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ペンギン・ハイウェイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ペンギン・ハイウェイ
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイの評価: 4.15/5点 レビュー 219件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全173件 121~140 7/9ページ
No.53:
(4pt)

ラストに一ひねり欲しかった

人に勧められて

もともと森見さん好きだけど、
たしかに主人公をはじめとする登場人物たちはみんな魅力的だけど
早くページをめくりたくなるようないいストーリー展開だけど

落ちが微妙
普通すぎる気がするだけに残念
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.52:
(5pt)

作者の新境地

素晴らしい傑作!

作者の新境地に至ったと言って良いと思う。
SF、ファンタジー、子供の頃の夏休みの思い出、少年の淡い恋、おっぱいへの憧憬が渾然一体となった感じ。

読後感は爽やかだけど切ない。もう一度読み返そう。
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4041005612
No.51:
(5pt)

切なく、温かい気持ちになりました

<span class="tiny"> 長さ:: 3:59 分

</span>小学生のくせにすごくiQの高そうな僕と、歯科助手のお姉さんのお話。そこに謎のペンギンやら鯨やらが出てきます。
宇宙の膜理論だったか、近年話題になった宇宙科学のお話がいりまじってとても納得いくまとめ方になっていたと思います。相対性理論等勉強したくなりました。

レビュー書いてから半年以上経ちます。
あまりに好きすぎてしまって、とうとうアニメを作ってしまいました。
購入の際、何か参考になれば嬉しいです。
また、youtube、ニコニコ等でもアップしているので気になった方は見てみて下さい。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.50:
(4pt)

利口な少年と、おっぱいの立派なお姉さんの話

立派で利口な小学四年生の「ぼく」が住む街に、突然ペンギンの群れが現れる。
立派なおっぱいを持つお姉さんに頼まれ、その謎の研究と解明に取り組む少年。

幾つもの謎が現れ、研究は拡大していく。
でも、それらは関連しあって解明され、一つの問題に収束していく。

「世界には解決しないほうがいい問題もある。ぼくは傷つくことになる。」
「でも、解決しないわけにはいかなかったよ。」

森見登美彦氏の語り口、一風変わったその独特さも、今回は又別の面を見せてくれて。
ちょっとビターな読後感。でも、それは快い感じです。
少年の真っ直ぐさに、少し前向きになる力をもらいました。
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4041005612
No.49:
(5pt)

謎のお姉さん

ここ10年間で読んだ小説の中では,最もすばらしい作品である.それほどまでに,最近10年間で読んだ小説は少ないのである.
これではレビューにならないので粗筋を書くが,ネタバレの心配は無い.全部嘘だからである.
主人公は,「本来用途」と「派生用途」という名の2つの岡に挟まれた「胸の谷」を治める,美しい「お姉さん」であり,お姉さんは,
 「地下3百メーテルから汲み上げた水で育てたヒトクサレは男汁を出さない」
ことを発見して,ペンギンのように可愛い少年を育てるのです.少年は,大変賢かったので,「ユング心理学」の勉強をして,アニマちゃんとか,グレートマザーとか,空飛ぶ円盤とか,individuation とか,いろいろなことをお姉さんに教えてあげます.お姉さんは,「ふうん」とつまらなそうに返事をしていたのですが,ある日,
 「どうしても私にアニマちゃんという名前を与えたいのですね.でも,私は余計な名前が増えることは好きではありません」
と言うと,消えてしまいました.捨てられた少年は派生用途の丘に登って男汁の腐海に帰り繁殖し,本来用途の丘の守護者となるのですが,もう一度お姉さんに会いたかったので,息子のアオヤマ君を清浄な水で育てます.こうして,胸の谷のアオヤマ君と派生用途の丘に現れたお姉さんとのややっこしい関係が始まり,アオヤマ君は「おっぱい」という単語を66回書くのでした.
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4041005612
No.48:
(4pt)

漫画化希望

まずは萩尾望都氏の解説が出色。思わず同氏による漫画化を想像してワクワクしてしまった…。小説としてももちろん傑作だがむしろ漫画やアニメの原作としての可能性の方に期待したい作品。裏を返せば小説ならではのスケール感やストーリーの緻密さの点では正直やや物足りなさも感じる。
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4041005612
No.47:
(5pt)

続編を切望

森見先生、ぜひ続編を書いてください。

アオヤマ君のその後が、凄く気になるーーーー!
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4041005612
No.46:
(5pt)

アオヤマ君はどんなおとなになるんだろうか?

