雪の夜話

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

雪の夜話の評価:

3.56/5点 レビュー 18件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.56pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(5pt)

雪の少女と人間の青年との不思議なファンタジック・ラブストーリー

美大出身の俊秀デザイナーだが、腕は立っても人とのつきあいが下手で、彼の才能をねたむ上司から疎外され、遂には数年間働いた東京の会社を辞め、遠い北国の郷里の実家に帰ってしまう。
其処で傷心のまま鬱々と日を過ごすうち、大雪の深夜、近くの公園に行って不思議な少女に出会う。彼女には、十七歳の受験勉強のころ、やはり大雪の深夜に一度だけ会って話したことがあった。彼女はその時の十五歳のままで少しも変わっていない。
二十五歳になった彼だが、大雪の降った深夜には必ず公園に行って彼女に会う。彼女から人間存在の真の意義を教えられ、様々な助言を受けるうち、彼は社会人としても家庭人としても立ち直る決心をする、一方、天界の門をくぐることを恐れ、霊的存在のまま地上でさ迷っていた少女も、彼との交友によって天上にゆく気力を与えられ、天界に上る決心をする。そして、彼女と彼は正月もまぢかに迫った大雪の夜、公園で盛大なお別れパーティを開く。
この大雪の深夜のお別れパーティの場面が、この物語中最大の圧巻で、とても美しく感動的でさえある。
彼女と彼はこの世では次元を異にする存在であっても、霊の世界では繋がっている。何時か一緒になることもできる。これは、肉体をともなわない霊と、肉体をともなった霊との、美しいラブストーリーである。
(注)雪の夜に起こった出来事がメインストーリーで、それまでの話はプロローグ、あとの話はエピローグである。この話を寓話ととると、何の寓話か分からない。寓話にはイソップ物語のように、教訓とか風刺とか寓するものがなければならない。夢か心象風景か体外離脱による超常体験か、いずれにしても、主人公の神秘的な実体験と考えるのがいちばん自然である。なお、神秘体験や霊界について疑いを持たれる方は、木内鶴彦著「生き方は星空がおしえてくれる」(サンマーク出版)を読んでみられるとよい。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.35
(5pt)

雪の少女と人間の青年との不思議なファンタジック・ラブストーリー

美大出身の俊秀デザイナーだが、腕は立っても人とのつきあいが下手で、彼の才能をねたむ上司から疎外され、遂には数年間働いた東京の会社を辞め、遠い北国の郷里の実家に帰ってしまう。
其処で傷心のまま鬱々と日を過ごすうち、大雪の深夜、近くの公園に行って不思議な少女に出会う。彼女には、十七歳の受験勉強のころ、やはり大雪の深夜に一度だけ会って話したことがあった。彼女はその時の十五歳のままで少しも変わっていない。
二十五歳になった彼だが、大雪の降った深夜には必ず公園に行って彼女に会う。彼女から人間存在の真の意義を教えられ、様々な助言を受けるうち、彼は社会人としても家庭人としても立ち直る決心をする、一方、天界の門をくぐることを恐れ、霊的存在のまま地上でさ迷っていた少女も、彼との交友によって天上にゆく気力を与えられ、天界に上る決心をする。そして、彼女と彼は正月もまぢかに迫った大雪の夜、公園で盛大なお別れパーティを開く。
この大雪の深夜のお別れパーティの場面が、この物語中最大の圧巻で、とても美しく感動的でさえある。
彼女と彼はこの世では次元を異にする存在であっても、霊の世界では繋がっている。何時か一緒になることもできる。これは、肉体をともなわない霊と、肉体をともなった霊との、美しいラブストーリーである。
(注)雪の夜に起こった出来事がメインストーリーで、それまでの話はプロローグ、あとの話はエピローグである。この話を寓話ととると、何の寓話か分からない。寓話にはイソップ物語のように、教訓とか風刺とか寓するものがなければならない。夢か心象風景か体外離脱による超常体験か、いずれにしても、主人公の神秘的な実体験と考えるのがいちばん自然である。なお、神秘体験や霊界について疑いを持たれる方は、木内鶴彦著「生き方は星空がおしえてくれる」(サンマーク出版)を読んでみられるとよい。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.34
(5pt)

