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Another エピソード S
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Another エピソード Sの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 41~42 3/3ページ
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続編や外伝などは本編が良かった分だけハードルが高くなるで、評価も辛口になりがちだが、それを差し引いても良い評価は付けられない。 見崎鳴を出す必要性が感じられない。 アライさんに至ってはバカにしているのかというレベル。 | ||||
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正直、古くからの綾辻行人ファン程、「Another」の持ち上げられ方に不安を感じていたんじゃないかと思います。 帯にも書いてあるけれど、W映像化しちゃったくらいの大ヒット。 今や「綾辻行人なんてラノベ作家知らなかった」とか「”ノベライズ”にアニメで大人気だったあのキャラが全然出てないじゃないか!」とかいう言葉が飛び交う程。 いや、別に売れちゃってなんか寂しいなみたいなインディーズ時代からのファンだったバンドがメジャーに行ってしまった寂しさみたいなことを言いたいわけでは決してないのですが。 そもそも「十角館の殺人」だってベストセラーなわけだし。映像化なら今までも何回かされていたし。 だけど……ねえ? 「謎解きはディナーのあとで」や「隻眼の少女」もそうだけど、本格ミステリという本来なら――なんだか悲しいこと言ってしまうけど――マイナー領域でのみ売られる様なジャンルの作家が大ヒットを飛ばして、メディア化して、いつもなら近寄らない人が近寄って……みたいな状況になると、色々と思うことがあるわけですよ 身勝手なファンと言われればその通りなのですが。 そういうわけで、正直言ったところ、今作も不安な気持ちでこの本の発売を待っていた、というのが正直なところです。 「下手に売れて、そっち方面に走っちゃっているんじゃないか?」とか「逆に殺人鬼2みたいな趣味に走りすぎちゃって(私個人としてB級ホラーファンでもあるのであれも結構好きですが)新規ファンも昔からのファンもぽかんな出来なんじゃないか?」とか、そうしたこを考えながら読み始めました。 ……結果、安心しました。 面白かったです。素直に。 テイストとしては実は「Another」より「どんどん橋、落ちた」や館シリーズに近いんじゃと思います。 というよりも、筋としては完璧に本格ミステリです。 (狭義の本格かと言われたらNOですが、それを言ったらほとんどの綾辻作品が本格じゃなくなってしまうので……) 正確に分類するのなら「七回死んだ男」や「生ける屍の死」などと同じSF本格ミステリになるのでしょう。 この世界観だからこそ起こった事件を論理的に謎解きしていくタイプの物語で、ラスト周辺の伏線回収は本格ミステリファンなら大興奮、といった出来になっております。 「Another」は確かにミステリ要素はありますが全体としては完璧にホラーなストーリーだったのに対し、こちらでは完全にミステリになっている様に感じました。 リーダビリティーも抜群です。 一ページ毎の文字数が少なめということもあるのかもしれませんが、一気読みできますし、綾辻行人特有の文体、雰囲気も健在です。 ただ、「Another」の続編、キャラの掘り下げスピンオフを求めている方はちょっと物足りない面があるかもしれません。 前作の主要キャラクターでちゃんと出てくるのは榊原と鳴だけですし。 ただ、それは仕方なく、 このプロットで鳴をもっと目立たせろとかこのキャラを出せとか言うのは漫画で例えるなら「岸部露伴は動かない」に「仗助が出てないじゃないか!ふざけるな!」と言うようなものです。 素直に一つの(ほぼ)独立した物語として楽しみましょう。 というわけで、「Another」「深泥丘」よりも「奇面館」の系譜に属する作品だと私は感じました。 綾辻行人のファンには勿論、そうじゃない方々にも(それこそ「Another」本編の様に)是非読んでもらいたい作品です。 | ||||
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