他の森見作品とは異なる文章や登場人物です。「宵宮万華鏡」の幼い姉妹のエピソードと同じく、
自分が登場人物と同じ年令だった頃を思い出しながら読み進めていました。
遠い昔、小学生男子だった自分も、アオヤマ君が歯医者のお姉さんに対して抱いた思いも理解できるし、
ラストの一行を読んで、思わず涙ぐみそうになりました。
奇想天外な出来事は、森見作品初体験のヒトには全く理解できないかもしれませんが、
読んでて単純に楽しい。
これが映像化されたら、さぞかし面白いだろうな。
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4041005612
No.45:
(5pt)

海辺の街

もし僕が父親になるとしたら、この主人公の父親のようになりたいと
思う。
子供にノートを買い与え、そのノートが子供の発見で埋め尽くされていくのを
見守ることができたなら、それ以上幸せなことはないだろう。

不思議さをまとった柔らかな空気が小説全体を包んでいる。
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4041005612
No.44:
(5pt)

世界は驚きに満ちている

小学生のアオヤマ君は
あらゆることに興味を持ち研究を怠りません。
とても利発なのでイジメっ子たちもタジタジです。
そんなアオヤマ君は友達のウチダ君とハマモトさんと一緒に
街に出没するペンギンたちの秘密を追います。
そして、大切なものを失い、
人生の目標を見つけます。
その過程でアオヤマ君にお父さんがかける言葉が
とても心に染みます。
とてもスタンダードなSFであり、
とても良質なジュブナイルです。
アオヤマ君は自分で決めた通りに
最後まで泣きませんでした。
でも、ボクは泣いてしまいました。
電車の中で・・・・・・・
萩尾望都さんの解説が、とても素敵でした。
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4041005612
No.43:
(5pt)

いやはや楽しい

これは私のための物語だと認識します。
ありえないくらい大人びた、ある意味大人より立派な小学生のアオヤマ君。
他人が、たとえばウチダ君やハマモトさんが語ったら、彼は何を考えてるのか分からない変な子供に映るでしょう。
でも物語は全部アオヤマ君自身が語ります。
内面が丸見えです。
これが可愛いのなんの。
萩尾さんが解説で「抱きしめたくなる」と書かれていました。
解説にはその本をレジまで持っていかせる、という使命もあるので多少誇張もあるかもしれませんが、私は本当にそう思いました。
でもやっぱり抱きしめたりはしません。
彼がそれを望まないだろうからです。
同じ理由で声をかけることもしないかもしれません。
ただ心の中でエールを送ります。

『前進あるのみだ、アオヤマ君。きのうの自分に負けるな。
しばらくはその青いままで高みをめざせ。
そしていつか君が大人になったころ、見事に世界の謎を解いて、いとしい人と再会するのだ。
そのとき君は初めて泣くだろう。
みずから、小学生のように』
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4041005612
No.42:
(5pt)

珍しく、泣ける森見作品かな。

かわいげはないのに、応援したくなるヒネくれた小学四年生の視点で綴られる、
ファンタジー・ラブストーリー。

そこはヒネくれ者を書かせたら右に出るものはいない森見さん、見事に屈折した小学生に仕上がっております。
ただし、他作品のクサレ大学生ほど常軌を逸脱させないことで、うまい具合にファンタジー・ラブストーリーの枠に留まっているかと。

そして、少年のお姉さんへの淡い恋心、そのすべてが最終頁に集約されていくラストシーンは、
本当に切なくなりました。ついでに、文庫本の萩尾望都さんの解説文を読むと、涙が堰を切りました。