読み手を選ぶと思います。

初めて読んだ作家さんなので、他の小説と比較は出来ませんが、非常に気に入りました。
あらすじを分解して構造主義的に言ってしまえば「ありきたりなストーリー」なのでしょうが、この小説の醍醐味は話の筋ではありません。

おおまかなストーリーとしては、雪の降る公園で人の目に見えないはずの少女と出会った高校生の主人公が、大学に入り、就職し、挫折し、帰郷してまた少女に出会って・・・というファンタジー。
一応ハッピーエンドになります。

哲学が好きな人にはウケがいいでしょうが、ストーリー重視の人には面白くないのではないかと思います。
「しつこい、まどろっこしい、うじうじしてる」という方もいるでしょう。
あとは「映画はアクション映画しか観ません」という人はやめた方がいいです。
実に淡々と、静かに語られますので、そこで感想がまっぷたつに割れそうです。

哲学で言うと、プラトンとアリストテレスとヘーゲルを足して、そこにキルケゴールの絶望とハイデガーの実存を隠し味に数理哲学もプラスしたような話です(多分)。

題名「雪の夜話」は、この文章全体を実に如実に表しているように感じます。
文章そのものが、静かな雪の夜です。
解説にも書いてありましたが、本当に「地味」です。
そして、その中にとても濃縮された強さがあります。

自分は読み始めてしばらく、福永武彦みたいだと思いました。
が、福永武彦よりはむしろ力強く、地に足がついているというか現実的、おそらくこの本のテーマである「存在」「時間」「自我」を非常に堅実に描いていると思います。
陳腐に言えば「命の賛歌」と言えなくもありませんが、やはり違います。
「自分が自分であること」「いつから自分になったのか」「自分は自分にしかなれないのか」
そういった自我への問いかけが実に透明感のある美しい文章で、そしてまた秘めた力強さをもって描かれています。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.33
(5pt)

読み手を選ぶと思います。

初めて読んだ作家さんなので、他の小説と比較は出来ませんが、非常に気に入りました。
あらすじを分解して構造主義的に言ってしまえば「ありきたりなストーリー」なのでしょうが、この小説の醍醐味は話の筋ではありません。

おおまかなストーリーとしては、雪の降る公園で人の目に見えないはずの少女と出会った高校生の主人公が、大学に入り、就職し、挫折し、帰郷してまた少女に出会って・・・というファンタジー。
一応ハッピーエンドになります。

哲学が好きな人にはウケがいいでしょうが、ストーリー重視の人には面白くないのではないかと思います。
「しつこい、まどろっこしい、うじうじしてる」という方もいるでしょう。
あとは「映画はアクション映画しか観ません」という人はやめた方がいいです。
実に淡々と、静かに語られますので、そこで感想がまっぷたつに割れそうです。

哲学で言うと、プラトンとアリストテレスとヘーゲルを足して、そこにキルケゴールの絶望とハイデガーの実存を隠し味に数理哲学もプラスしたような話です(多分)。

題名「雪の夜話」は、この文章全体を実に如実に表しているように感じます。
文章そのものが、静かな雪の夜です。
解説にも書いてありましたが、本当に「地味」です。
そして、その中にとても濃縮された強さがあります。

自分は読み始めてしばらく、福永武彦みたいだと思いました。
が、福永武彦よりはむしろ力強く、地に足がついているというか現実的、おそらくこの本のテーマである「存在」「時間」「自我」を非常に堅実に描いていると思います。
陳腐に言えば「命の賛歌」と言えなくもありませんが、やはり違います。
「自分が自分であること」「いつから自分になったのか」「自分は自分にしかなれないのか」
そういった自我への問いかけが実に透明感のある美しい文章で、そしてまた秘めた力強さをもって描かれています。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.32
(4pt)

雪国の寓話

裏表紙に「白い雪に覆われた現代の寓話」と書かれているが、的を射た書き方です。
雪がしんしんと降り続く夜に読んだら最高かもしれません。
前半部分は主人公のプライベートは一切描かれず、仕事オンリーの挿話になっており、後半とのギャップが面白い。
「4日間の奇蹟」「君の名残を」は越えていないなぁ・・・
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.31
(4pt)

