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線の波紋
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【この小説が収録されている参考書籍】
線の波紋
線の波紋 (小学館文庫)

線の波紋の評価: 2.38/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.38pt
Created with Highcharts 5.0.105件38.46%2件15.38%3件23.08%2件15.38%1件7.69%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

野心や良し!

田舎町で起きた幼女誘拐事件。事件関係者の人生と思いの交錯を描くミステリ仕立ての人間群像劇です。

第一話 談合
被害者真由の母、白石千賀は町役場勤務の四十三歳。真由は前夫との子で、現夫哲也は長期入院中。娘が行方不明中とはいえ大きな事案の担当である仕事を休むわけにはいかない。だが大失態を犯してしまったことに気づく。さらに偶然知った夫の秘密。重なる心労に耐えきれず千賀はどんどん追い込まれてゆく. . . . 。

第二話 追悼
久保和弘は資材メーカー勤務の若きサラリーマン。上司の指示により横領に加担している。経理担当の鈴木航介にそのことに気づかれるが、和弘は旧友同士の誼みで目こぼしを乞う。航介から諾とも否とも返事を聞けぬうちに、航介は殺人事件の被害者となり殺されてしまう. . . . 。

第三話 波紋
渡亜矢子は、鈴木航介事件の担当から白石真由事件の担当に移った二十九歳の女刑事。元上司である笹部のアドバイスを乞うために、笹部が施設長を務める老人養護施設をしばしば訪れる。そこで手伝いをしている美青年、粕谷正俊に恋をする。球体関節人形師でもある正俊は、知れば知るほど不思議で魅力的な人物だった。そして付き合いを深めるうちに思いもかけぬことに気づく. . . . 。

第四話 再現
粕谷正俊の母、粕谷和子は同じ老人養護施設で働いている。あるとき、町内で頻発する窃盗事件の犯人として、元警官だという施設長の笹部が正俊を疑っているのではないかという疑念を抱く。思い当たるところのあった和子は笹部に対し距離を置くようになったが、ことあるごとに笹部の視線が気になって仕方がない。そしてある雨の日驚愕の出来事が起きる. . . . 。

なにせ構成が手が込んでます。一話から四話それぞれ独立した短編ミステリであり、同時に絡み合って一つの長編ミステリとなっています。また絡み方が心理の綾を穿つもので一筋縄では行きません。よくまあまとめ上げましたって感じです。相当に野心的な作品といえるのではないでしょうか。
しかも一貫して悲劇の中に温かさを見いだそうとするスタンスで、作者の気持ちの入りように居住まいを正したくなる作品でした。

ただその野心が成功しているかどうかは微妙. . . . かも。人間関係や筋を追うだけでも一苦労だし、ひとつひとつのトリックや心理の動きにムリがあります。アイデア倒れのリアル不足の感は否めません。
なかでは、四話の完成度は高いと思いました。作品中随一笹部のキャラが立っているし、そのキャラを生かしてスリリングなサスペンスが成り立っています。

いつかこういう野心が洗練されたエンタメとして完成されることを楽しみにしております。
線の波紋Amazon書評・レビュー:線の波紋より
4093881502
No.2:
(3pt)

実に惜しい一作

女児誘拐事件、微笑殺人事件という
二つの主軸にかかわる人たちを描いた4つの連作。
短編集と呼ぶほどには独立しておらず、
一つの話ですが1話ごとに視点人物が異なる
といったほうがふさわしいかも。

異なる話題に共通点を匂わせながら
事件の鍵としていく展開は、相当に考え、
練って作られている感じがしました。
何がどうつながりどの伏線がどう回収されるのか、
団体や企業のリアルな側面も描かれ、
2話目まではものすごく興味をもって
読み進めることができました。

他の方も書かれていますが、
本当に惜しいなあと思ったのは、3話目の女刑事の
恋の話。それまで積み上げられたリアリティが、
ガラガラと音を立てて崩れていきました。
さすがに、100人中95人くらいの人は、
あの恋には納得いかないでしょう。
有能な刑事があのキモイ男の本性に気づかないなんて。

あとの布石や展開がすごく素晴らしかっただけに、
東野圭吾さんの「新参者」のような名作になる
予感もあったのですが、実に惜しい……。
線の波紋Amazon書評・レビュー:線の波紋より
4093881502
No.1:
(3pt)

味わい深いミステリーだが・・・

『傍聞き』もそうだったが、細部にまでよく伏線が練られている。

 ただ、ご都合主義的な部分も多々見られた。子育ての経験がないのでよくわからないのだが、
2歳にも満たない幼児に、文中で表されるような理解力や表現力があるのか? 
まあ、この設定が崩れてしまうと、話すべてが成り立たなくなってしまうのだが。
 もう一つかなり強引だと思ったのが、あれほど優秀な女性刑事があんな男に魅かれるのか?
客観的に見てかなりキモイ男なのだが・・・
  
 以上の点が特に引っかかったが、あまり気にせずに読めば、普通以上には面白い作品。
線の波紋Amazon書評・レビュー:線の波紋より
4093881502

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