歯を食いしばり笑って生きていく。人の強さと弱さに対する優しい視点が感じられない。これは序章なんだろうと思いますし、ほかの方も書かれていますように探偵杉村になるためには菜穂子との別離は必要だと思います。でも女母はここまで愚かでもわがままでもないと思います。菜穂子の生まれならさらにです。今後菜穂子との新しい関係も出てくると思いますが菜穂子に対しての嫌悪感は続くと思います。残念な作品でした。 | ||||
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これまでの宮部作品同様、次々にページをめくりたくなる展開ではあるが、この最後はひどい。杉村が探偵業に専念するための設定なのだと理解は出来ても、この後味の悪さは最悪。 | ||||
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宮部さんの作品は殆ど読破していますが、杉村三郎シリーズは地味で「誰か」「名もなき毒」ともに小説としては小物臭の漂う悪を描く作品でした。それでも二作ともに宮部さんの筆力の高さで読ませる作品になっていました。本作も地味に話が進み、そこまで必要かという人物描写を重ね、700頁弱の大作に仕上がっていますが地味すぎるドラマの最後に大きな展開があります。しかし、あっと驚くわけでもなく、余韻が残るわけでもなく、私はその人物に対して怒りを覚えるのみでした。本作は杉村三郎が活躍する前日譚として描くべき作品だったような気がします。ただただ残念。 | ||||
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本作は杉村三郎シリーズの3作目ですが、私の予想では3部作の最終作ですね。続編は無いと思います。 自身の内面には葛藤を抱えていながらも、外面上は「良い人」である主人公が、周囲の理解者の協力を得て職域・職権を超えて事件の謎を解いていく物語。冒頭で登場した犯罪者の動機を探る旅は、社会問題を絡めて展開していきます。 謎解きがあるので推理小説のようですが、そんなにロジカルではなく、読者は自らが頭を使うというよりも、作者が用意したアトラクションを楽しむ感覚ですね。 それにしてもシリーズ1作目、2作目を読んできた私には、ラストは衝撃でした。 こんなに精神的に努力してきた主人公であっても、お嬢様との生活は身分不相応ということなんでしょうか。 何だか納得できません。だって、事件は主人公が引き起こしたものでないですよね。 多くの読者の感想を聞かせてほしいです。繰り返しますが、私は納得できません。これで続編は有り得ないでしょう。 | ||||
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おもしろくなかった。ラストもとってつけた感がある。社会派ミステリーを書きたかったのだろうが、マルチ商法についての描写もありきたりな内容で、取材の浅さを感じた。700ページ近くを読むのがきつかった。 | ||||
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ひとことに言うなら買うんじゃなかった、宮部みゆきさんの本は好きでずーっと読んでいましたが、これほど気分が悪くなる本はあまりない。二度と読むきがしないので即売りに行きます | ||||
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冒頭の数十ページ、締めくくればそこだけで1本の短編ともできそうな良作。 物語が進み、最後までとてものめり込んで読み進められたのに最後の最後のエピソードで一気に台無しになってしまいました。 宮部作品にしては初めてといってもいいくらいの読後感の悪さ。後味が悪すぎて納得できません。 「私」の10年はあれで一気に陳腐で想像通りな薄っぺらいものになってしまった。シリーズが続く様相を匂わせつつ終わったが、このレビューを書いた私が浅はかだったと後悔する結果になることを望んでやまない。 | ||||
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宮部みゆきの新刊と聞き早々に予約。本作を読むまでシリーズものだと知らず、結局三部作全て揃えて読みました。 思い違いでなければ、主人公が探偵を志していくまでの物語。全編通して鋭いのか鈍いのかわからないドMの主人公が、 色々事件に首を突っ込んでは、善を施したはずの人から罵倒を受けるという毎度のパターン。 主人公も曲がりなりにも事件に係わり、解決してきた自負でもあるのか、知らなくてもいい事実までほじくり出しては話を 混乱させる。一見淡泊そうに見えて諄い。周囲からの人物評は「いいひと」でしょうが、実際近くにいたら疲れて堪らない。 現代小説と銘打っておりますが違います。作者お得意の「胸糞ファンタジー」です。 シリーズ全般に言える事ですが、登場人物全てが多少の違いはあれども浮世離れしていて変人揃い。まともな人間がいない。 常に力を持つ者が持たない者を踏みにじり、相手を振り回しては屈服を強いる。不条理はファンタジーで有耶無耶にされ、 不誠実な者が無反省かつ薄汚い言い訳を押し通し、数少ない善人が何時までも馬鹿を見続ける、諦観に支配された終末世界。 何奴も此奴も何の責任も取らず、何のケジメも付けない。 その最たる人物が主人公にもっとも深く関わる二人。 主人公を認めているように思わせながらも、実際は人生を縛り付けた上に長期間飼い殺してただの娘のお守りにし、 一々人を呼びつけては愚にも付かない人生訓を垂れ流し、次々に無茶を申し付けては立場を悪化させるだけの義父。 夫の苦悩を一番に理解するべき人間であるはずが、自分の生活を変えたくないが為に常に見て見ぬふりを続け、傍目 では常識人を気取っていながらも次第に浮世離れした価値観を発揮し始め、最後は思う存分妾の子の本性を現す妻。 主人公にとってこの二人と関わることになったのは人生最悪の選択でした。 仕事を捨て、家族とは半ば縁を切り、逆玉であるが故に嫉妬の対象となり、妻の一族からは何時までたっても外様扱い。 それでも幸せを感じているから他人の批判など全て的外れだった。しかし、守っていると思っていた物は全て虚像だった。 終わってみれば他人の言葉は全て正しかった。自分は紛う事無き男妾だった。…とまあ、何とも在り来たりな纏め方で。 で、浮気をする理由は「相手を解放してあげる」ためで、介護に疲れた男が妻を手にかけるのは「恋をしていた」からで、 大好きな父親との別れをあっけらかんと受け入れる子供が「聡い」ですか。 えーと…もしかして頭に何か湧きましたかミヤベセンセ? 指輪物語に何を影響されたか知りませんが、ホントご都合ファンタジズムも大概にして下さいよ…。 最後まで広げっぱなしの風呂敷。コロコロと変わる人物設定。そして都合が悪くなると決まって繰り返される現実逃避。 2度目のバスジャックの話辺りからの、思いついたまま何の推敲もせずに書いたんだろうか?というくらいの投げやり感。 轢き逃げの真相を探る事でもなく、無差別毒物混入犯を曝く事でもなく、悪徳商法の本質を白日の下に晒す事でもない。 結局ハイライトらしい事と言えば、毎度最後に馬鹿男と馬鹿女が出てきてはオイタをやらかしてお茶を濁す事くらい。 最後の最後まで物語の中に入る事が出来ない。本当に衝撃的と言っていいくらいに、つまらない。 途中で何度も挫折しそうになりながら何とか最後まで読み終えましたが、こうも即ゴミ箱行きになった本というのも珍しい。 楽しみが減るからと書評は一切見ずに購入したことを猛烈に後悔しています。 うっかり買うのは仕方ないにしても、そうしておけば何も好き好んでこんな本なんか読まなかったのに。 | ||||
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