雪国の寓話

裏表紙に「白い雪に覆われた現代の寓話」と書かれているが、的を射た書き方です。
雪がしんしんと降り続く夜に読んだら最高かもしれません。
前半部分は主人公のプライベートは一切描かれず、仕事オンリーの挿話になっており、後半とのギャップが面白い。
「4日間の奇蹟」「君の名残を」は越えていないなぁ・・・
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.30
(1pt)

期待はずれ

1章を読んでファンタジックな心温まる話が始まるのか、と期待したが、2章の美大入学から

印刷会社の制作部デザイナーの現場説明的話が60ページ続き一気に読む気が失せる。

(私自身が美大-広告代理店制作部デザイナーだったので重箱の隅をつつくような意見をいわせてもらえば

企画・立案するようなデザインの仕事でチームを組まずに一人で仕事することはありえない。

コピーライターも存在せず文字組していたりする。

企画・立案するデザイナーと指示通りに版下を黙々と作る下請けのデザイナー(オペレータ)の仕事が

ごっちゃになっていて60ページが説得力0だった。)

その後もストーリーに必要ない色や光の知識の羅列はうるさく、雪の少女の言葉遣いが妙に

不自然(パラダイムが私たちを駆逐する〜とか、演えき的に命という語に〜)で

期待していた世界とはまったく違い半分で挫折してしまった。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.29
(1pt)

期待はずれ

1章を読んでファンタジックな心温まる話が始まるのか、と期待したが、2章の美大入学から

印刷会社の制作部デザイナーの現場説明的話が60ページ続き一気に読む気が失せる。

(私自身が美大-広告代理店制作部デザイナーだったので重箱の隅をつつくような意見をいわせてもらえば

企画・立案するようなデザインの仕事でチームを組まずに一人で仕事することはありえない。

コピーライターも存在せず文字組していたりする。

企画・立案するデザイナーと指示通りに版下を黙々と作る下請けのデザイナー(オペレータ)の仕事が

ごっちゃになっていて60ページが説得力0だった。)

その後もストーリーに必要ない色や光の知識の羅列はうるさく、雪の少女の言葉遣いが妙に

不自然(パラダイムが私たちを駆逐する〜とか、演えき的に命という語に〜)で

期待していた世界とはまったく違い半分で挫折してしまった。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.28
(3pt)

「雪」をうまく描く作家!

自分にしか見ることのできない少女との対話によって、
自分とは何者なのか、魂とは何なのか、
そしてどう生きるべきなのかを見つけていく
「自分探し」の物語。

浅倉卓弥さんの作品はどれも地味な印象があります。
でも、作品の大きなキーワードでもある「雪」と
浅倉さんの作風がうまくマッチしていて、
趣のある作品に仕上がっていました。

ただし、雪子が語る哲学的な言葉は難解で、
特に大きな出来事もなく淡々とすすんでいくお話なので
小説としての面白みは少なかったな〜。

雪景色の描写はシンシンと降り積もる雪の様子が
静かに感じられてとても美しかったです。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.27
(3pt)

「雪」をうまく描く作家!

自分にしか見ることのできない少女との対話によって、
自分とは何者なのか、魂とは何なのか、
そしてどう生きるべきなのかを見つけていく
「自分探し」の物語。

浅倉卓弥さんの作品はどれも地味な印象があります。
でも、作品の大きなキーワードでもある「雪」と
浅倉さんの作風がうまくマッチしていて、
趣のある作品に仕上がっていました。

ただし、雪子が語る哲学的な言葉は難解で、
特に大きな出来事もなく淡々とすすんでいくお話なので
小説としての面白みは少なかったな〜。

雪景色の描写はシンシンと降り積もる雪の様子が
静かに感じられてとても美しかったです。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.26
(5pt)

すてきな夜話に耳を傾けよう

少女と主人公との対話を読んでいて、「星の王子さま」と宮崎アニメとオスカーワイルドの童話そして中勘助を思い出しました。宮崎駿の全作品は「星の王子さま」への秘められた渾身の対話とメッセージだと思います。少女と主人公との繊細な対話にも、作者のサンテクジュぺリへの挑戦が感じられます。少女の15歳という微妙な年齢の設定もすばらしい。
 通俗的な噂話と金儲けと、そして競争原理ばかりで、子どもの心を忘れるということがどんなに味気ないものか、生きることを見失っているのか、イノセントな存在からの現代のおとな社会への疑問(それは読者への疑問でもあるのです)が提示されています。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.25
(5pt)