個人的には、「夜は短し〜」に比肩しうる森見作品・傑作その2です。
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4041005612
No.41:
(5pt)

パステルカラーの切なさ

何事にも研究熱心で、少しませた小学4年生のアオヤマ君。
大人びた思考の中に垣間見える幼さの混じった語り口が何とも言えないほど愛らしかった。

発展途中の街を舞台に描かれる少年の視点は、僕の頭の中に少し不思議な世界を想像させた。
何と言えばいいのだろう。パステルカラーの切なさを纏った世界だった。

小学生の時、似たような切なさが僕の心の中で渦巻いていた。
それはとてつもなく長い時間、僕の中にあった。
しばらく忘れていたが幼い頃のあの切なさはなんだったのだろうか。
アオヤマ君の言っていた通り、あの時感じた気持ちを思い出すのは難しい。

あなたが小学生の時に僕と同じような切なさを感じていて今はもう忘れてしまっているのなら、どうかこの物語に触れて欲しい。
きっとあなたの心に鮮やかなパステルカラーの切なさを描いてくれるから。
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4041005612
No.40:
(4pt)

森見さんの到達点

森見さんの文章はとても好きなんですが 「夜は短し〜」「四畳半神話〜」「恋文〜」ですら退屈で一冊読み切るのに何度も止まりました。話が無いに等しいんだもの。

かと言って特異な文章を抑えて(て言うかヘタレ大学生が主役じゃない)割にメリハリのある物語になってる「きつねのはなし」「有頂天家族」「宵山万華鏡」は更に退屈で読み終えることすら出来ず

結局「新訳・走れメロス」が1番読み返してる状況でしたが

この作品はなーんか良かった。もう一行目から 「おいおい勘違い小学生の話かい」と思わせ
その勘違い小学生がまあ可愛いったら(笑)
飽きずに読み終えられた。おっぱい。

主人公達のノート付けてる描写が一番好きでした。こういう小さな所に読み所があると「いい物語だなー」と嬉しい。
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4041005612
No.39:
(5pt)

アオヤマ君、として

物語を読むときに、自分の立ち位置は主に2つです。
'1 主人公(もしくは登場人物の誰か)に感情移入しながら読む。
'2 登場人物の誰でもない、第三者の視点として読む。

森見さんの作品はよく拝見しているのですが、主人公をはじめとする登場人物たちに個性がありすぎて、自然と'2の立ち位置として楽しむことが多かったです。

ただ、この作品は、アオヤマ君の好奇心旺盛さ、背伸びをしてるところ、でも小学生なので限界がある(夜更かしできない)ところなどに共感してしまい、'1の立ち位置で読み進めました。

結果的には、それが僕がこの作品に揺さぶられる鍵だったと思います。
ラスト何ページかの、めくるのがどんなにかつらかったことか。
その分、1ページ、1文、1句、1語を、あますことなく読み、噛み砕き、受けとめることができました。

アオヤマ君、として、彼の想いに少しでも触れられたかもしれません。
だから、明日は少しだけ苦い味のするチョコレートを食べようと思います。

これから読まれる方がいらっしゃれば、'1の立ち位置で読まれることをお勧めします。
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4041005612
No.38:
(4pt)

sfではない

sfモノとして読むと全体的に肩透かしを食らった感じになります 若干の取っつきにくさはあるものの、感動とはまた少し違ったものを感じさせてくれるいい小説でした
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4041005612
No.37:
(4pt)

子供の感受性

理屈っぽくて可愛いらしい小4の少年が語り手の物語です。子供独特の感性で世界をよくとらえ、表現されているなと思います。 宇宙、海、人の死、初恋?、冒険…子供の頃感じていたあらゆる物事への神秘性や怖さを主人公のアオヤマ君が思い出させてくれます。日本SF大賞受賞ということですが、SF要素は薄いですね。全体的に落ち着いた雰囲気の綺麗な物語です
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4041005612
No.36:
(5pt)

