催眠

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催眠の評価:

3.68/5点 レビュー 22件。 C ランク

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平均点3.68pt

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(4pt)

狂気異常者から命を賭して我が子を救え!愛と戦慄のドメスティック・サスペンス大作。

近年ミステリー分野で熱い注目を浴びるスウェーデンで2009年新たに登場した新鋭ケプレル(著名な純文学作家夫妻の合作筆名)が著し全世界で絶賛された処女作です。「ミレニアム」「オーロラの向こう側」等々、本当に最近のスウェーデン・ミステリー界は隆盛で強い勢いを感じます。一連の作品に共通する最大の特長は現代社会を反映した犯罪の凶悪化を実感させる凄まじいバイオレンス・タッチでしょう。時に気分が悪くなる程のえげつない描写にたじろぎますが、反面で異常な社会に対し負けずに正常な秩序を維持しようと懸命に努力する人々の人間らしい愛を信じる心を描いて読み手に強い勇気と感動を与えてくれる所が素晴らしいと思います。
夫婦と幼い娘が犠牲になった一家惨殺事件を捜査する国家警察のヨーナ・リンナ警部は、傷を負いながらも辛うじて生き残った15歳の長男から証言を得る為に、嘗て催眠療法で有名だったバルク医師に協力を求める。十年前のある事情により催眠術を封印していた彼は家を出た長女の身を案じ決意を固め遂に長男から言葉を引き出す事に成功するが、そこには何とも予想外の展開が待っていた。
意外にも上巻の中盤で早くも殺人者が判明し、続いて起きたバルク医師の息子ベンヤミンの誘拐も同じ者の仕業か?と思わせますが、流石にそうすんなりとは行かず著者は様々な手掛かりで読者を迷わせ容易に犯人を絞らせません。ミステリーの仕掛けや人間心理の闇等読み所満載の本書で私の考える一番の肝は、バルク医師が難病を患う我が子に刻一刻と生命の危機が迫る中で狂気異常者を探し出し、自ら命を賭して対決する大迫力のクライマックス・シーンです。そして彼が事件のせいで不仲になった妻シモーヌと再び心を通わせ家族を取り戻す正に諺「子はかすがい」がぴったりの温かな人間ドラマが胸を打ちます。次作からは主役を務める模様のユニークで魅力的なリンナ警部の更なる活躍にも期待しましょう。
催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151788514
No.2
(4pt)

止まらない悪夢の連鎖、一気読み必至のページ・ターナー・サスペンス

のちに正体は判明したが、当初はまったくの匿名作家のデビュー作として’09年夏のスウェーデン出版界の話題を独占し、本国発売前に20カ国以上に翻訳権を売ったという、文庫にして上・下巻910ページに及ぶミステリー大作。

ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。父親は運動場のトイレで、母親と5才の次女は自宅で、メッタ刺しで殺された。かろうじて息があったものの15才の長男は意識不明の重傷を負う。23歳の長女は独立して家を出て行方不明。国家警察のヨーナ・リンナ警部は、その長女を救うため生き残った長男から目撃談を得るため、精神科医のエリックに催眠をかけてもらい証言を引き出そうとする。

エリックは10年前のとある事件から自らの催眠療法を封印していたが、長女を救うためと懇願され、禁断の封印を解く。ところが催眠状態の長男からは衝撃的な言葉が飛び出す。なんと両親と妹を残虐な手口で殺したのは自分だと言うのだ。さらにその直後からエリック一家に起こる不可解な出来事。ついに致命的な持病を持った息子ベンヤミンが誘拐されてしまう。犯人は看護師を殺して病院を脱走したくだんの少年か・・・。事件の鍵は10年前のエリックの忌まわしい過去にさかのぼる。

映画を観ているかのような臨場感とスピード感、たたみかけるスリルの連続、リンナ警部やエリック夫妻をはじめとする登場人物たちの心を襲う不快感と恐怖、悪夢の連鎖、とてもページを捲る手が止まらない。

本書は、ミステリーデビュー作とは思えないラーシュ・ケプレルの見事なストーリー・テリングが冴えを見せる、一気読み必至のページ・ターナー・サスペンスである。
催眠〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 催眠〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151788522
No.1
(4pt)

止まらない悪夢の連鎖、一気読み必至のページ・ターナー・サスペンス

のちに正体は判明したが、当初はまったくの匿名作家のデビュー作として’09年夏のスウェーデン出版界の話題を独占し、本国発売前に20カ国以上に翻訳権を売ったという、文庫にして上・下巻910ページに及ぶミステリー大作。

ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。父親は運動場のトイレで、母親と5才の次女は自宅で、メッタ刺しで殺された。かろうじて息があったものの15才の長男は意識不明の重傷を負う。23歳の長女は独立して家を出て行方不明。国家警察のヨーナ・リンナ警部は、その長女を救うため生き残った長男から目撃談を得るため、精神科医のエリックに催眠をかけてもらい証言を引き出そうとする。

エリックは10年前のとある事件から自らの催眠療法を封印していたが、長女を救うためと懇願され、禁断の封印を解く。ところが催眠状態の長男からは衝撃的な言葉が飛び出す。なんと両親と妹を残虐な手口で殺したのは自分だと言うのだ。さらにその直後からエリック一家に起こる不可解な出来事。ついに致命的な持病を持った息子ベンヤミンが誘拐されてしまう。犯人は看護師を殺して病院を脱走したくだんの少年か・・・。事件の鍵は10年前のエリックの忌まわしい過去にさかのぼる。

映画を観ているかのような臨場感とスピード感、たたみかけるスリルの連続、リンナ警部やエリック夫妻をはじめとする登場人物たちの心を襲う不快感と恐怖、悪夢の連鎖、とてもページを捲る手が止まらない。

本書は、ミステリーデビュー作とは思えないラーシュ・ケプレルの見事なストーリー・テリングが冴えを見せる、一気読み必至のページ・ターナー・サスペンスである。
催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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