すてきな夜話に耳を傾けよう

少女と主人公との対話を読んでいて、「星の王子さま」と宮崎アニメとオスカーワイルドの童話そして中勘助を思い出しました。宮崎駿の全作品は「星の王子さま」への秘められた渾身の対話とメッセージだと思います。少女と主人公との繊細な対話にも、作者のサンテクジュぺリへの挑戦が感じられます。少女の15歳という微妙な年齢の設定もすばらしい。
 通俗的な噂話と金儲けと、そして競争原理ばかりで、子どもの心を忘れるということがどんなに味気ないものか、生きることを見失っているのか、イノセントな存在からの現代のおとな社会への疑問(それは読者への疑問でもあるのです)が提示されています。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.24
(4pt)

自分探しの旅

四日間の奇蹟で憶えたさわやかな感動と衝撃は最後まで見つけられなかった。四日間が自分の心を癒す演奏旅行という旅なら,この作品は自分の心の内面に向かった自分探しの旅になる。
小説というよりは,雪の夜に「自分にしか見えない」少女を通して自分自身の心に問いかける自問自答の会話集のような構成である。
それにしてもこの作者は少女とか子どもを描くと実に無垢でさわやかに描く。小さいこどもが持っている汚れのないものをそのまま描くことにより,大人になった誰もが昔は持っていたんだよ,と読者に言い聞かせているようである。
最後の最後に,四日間に通じるような「縁」を見つけられたのがよかった。しんしんと雪の降る夜に,心の奥が少し暖かくなるような,そんな作品である。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.23
(4pt)

自分探しの旅

四日間の奇蹟で憶えたさわやかな感動と衝撃は最後まで見つけられなかった。四日間が自分の心を癒す演奏旅行という旅なら,この作品は自分の心の内面に向かった自分探しの旅になる。
小説というよりは,雪の夜に「自分にしか見えない」少女を通して自分自身の心に問いかける自問自答の会話集のような構成である。
それにしてもこの作者は少女とか子どもを描くと実に無垢でさわやかに描く。小さいこどもが持っている汚れのないものをそのまま描くことにより,大人になった誰もが昔は持っていたんだよ,と読者に言い聞かせているようである。
最後の最後に,四日間に通じるような「縁」を見つけられたのがよかった。しんしんと雪の降る夜に,心の奥が少し暖かくなるような,そんな作品である。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.22
(3pt)

もうひとつのめりこめなかった

「四日間の奇跡」を読んで、非常に良かったので、本を買いました。
話は読みやすく面白かったのですが、「雪子」に惚れる事が出来なかった。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.21
(3pt)

もうひとつのめりこめなかった

「四日間の奇跡」を読んで、非常に良かったので、本を買いました。
話は読みやすく面白かったのですが、「雪子」に惚れる事が出来なかった。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.20
(3pt)

もう一歩

全体的に初期~中期にかけての村上春樹の作品のような印象を受けました。完成度は比べるまでもなく見劣りがしますが・・・。
 何が悪いかと言えば、文章のリズムです。同じような内容のことを言い回しを変えてくどくど繰り返す。読み口の悪い比喩。メリハリのない会話文。このあたりがその理由かと思われます。
 内容的には山も谷もないといった感じにはなっていますが、全体に通じたテーマを基にした流れがきちんと出来ているので悪くないです。作者の「命」に対する哲学のようなものが見えていいとは思います。「輪廻」と「無常観」といった感じですか?
 文章のリズムとあっと驚く展開があれば傑作になったかもしれません。それだけに惜しい作品と言えるでしょう。
 僕はこの作者の本を初めて読みました。前作、前々作は評判がいいようなのでそっちも読んでみようと思います。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.19
(3pt)

もう一歩

全体的に初期~中期にかけての村上春樹の作品のような印象を受けました。完成度は比べるまでもなく見劣りがしますが・・・。
 何が悪いかと言えば、文章のリズムです。同じような内容のことを言い回しを変えてくどくど繰り返す。読み口の悪い比喩。メリハリのない会話文。このあたりがその理由かと思われます。
 内容的には山も谷もないといった感じにはなっていますが、全体に通じたテーマを基にした流れがきちんと出来ているので悪くないです。作者の「命」に対する哲学のようなものが見えていいとは思います。「輪廻」と「無常観」といった感じですか?
 文章のリズムとあっと驚く展開があれば傑作になったかもしれません。それだけに惜しい作品と言えるでしょう。
 僕はこの作者の本を初めて読みました。前作、前々作は評判がいいようなのでそっちも読んでみようと思います。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237
No.18
(1pt)

