■スポンサードリンク
逃げる
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
逃げるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯罪小説だけでなく、いろんなタイプの短編が入っている。 星新一のSF落とし話を連想させるような作品(どうでもよいが、マクベインと星新一は同年1926年生まれ)や、 ロアルド・ダール、A.マコール・スミスの短編にも似た、ちょっと苦い後味の話など。 訳者あとがきにもあるように、どのジャンルに属する話かわからないまま読み進むのには、 一種の緊張感を感じる(誰が殺されるの? いつやられる? え、違う? ふーむ)。 居心地の悪さにも似たこの緊張感とその弛緩が魅力の短編集かもしれない。 たとえば外国語の本だと、自分の語学力不足もあって、 ジャンルが事前にわからないのはたいへんなストレスになりうるのだが、 翻訳ものならそういう不安定感も安心して楽しめる。 妙な形で自己に内面化した差別意識に振り回される黒人を描いた「相乗り」が、 (結局よくわからなかったけれど)展開が面白くて、私としてはもっとも引き込まれた作品。 白人作家がこういうふうに黒人やその他非白人の人々の内面を描くことには、微妙な問題があったりしないのだろうか? そう考える私自身が変なレイシズムに囚われているのだろうか? 表題作「逃げる」も良い。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!