■スポンサードリンク
線の波紋
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
線の波紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.38pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
硬い商品とこちらの商品が同梱されて来ました。文庫本1冊に手を掛けるのは、面倒かもしれませんが、本に傷がつきますので、簡易的 でいいので、覆って下さい。新品の本ですよね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物の恋愛観が、まったくピンとこないというか。そんな簡単に人を好きになったりする?とか、そんな事で「愛されてるか不安」とかいう?とか、基本的に女の人にリアリティがなさすぎて全員気持ち悪い。そこが気になりすぎて、謎解き部分も「ふーん」で終わってしまいました… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編の名手 長岡弘樹の長編。 各短編がそれぞれつながりを持って 長編をなすという作品。 相変わらず 読みやすく 日常のふとしたことから犯罪に巻き込まるといった展開にぐいぐい引き込まれます。 全体的に愛する人を 大切な人を守る というメッセージが込められていて ちょっと感傷に浸れます。 長編もいけてます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近、長岡弘樹作品を連続して読んでいましたが、何故か、この作品だけは、なかなか頁が進みませんでした。 群青のダンディズム、傍聞き、教場、教場2、血縁は、読み始めたら止まらないほどに、サクサクと読めるにも関わらず・・・。 イッキ読みが出来なかったこともあってか、登場人物の関係や、出来事なども理解が進まずに、何度も何度も、前の部分を読み直したり。 やっとの思いで、たどり着いたエピローグも、いまひとつの読後感。 他の作品がとても良かっただけに、これだけは残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
教場シリーズを読んでこの作家の筆致が気に入ったのでこちらも読んでみました 良く練り込まれたプロットは確立されたスタイルとして教場に続いているんだなと感じました 短いエピソードの組み合わせを最後に大きな物語として完結させていくあたりこの作家の力量を感じさせます 話の膨らみが教場に比べてやや小さく感じたので勝手ながら★4とさせて戴きました ただ面白さでは読んで損をさせられない作品だと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリには人間をリアルに描いてはいけないという決まりでもあるのでしょうか? 誰も彼も薄っぺらく、トリックのために考えられた人物としか思えない。まず冒頭のハブラシを共有してくれないから彼は私を愛していないという謎理論に眩暈がしたが、万事が万事、登場人物の思考についていけない。1歳の娘が変質者に誘拐されて1ヶ月、仕事に復帰するなとは言わないが、昇進が~夫の愛が~と娘ほったらかしの思考を垂れ流して、それに自己嫌悪さえ覚えず、「自分を褒めてやりたい」という女の何処に感情移入しろというのだ。思い出したように自殺未遂をしても「えっ?」という感じでしかない。 1話のイタズラ電話の主はすぐに読めたが、あの動機が○○○○だとは普通の思考回路の人間は考えないのでは? その動機を聞いて○○○○と共感するほうもどうにかしている。作者の考えた良い話の前に登場人物全員が屈服する話って変じゃないんですか? 女刑事の章のリアリティのなさはすごい。仕事中に抜けるは勝手に手錠かけるは、めっちゃくちゃだ。刑事を辞めたい、でも後が不安、じゃあ結婚、って、この人は婦警になるためにあの倍率何十倍だかの試験を勝ち抜いてるはずでは。そのうえ、その署で年に数人しか受講できない刑事専科を受講して、すごい倍率を抜けて刑事になっているのだ。こんな腰掛気分で通れるものか?? 腰掛気分になった理由の説明はまるでない。しかも、あの名刺が~家が~のあたり、突然言い出すので読み逃したかと思えば、本当にいきなりでてくる。後半でトリック?として使うために。トリックというか、「AがBだわ。そうだ、Cだからか!」の連続で、そのトリックが話には特に影響しない。たとえば「封筒の封を止めていたから見れないわ→見る方法があった!」と言っても、それが話の筋には影響しないのだ。じゃあ、単に「封を閉め忘れていた!」でも話が進むではないか。トリビアを詰め込んでいるだけの印象が強い。犯人は誰か? 何故か?については、大体考えずともわかる。衝撃のラストって、これで犯人がわからない読み手もおるまい。傍聞きは割と良かっただけに、本当に裏切られた気分だ。あと、この人はリアリティがペラいので、人の生き死には題材にしないほうがいい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物全員、あまりにリアリティがなさ過ぎです。 著者の単行本はすべて読みましたが、設定が別世界である「教場」以外、どれもリアリティを感じられず楽しめませんでしたが、その中でも本書が一番酷いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