3作目はただの人

大変好きで期待している作家なので特に辛い点をつけるが、
それでも仕方ないと思う。
文章に多少の癖はあるけれど読ませる筆力があり清潔感もある
稀有な作家として非日常的な出来事がおきたり、落ちがきちんと
つかないとまとまらないファンタジーやミステリ以外の場=
純文でも活躍できると期待したが、今回は完全にはずれ。
やはりプロットが面白いということはエンタティメント小説には
不可欠な要素のようだ。
派手な「事故」や「出来事」が起こらないで日常だけの描写に
ファンタジーをくっつけて描写しても上手く融合させることが
出来なかったし、作者が前2作ですでに言及している「命の流れ」
の考え方をただくどく説明しているだけのようなセリフが
はっきり言ってうるさく、作品としての新鮮さなかったということである。
「個人的なファンタジー」の部分と「現実の社会人生活」の部分
の文章がひとつの作品として融合していない。
私個人は「現実の社会人生活」の描写の方が読まされた感はあるが、
この作者のもっている「命の流れ感」の説明はもういいよという感じ。
むしろそれをやるならわざわざ「現実描写」を持ってこなくてもいいし、
逆に最初から見え透いているヒロインの存在を持ち出さないで
現実的な描写だけで純文学としての小説に仕上げたほうがキズが
少なかったのではないかと思うと残念である。
並立して別々の出来事を一見関係なく記述していっても本当の
練れた作家は最後にその必要性が納得できるものであるが、
これはちょっと厳しい。むりやり「自分から人に頼ることが出来なかった」
自分を主人公に自覚させてヒロインの存在とあわせようとしているが、
意味がない。おそらくは作者も承知ではないか。
とても自分で納得しているとは思えない。
自分の持っている「生命の流れ感」に固執することをやめて、
もう少し素材、プロット、ストーリーを練って新しいことに
挑戦することでしか活路は開けないだろうと思う。
雪の夜話 Amazon書評・レビュー: 雪の夜話より
4120035840
No.17
(1pt)

3作目はただの人

大変好きで期待している作家なので特に辛い点をつけるが、
それでも仕方ないと思う。
文章に多少の癖はあるけれど読ませる筆力があり清潔感もある
稀有な作家として非日常的な出来事がおきたり、落ちがきちんと
つかないとまとまらないファンタジーやミステリ以外の場=
純文でも活躍できると期待したが、今回は完全にはずれ。
やはりプロットが面白いということはエンタティメント小説には
不可欠な要素のようだ。
派手な「事故」や「出来事」が起こらないで日常だけの描写に
ファンタジーをくっつけて描写しても上手く融合させることが
出来なかったし、作者が前2作ですでに言及している「命の流れ」
の考え方をただくどく説明しているだけのようなセリフが
はっきり言ってうるさく、作品としての新鮮さなかったということである。
「個人的なファンタジー」の部分と「現実の社会人生活」の部分
の文章がひとつの作品として融合していない。
私個人は「現実の社会人生活」の描写の方が読まされた感はあるが、
この作者のもっている「命の流れ感」の説明はもういいよという感じ。
むしろそれをやるならわざわざ「現実描写」を持ってこなくてもいいし、
逆に最初から見え透いているヒロインの存在を持ち出さないで
現実的な描写だけで純文学としての小説に仕上げたほうがキズが
少なかったのではないかと思うと残念である。
並立して別々の出来事を一見関係なく記述していっても本当の
練れた作家は最後にその必要性が納得できるものであるが、
これはちょっと厳しい。むりやり「自分から人に頼ることが出来なかった」
自分を主人公に自覚させてヒロインの存在とあわせようとしているが、
意味がない。おそらくは作者も承知ではないか。
とても自分で納得しているとは思えない。
自分の持っている「生命の流れ感」に固執することをやめて、
もう少し素材、プロット、ストーリーを練って新しいことに
挑戦することでしか活路は開けないだろうと思う。
雪の夜話 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の夜話 (中公文庫)より
4122049237