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首都感染



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【この小説が収録されている参考書籍】
首都感染 (100周年書き下ろし)
首都感染 (講談社文庫)

首都感染の評価: 4.31/5点 レビュー 173件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全173件 21~40 2/9ページ
No.153:
(1pt)

コロナ後の世界からみると、非常に違和感を覚える小説

この作品は2020年の新型コロナ・ウィルスによるパンデミックの前に書かれたものである。そしてあくまでフィクションだ。それでもコロナを経験した現在の世界からすると、読んでいてとても違和感がある。

第1に、この小説が褒め称えている主人公の医師(首相の息子)のとった行動や考え方は、まさしく「公衆衛生独裁」とでもいうべきもので、民主主義や自由、法の支配といった価値観とはかけ離れている。感染都市を、議会にも一切諮らず閣議だけで警察力・軍事力により強制封鎖し、住民に不要不急の外出禁止を命じる。こんなやり方を現実世界で行った唯一の国が中国だ。たしかに中国では公式発表によると感染者が激減した。では、私たちはそうしたやり方を本当に見ならうべきなのだろうか。

第2に、この小説には封鎖による経済的補償や助成の話はまったくでてこない。実際のコロナ後の世界では営業の短縮や自粛の要請は、不可避的に経済的補償とセットになっている。まさに感染防止と経済活性化は両輪なのだ。確かに命は大事だけれど、でも人は食べていかなくてはならないのだ。そういうギリギリの厳しさがこの小説にはまったく抜け落ちていて、ひたすら公衆衛生のロジックだけが独り歩きしている印象がある。

繰り返し言うけれど、この作品はあくまでフィクションなのだ。またこの小説で想定されている感染症は強毒性ということで、致死率も現実の新型コロナ・ウィルスよりもはるかに高い。それでも新型コロナ・ウィルスの感染拡大という現実のなかで読むと、、この小説の背景に流れる物の見方には強い違和感を覚えてしまう。
首都感染 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:首都感染 (100周年書き下ろし)より
4062166402
No.152:
(5pt)

何もかもお見通し

最後に参考文献がたくさん書いてあるのだが、パンデミックの文献をこれだけ読んで、賢い人が考えれば、先のことはほとんど予見できるのだと思う。
まるでコロナの今をそのまま描いてるようです。
街を封鎖するか、経済を優先するかで意見が割れる政府内、各国のワクチン開発、ワクチン接種を受ける人の優先順位などなど、どれをとっても現実に同じことが起こっている。
小松左京を彷彿とさせる文体で、むしろ小松より読みやすい感じ。
次は同作家の富士山噴火を読んでみるかな。
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No.151:
(4pt)

面白い

コロナの現状と多少似ている部分があり読み応えがありました。
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No.150:
(3pt)

リアリティはあるがスリルはない

綿密な準備のもとに執筆された力作だというのはよく分かりました。
現実のコロナ・パニックと同様、マスクや防護服に自粛、そして本国では実施されなかったがロックダウンと、確かに現実味を帯びた予見的な内容だ。
しかし環八圏内の東京封鎖以降、当然とはいえ、主人公の居場所が病院や政府関連部署、あとは行きつけのスナックといった場所が大半で、会話も電話ばかりで封鎖エリア内の実態があまり描かれておらず、どれほど悲惨な状況なのかが今イチ伝わってこなかった(感染者と死者の増加ぶりは数値では伝わってきたが・・・)。
時期的にスリルを求めるのは不謹慎かもしれないが、この手の作品に付き物のクライシス&パニックの要素が、かつて読み耽った類書に比べて圧倒的に希薄だったのは否めない。
登場人物は比較的多いが、ボランティアの医大生とか、物語の緊張感を緩めてしまうような人物は要らないんじゃないの? とも思った。
カミュのペストのような文学臭満載の作品を期待すると肩透かしを食らうでしょう。
逆に博学な文筆家が描いたシミュレーション小説、と割り切れば、読む価値はあると思います。
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No.149:
(4pt)

未知のウイルスに対するガイドライン

緊急事態の官僚や医療従事者の行動が現実にそって描かれているように感じた。パンデミック時の生々しさが伝わってきた。
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No.148:
(1pt)

駄作

今、コロナが流行っているのでみましたが時間の無駄でした。
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No.147:
(5pt)