ペンギンがとにかく可愛い(^^)

ペンギンがとにかく可愛いかったので、個人的には☆5つです。
すぐにでも、アニメの映画化されそうな感じのお話し(サマーウォーズっぽいテイスト)です。

問題を解決する役立つ方法5つ。

□問題を分けて小さくする。
□問題を見る角度を変える。
□似ている問題を探す。
□問題自体が何か?を考える。
□問題を全部大きな紙に書き出して、全体を俯瞰する。

主人公の小学校4年生の天才君こと、アオヤマ君、それを静かに見守るお父さん、友達たちが皆個性的で素晴らしい!ペンギンも、とにかく可愛いいし、科学の子、研究など、とにかく面白い(^◇^)
子供たちにも読ませたい一冊です!!
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4041005612
No.35:
(5pt)

ファンタジーな世界のラブストーリー

「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」とちょっと古風かつ軽快なテンポで
の会話が特徴的な著者・森見登美彦の最新作。本書はこれまで以上にファン
タジー色の強い寓話です。

主人公は、すっごく賢いけどちょっと抜けているところがある少年。彼と、
彼が憧れる行きつけ(?)の歯科医院のお姉さんを中心に物語は展開していき
ます。突然現れるペンギン、UFO(愛称“海”)、シロナガスクジラ、、、
突拍子もない物語、ほのぼのした小学生の物語が組み合わされて、独特の
世界が展開されます。特に、夏祭りのシーンは特に印象的でした。

ファンタジーのエッセンスがふんだんに混ぜた、ちょっと切ないラブス
トーリーです。
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4041005612
No.34:
(4pt)

SF、ペンギン、おっぱい

男なら誰でも小さい頃に大人のお姉さんに恋心を抱くもの。周りの同年代の子よりおっぱいは大きいし、いい匂いはするし、背もちょっと高いぐらいだし、そんでもって親しくなっておしゃべりするようになったらもう好きになってしょうがなくなる。そんな経験ありませんか?男性諸君。

主人公は小学4年生。ちょうどそんなことを経験してもおかしくない年頃。でも、勉強熱心で「研究」と言ってはノートに成果を書き込み、話し方もインテリじみている。しかもチェスもうまい。要するにませた子供。こんなことも平気で言ってしまう。

P186 夏休みになって、僕は多忙になった。ふだんからぼくはこの街でもっとも多忙な小学生だったけれども、夏休みになって自分で一日の計画を立てるようになると、ぼくはさらに忙しくなるばかりだった。ぼくはもはや世界で一番忙しい小学生かもしれないのだ。

おっぱいについてまで論理的に考察する少年に読み手側としては何を言っておるんだと感じるが、男としてはそれは大事なことだと妙に納得し、思わずニヤリとしてしまう。おっぱい発言は多数出てくるけれど、それは少年の真面目さの表れでもあるので、許してあげましょう。

そんな少年の周りでは不思議なことが起きる。街中に突如として現れ、そして消えてしまうペンギンの群れ。森を抜けた先にある草原に浮かぶ水でできた球体。各所で目撃される奇妙な生物。少年とその友達は、ゆるやかに流れる日常の自然な情景と子供達の成長を優しく見守る大人達に囲まれながら、真相に迫っていく。

ステレオタイプなSF要素も夏の雰囲気たっぷりの日常にじわーっ染込んでいるので、読むとじっくりその旨みを堪能できるようになっている。ネタバレ防止のために、ここでは本書に登場する「お姉さん」については具体的に触れない。少年が恋心を抱いている相手であるのはすぐにわかるが、父親がその気持ちから少年が大人になっていくことを静かに望んでいる部分も読みどころの1つだろう。

P346「父さん、ぼくはお姉さんが大変好きだったんだね」と僕は言った。
「知っていたとも」と父は言った。

読後は寂しさがこみ上げてくる。しかし、物語を通して大人へ向かって大きく前進した子供達に、心の中で祝福してあげて欲しい。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612

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