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オニマル 異界犯罪捜査班 鬼と呼ばれた男
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オニマル 異界犯罪捜査班 鬼と呼ばれた男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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作者らしい奇想天外な設定で煙に巻くキャラミス。警視庁が移転するきっかけになった事件からして無理矢理の力技で、しれっとこんな設定を書いてしまうのが田中啓文らしい。そしてアメリカ帰りの美形ハーフな陰陽師と、正体を隠してうだつの上がらぬ刑事を演じてる鬼がコンビを組むと言う、困難極まりない着想で小説に仕上げてしまったのが凄い。まともな作者なら匙を投げそうだけど、読み手の方はそんな苦労は置いて単純に楽しめば良いから気楽だ。 オカルト要素が強いのでまともな推理は許されないが、展開が早く次々に怪事件が起きて飽きさせない。鬼丸のダメ刑事ぶりとベニーの優秀さが対比されるべきだが、その辺のキャラ造形の書き込みが不足気味なのが残念な点。ホラーには違いないが、軽妙な筆致で読むのが楽。エンタメ性は高いと思う。ぶっ飛んだ設定が許せる人にはオススメ。 | ||||
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物の怪がいる世界―。 正体が”鬼” であることを隠し”さえない風貌の刑事”をしている鬼丸と、陰陽師の芳垣警部のバディもの推理ドラマです。 物の怪の仕業と思われる怪奇な事件を捜査するが、結局人間の仕業であることがわかる、という短編が3つ収められています。 推理・ミステリーとしてはやや強引なところがあって、若干こじつけ感がある気もしますが、二転三転と事件が展開するのでさくさく読めます。また、オカルト要素が強く、特に、鬼丸が、物の怪仲間と集まるバーで密談する様子など、楽しく読めました。 ほぼ鬼丸と芳垣だけで話が進んで行きますが、二巻以降は、鬼丸以外の物の怪たちの登場・活躍に期待したいところです。人間を相手にしているだけだと、芳垣の陰陽師要素はほとんど活かされないですし・・。 | ||||
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2001年に講談社ノベルスから出た『鬼の探偵小説』の改題・文庫化。 もともと4篇から構成されていたのだが、本書ではそのうち「鬼と呼ばれた男」「女神が殺した」「犬の首」の3篇のみが収められている。 十数年を経てシリーズとして復活することになり、「蜘蛛の絨毯」は次巻『結界の密室』に入り、さらに第3巻『鬼刑事VS殺人鬼』もすでに出版されているようだ。 懐かしい作品で、印象深い一冊だっただけに、物語が再開されるのは嬉しい。 伝奇風のミステリで、終盤のどんでん返しの連続が楽しい。 | ||||
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ホラー文庫だし、もっとオドロオドロしいのかと思いましたが、わりとコミカルな部分も多かったです。 アメリカ帰りのベニー芳垣刑事がどれくらい有能なのかと思ったら、「有能」と書かれるばかりで、実際に有能なシーンは少なくて、むしろ鬼丸刑事にスルーされる三枚目になっている感じですが、個人的にはそこが気に入りました。 JET氏の絵でコミックにしたら、かなりハマりそう。 1冊めでは、「妖怪は悪い奴らで、退治すべき!」という垂直型思考のベニー芳垣が、鬼丸刑事との付き合いで、変わるのか変わらないのかが楽しみです。 | ||||
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親本は講談社ノベルス『鬼の探偵小説』(2001)。 この新書版には4篇収録され、他に未収録短編が1篇あるが、そこでシリーズは途絶している・・・ということだった。 『UMAハンター馬子』が最初に新書版で出版された時と、似たような状況だったのだ。 そして今回、文庫化に当たっては、『鬼の探偵小説』から3篇だけで再編集したのが、1巻目。 2巻目『結界の密室』は、『鬼の探偵小説』の残り1篇、未収録短編1篇、書き下ろし新作1篇という構成になっている。 内容は、別にホラー小説でもなければ伝奇小説でもない。 あえて言うなら、この著者ならではの駄洒落小説、アホな話である。 この小説には、鬼刑事が登場する。 主人公の刑事は、昼行灯を装い、夜には鬼と化すのだ。 第1話の、鬼刑事が真の姿をあらわす場面で、私は爆笑してしまった。 さすがは田中啓文、普通の小説は書かない。 文字通りの鬼刑事が登場し、陰陽師の刑事とコンビを組んで事件を解決するという、常人では考え付かないクダラナイ思い付きを本当に実行し、見事に小説にしてしまった。 このシリーズは、読者を選ぶだろう。 あの徹頭徹尾クダラナイ『蹴りたい田中』とか『UMAハンター馬子』などで、この作者のアホな思いつきに慣れている人なら、笑って読めるはずだ。 | ||||
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まるで漫画のような伝綺ミステリー。今後はシリーズ化されるようだが、この作品には三つの短編が収められている。 ロス市警での研修を終え、帰国したベニー芳垣警部とさえない刑事の鬼丸三郎太が、奇怪な事件に迫るが…陰陽道を操るベニー芳垣に対して、何やら怪しげな鬼丸刑事は… 荒俣宏の『シム・フースイ』シリーズとアニメにもなった漫画『地獄先生ぬ〜べ〜』を足したような作品。 『鬼の探偵小説』を再構成、改題。 | ||||
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