コロナの経験が現実味を増した。

コロナ第2波がピークを過ぎた今、改めて感染症の恐ろしさを実感しました。世界中でコロナの感染拡が続く中、日本の感染者が抑えられている状況が本書に重なり、現実感の高い作品だと思います。コロナの前に読んでも今ほどの現実感は感じなかったと思います。
既に有るかも知れませんが、マンガ化して若い時に必ず読んで頂きたいと思います。
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No.146:
(4pt)

コロナ禍の今だから

2020年8月になりました。せっかく当たったオリンピックが延期になって寂しい夏休みです。
奥田英朗のオリンピックの身の代金(2008年)と、この首都感染(2010年)は、10年以上前の作品ですが、面白いですね。
この本は設定に少し無理があると思いますが、今読むべき2冊のような気がします。
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No.145:
(5pt)

超リアルで、感染症対策が理解できました。

新型コロナが話題になっている時にこのタイトルにつられて買いました。ストーリ、対策内容が超リアルで勉強になりました。この小説に出てくる首相のリーダーシップと厚労大臣、対策責任者となった医師の責任感に感動するとともに、今の政府の対応とに差を痛感しました。こんな超リアルなストーリを7年前に考えた作者に驚きました。
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No.144:
(1pt)

オーディブル版の読み手が下手糞過ぎる

最初から最後まで『全員がぁ~納得したぁ~様なぁ~顔をぉ~しているぅ~。一番ん~切実なぁ~問題だぁ~。政治家がぁ~選挙にぃ~落ちればぁ~』というように 文章を単語単位で千切って かつ 語尾をだらしなく伸ばす発声なのです。セリフ部分はそれなりに演技をしたしゃべり方になりますが、ナレーション部分はすべてこのだらしのないワンパターンな発声で、聞いていて不愉快でしかありません。作品の内容の点数ではありません。素人の読み手の点数です。
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No.143:
(5pt)

現実に医療現場で奮闘されている医療人たちに感謝したい。

2010年に書かれたと思えない、ウイルスによる首都感染。今起こっているコロナ感染を予測している。元WHOの医師優司、医者である厚生労働省大臣高城、総理大臣瀬戸崎の3者のウイルスに立ち向かう姿勢が実に明確である。「責任を負う」という言葉に重みがある。
中国ではサッカーのワールドカップ杯で、ベスト4に中国と日本が残っているという状況である。中国と世界が熱狂している。その中で、致死率60%の強毒性新型インフルエンザが雲南で発生する。村が全滅する状況であるが、中国政府はひた隠しにする。中国全土に広がり、ワールドカップを見終えた人々は、その強毒新型ウイルスに感染されて世界に帰るのである。それが原因で世界的なパンデミックが起こる。医師優司は、その情報をつかむや否や、日本の空港を閉鎖するという水際作戦を提言し実施する。さらに東京をロックダウンするのである。積極的に封じ込め作戦を実施する。
総理大臣瀬戸崎は、父親であり、厚生労働大臣の高城は、別れた妻の父親という関係であるが、そのことをあまり明らかにせず、ウイルス汚染に立ち向かう医師優司。別れた妻は、現在再婚し、WHO
で働いている。別れた原因は、生まれた子供に対して十分に対応せずに死なせたということがきっかけになっている。人を救おうとして、結局自分の子供さえ救えない不甲斐なさに自己嫌悪に陥っている。「僕は、なんの力もない。人を死んでいくのをただ見ているだけだ。昔も今も何も変わフジオちゃいない。相変わらず僕は、無力で、何もできない」と落ち込むが、ウイルスには断固たる姿勢を示す。ウイルスに対するワクチンが開発されることで、病気の感染が収まり、さらに抗ウイルス剤が開発されることで、事態は終焉の希望が生まれる事になる。
この本が、10年前に書かれたとは思えない緊迫感がある。リモート会議などのインターネットの進展による大きな社会的な仕事の変容までは予測されていないが、病院における闘い方などはいまの現場の様相を浮かび上がらせている。ウイルスで人を死なせる事で無力だと自己嫌悪に陥っているにもかかわらず、敢然と格闘する医師が主人公である事に、現実に医療現場で奮闘されている医療人たちに感謝したい。
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No.142:
(4pt)

現実味

かなり現実味があるので、面白いし、ためになります。政治家は必須の読み物です。
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No.141:
(4pt)

ぜひ、あなたも読んでみて!