田舎町で起きた幼女誘拐事件。事件関係者の人生と思いの交錯を描くミステリ仕立ての人間群像劇です。 第一話 談合 被害者真由の母、白石千賀は町役場勤務の四十三歳。真由は前夫との子で、現夫哲也は長期入院中。娘が行方不明中とはいえ大きな事案の担当である仕事を休むわけにはいかない。だが大失態を犯してしまったことに気づく。さらに偶然知った夫の秘密。重なる心労に耐えきれず千賀はどんどん追い込まれてゆく. . . . 。 第二話 追悼 久保和弘は資材メーカー勤務の若きサラリーマン。上司の指示により横領に加担している。経理担当の鈴木航介にそのことに気づかれるが、和弘は旧友同士の誼みで目こぼしを乞う。航介から諾とも否とも返事を聞けぬうちに、航介は殺人事件の被害者となり殺されてしまう. . . . 。 第三話 波紋 渡亜矢子は、鈴木航介事件の担当から白石真由事件の担当に移った二十九歳の女刑事。元上司である笹部のアドバイスを乞うために、笹部が施設長を務める老人養護施設をしばしば訪れる。そこで手伝いをしている美青年、粕谷正俊に恋をする。球体関節人形師でもある正俊は、知れば知るほど不思議で魅力的な人物だった。そして付き合いを深めるうちに思いもかけぬことに気づく. . . . 。 第四話 再現 粕谷正俊の母、粕谷和子は同じ老人養護施設で働いている。あるとき、町内で頻発する窃盗事件の犯人として、元警官だという施設長の笹部が正俊を疑っているのではないかという疑念を抱く。思い当たるところのあった和子は笹部に対し距離を置くようになったが、ことあるごとに笹部の視線が気になって仕方がない。そしてある雨の日驚愕の出来事が起きる. . . . 。 なにせ構成が手が込んでます。一話から四話それぞれ独立した短編ミステリであり、同時に絡み合って一つの長編ミステリとなっています。また絡み方が心理の綾を穿つもので一筋縄では行きません。よくまあまとめ上げましたって感じです。相当に野心的な作品といえるのではないでしょうか。 しかも一貫して悲劇の中に温かさを見いだそうとするスタンスで、作者の気持ちの入りように居住まいを正したくなる作品でした。 ただその野心が成功しているかどうかは微妙. . . . かも。人間関係や筋を追うだけでも一苦労だし、ひとつひとつのトリックや心理の動きにムリがあります。アイデア倒れのリアル不足の感は否めません。 なかでは、四話の完成度は高いと思いました。作品中随一笹部のキャラが立っているし、そのキャラを生かしてスリリングなサスペンスが成り立っています。 いつかこういう野心が洗練されたエンタメとして完成されることを楽しみにしております。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女児誘拐事件、微笑殺人事件という 二つの主軸にかかわる人たちを描いた4つの連作。 短編集と呼ぶほどには独立しておらず、 一つの話ですが1話ごとに視点人物が異なる といったほうがふさわしいかも。 異なる話題に共通点を匂わせながら 事件の鍵としていく展開は、相当に考え、 練って作られている感じがしました。 何がどうつながりどの伏線がどう回収されるのか、 団体や企業のリアルな側面も描かれ、 2話目まではものすごく興味をもって 読み進めることができました。 他の方も書かれていますが、 本当に惜しいなあと思ったのは、3話目の女刑事の 恋の話。それまで積み上げられたリアリティが、 ガラガラと音を立てて崩れていきました。 さすがに、100人中95人くらいの人は、 あの恋には納得いかないでしょう。 有能な刑事があのキモイ男の本性に気づかないなんて。 あとの布石や展開がすごく素晴らしかっただけに、 東野圭吾さんの「新参者」のような名作になる 予感もあったのですが、実に惜しい……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よくできた連作だと思うのですが、女性巡査がモヤシ男(実はロリコン)に惹かれて、辞職まで決意するというのにリアリティがなくて興ざめでした。 仕事を抜け出して彼氏と無駄話、手錠までかけてしまうなんて「ふざけるのもいい加減にしろ」という感じ。 この作者の人情話的ミステリは嫌いではありませんが、今回はダメでした。同じ女性として、全然共感できない登場人物でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
点が連なり線となる。 女児誘拐事件と「微笑み」殺人事件。 このふたつの事件を、被害者・加害者の周囲の人間たちの 目線から追った連作短編集。 一話読み終わるごとに事件の裏が読み解けていく構成。 でもすべてがつまらない。 駄作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『傍聞き』もそうだったが、細部にまでよく伏線が練られている。 ただ、ご都合主義的な部分も多々見られた。子育ての経験がないのでよくわからないのだが、 2歳にも満たない幼児に、文中で表されるような理解力や表現力があるのか? まあ、この設定が崩れてしまうと、話すべてが成り立たなくなってしまうのだが。 もう一つかなり強引だと思ったのが、あれほど優秀な女性刑事があんな男に魅かれるのか? 客観的に見てかなりキモイ男なのだが・・・ 以上の点が特に引っかかったが、あまり気にせずに読めば、普通以上には面白い作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長岡弘樹の作品は、デビュー以来ずっと一貫したテーマがある。 癒しである。ある書評で「枯れた文章」という指摘があったが、本当に枯れた味わいのある文章なのである。必ずどこかにあたたかい目があり、殺人事件のような殺伐とした題材においても、我々はどこか救われるのだ。 このまま「救い」の物語をこれからも発表してもらいたいが、欲を言えば長編それも本格推理も書いてもらいたいと思う。長岡弘樹はこれからうまく成長すれば、ミステリー界の山本周五郎にもなれるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!