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日本アルプス殺人事件
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日本アルプス殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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昭和47年2月から『週刊小説』に八回にわたって連載された作品である。作者の典型 的な初期作品で、大企業の非情さへの怨念、何重にも絡み合った人間関係、日本ア ルプスを舞台にした友情と愛と悲劇、そしてアリバイを構成するトリック。この時期に数 多く書かれたタイプの作品群のひとつである。登場人物の造形と舞台の設定は図式的 といえなくもないし、現実性を担保してるとは言い難いが、小説としては十分に面白い。 槍ヶ岳の観光開発案を三社が提出、各社の担当者である国井・村越・弓場は大学の 同窓で、認可のために凌ぎを削っていた。三人は成り行きから、認可の鍵となる福祉 省の門脇局長の娘・美紀子にプロポーズする。美紀子の気持ちが国井に傾きていき、 門脇も国井の西急案を支持する。そんな状況で国井が殺害され、国井のライバルで かつて国井に妹を見殺しにされた弓場に嫌疑がかかる。なぜかアリバイを立証でき ない弓場。実はアリバイを証明したくてもできない事情があったのだが、それは・・・。 最後のトリックは現代ではまずあり得ない設定だし、作者に文中で説明してもらっても ピンとこないもので、なんともバランスが悪いのが難点か。事件の発端となる槍ヶ岳の 観光開発案は、現実にあった話と聞く。古さは感じるものの、最後まで面白く読めた。 | ||||
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