よくぞいまの新型コロナを予測するようなストーリーを前々から書けたものだと、感心!
このストーリーに出てくる総理大臣も政治家や官僚も今の日本の現実より、ずうっと、優れていて気持ち良いです。ぜひ読んでみてください。
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No.140:
(5pt)

10年前の本が現実に。

2010年、今から10年前に出た新刊本は、今まさしく現実に到来した。
その文庫本592ページをめくる手が止まらず、圧倒される。
あたかもこのときを予言していたかのように、驚愕するほどに、今、似通った状況が続いている。
新型コロナウイルスのパンデミック脅威は中国から始まった。
現実の始まりも同じような進み方だった。
政府の迅速な決断と対応に追われる日々。
政府の方針は本書と同じ考えだ。
経路を閉ざす、エリア封鎖。
最前線の医療従事者の野戦病院のごとく激務。
ウイルス研究開発者の力。
パンデミックの中で、共助する日本人の思いやりのこころが響いてくる。
「ウイルスはひとを区別しない」、まさしくそのとおり。
早急な新型コロナウイルスのワクチン、治療薬は全人類が最優先で待ち望んでいる。
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No.139:
(5pt)

予言の書籍⁉️

今、コロナウイルスで全世界がとんでもない事になっていますが、この本はまさに今を予言していたかのようで、驚きました。かなりページ数はありますが、早く先を読みたいと思える内容でした。この本のように、総理がもっと的確にリーダーとしての役割を果たして欲しいものです。総理にも読んでもらいたい一冊です。
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No.138:
(5pt)

現在(2020年)の話かと思った

感染者のホテルでの隔離のくだりや、緊急事態宣言などとても2013年にかかれたものとは思えないくらいに、現在の状況と酷している。
他の作品もリアリティがあり楽しめるが、2020年7月の今だと生々しくて緊張して読了しました。
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4062166402
No.137:
(4pt)

首都感染

以前から話題になっていたので読みました。

本当に現在の状況と酷似しているので驚いた。

本来なら割りきって読めたのだが、現実と重ねると怖さを感じます。
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4062166402
No.136:
(2pt)

日本でこの本の評価が高いこと、恐ろしいです...。

主人公のヒーロー物語なのはともかくとして、正解が確実にわかるならば民主政は要らないという通奏低音のようなメッセージ。講談社の本とは思えないほど、ナイーブ・幼稚な本でした。

 東京の人々が日常暮らしていける物資を、多摩川-環八-荒川の完全封鎖でどうやって供給できるというのでしょう。なぜ「例外を許さない」と主張していた主人公が、自分の恋人には特別に抗インフルエンザ薬を打ってしまうのでしょう。

 戦前の統制派を彷彿させる、緊急事態の政府独裁政治。日本でこの本の評価が高いこと、恐ろしいです...。
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4062166402
No.135:
(5pt)

今回の新型コロナを予言したような内容

今回の新型コロナを予言したような内容だった。現実にはこの本の内容のように優れた医者や政治家がいないので、運だけで助かっているような日本の状況が怖い。
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4062166402
No.134:
(5pt)

感染症パンデミックの被害想定を小説で学びたいあなたに

新型コロナウイルスの預言書があるとTwitterか何かで見かけて読んで見ましたが、これが2010年に出版されていたことに驚きました。なるほど預言書…というか、きちんとパンデミックの想定をして、丁寧にドキュメンタリー化するとこうなるのかということで、さすが災害小説に定評のある高嶋先生のラインナップだなという感じです。

中国初、世界的スポーツイベントとの絡み、ロックダウン、医療崩壊、事実は小説よりも奇なりを地で行った内容です。ただ幸いにして「今のところ」新型コロナウイルスの被害は、この小説よりも小さくすんでいますので、より被害が拡大した場合のシミュレーション小説として、この本を今読んでおくことに、とても価値があると思います。

またこの手の小説、シチュエーション重視でドラマ性に薄かったりしますが、高嶋先生の他の小説と同じく、きちんとキャラクターが動いているのもよいですね。純粋に面白いので楽しめますし、知識を付けるのにも役立つ良書です。
首都感染 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:首都感染 (100周年書き下ろし)より
4062166402

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