Zの悲劇

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評判

Zの悲劇の評価:

3.88/5点 レビュー 50件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.88pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21〜40 2/4ページ
No.46
(5pt)

論理の構築性が完璧

書き出しからラストまで、隙の無い論理性、それをいろどる名優レーンのハムレット城とその雰囲気がいろどりをそえて、すばらしく読み応えのある名作です。
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.45
(5pt)

クイーンの一風変わった作品

読み終わっての感想は、この作品は、他のクイーンの国名シリーズや悲劇シリーズとは趣向が少し変わっているというものでした。それは他の作品が三人称によって語られていくのに対して、この作品はペイシェンスという女性の視点で描かれているからですが、これによって、殺人事件や関係者に対する彼女の心情面が細かくリアルに描かれ、読者が容易に感情移入できるようになっています。また、本作品は死刑囚の死刑執行と冤罪というテーマを扱い、死刑執行前までに冤罪を晴らさなければならないというサスペンス要素もあり、この点が他の作品にはない特徴になっています。

 本格ものは、中盤で捜査過程を描く必要があるため、どうしてもその部分が冗長になりがちですが、このサスペンス性があるため、ラストまで退屈せずに楽しめました。とは言っても、クイーンの作品ですので、フーダニット(誰が犯人か)を中心とした謎解きに重点がおかれていることに変わりはありません。

 国名シリーズでもそうですが、Zの悲劇においても、事件を解決するのに動機側からのアプローチはほどんどなく、事件現場に残された手がかりから推理を組み立てていく方法です。ですので、犯人の心理的側面やドラマ性はあまり期待しないほうがいいかもしれません。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.44
(5pt)

うふ♪(* ̄ー ̄)v

王道のミステリーですかね。このシリーズはすべて面白かったと思います。ミステリーファンの方は1度は読まれたのでは?
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.43
(5pt)

うふ♪(* ̄ー ̄)v

王道のミステリーですかね。このシリーズはすべて面白かったと思います。ミステリーファンの方は1度は読まれたのでは?
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.42
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.41
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.40
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.39
(4pt)

もっと評価されてもいいのでは

世間では「Xの悲劇」「Yの悲劇」の評価が非常に高いですが、
この作品も無実と思われる容疑者がどうなってしまうのかなどと言うハラハラ感など
読書の楽しみとしてはなかなか優れているように思います。

ミステリの論理性としては前2作に及ばないかも知れないけれど、
この作品は新たな登場人物であるサム警部の娘さん、
女性探偵ペーシェンスの一人称視点作品と言う事もあり、新鮮な気分で楽しめます。

ちょっと残念なのはドルリー・レーン氏が70歳という齢になり、
心身が以前より衰えている所。
あとこのシリーズならではなのか、後味もあまり良くないですね。
最後ああしなければもうちょっとスッキリ出来たのに…と個人的には思ったりしますw
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.38
(4pt)

解決編の論理構成は見事だが・・・

苦悩する名探偵が最後に提示する解決編は、見事な論理で組み立てられていて、舌を巻く思いです。XやYの悲劇と比べても、まったく遜色は無く、むしろ死刑執行直前の室内で提示されるドラマチックな要素も加味すると、解決編の切れ味は、本作のほうが上回っているかもしれません。
一方で、女性探偵の嚆矢として名高い、語り手のペイシェンス・サムにしても中盤までは探偵として推理力の冴えを見せますが、それ以降はゴシック小説に出てきそうな、もったいぶった言い回しで慄くだけの平凡な姿に成り下がっています。
また、解決編が始まると、小説の多くの要素が無駄に感じられ、終盤に明かされる過去の因縁や犯行動機も、(現実世界でどうであれ)平凡、陳腐に見えてしまいます。
純粋な謎解きパズルとしてなら、最高に近いものだと思いますが、小説としてはもう少し高いレベルを臨みたいと思います。

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.37
(5pt)

四部作のアクセント役であり、さまざまな意味を持つ作品

四部作の中では見劣りする、という評価が多い本作であるが、単純にみても他の多くのミステリより高いレベルの先品である。
しかし、本作の持つ意味を考えると、その評価はけっして低くできない。

本作でクイーンが試みたことや、本作のしかけ、四部作の中での位置づけなどは、多くの評論書にも書かれている。
「X〜」と「Y〜」は確かにロジックミステリとしては最高峰だろう。
だが、本作がなかったら、その緊張感のまま最後の作品に流れていくことになる。
それでは、最後の作品が「X〜」や「Y〜」以上のレベルでなければ、読者が承知しないことは明かである。
前二作で頂点に達した著者にとって、それは至難のことであり、不可能だったのだろう。

しかし、最後の作品の構想は「X〜」当初からあったはずなので、だからこそ、本作がクッション役を果たしたのだと思う。
しかし本作だって、タイムリミット・サスペンスとしてアイリッシュ「幻の女」などと比べても遜色ない出来だ。

そして、他のレビュアーが述べているように、徹底したロジック。
このロジックだけでも、本作の価値は高い。
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.36
(5pt)

四部作のアクセント役であり、さまざまな意味を持つ作品

四部作の中では見劣りする、という評価が多い本作であるが、単純にみても他の多くのミステリより高いレベルの先品である。
しかし、本作の持つ意味を考えると、その評価はけっして低くできない。

本作でクイーンが試みたことや、本作のしかけ、四部作の中での位置づけなどは、多くの評論書にも書かれている。
「X〜」と「Y〜」は確かにロジックミステリとしては最高峰だろう。
だが、本作がなかったら、その緊張感のまま最後の作品に流れていくことになる。
それでは、最後の作品が「X〜」や「Y〜」以上のレベルでなければ、読者が承知しないことは明かである。
前二作で頂点に達した著者にとって、それは至難のことであり、不可能だったのだろう。

しかし、最後の作品の構想は「X〜」当初からあったはずなので、だからこそ、本作がクッション役を果たしたのだと思う。
しかし本作だって、タイムリミット・サスペンスとしてアイリッシュ「幻の女」などと比べても遜色ない出来だ。

そして、他のレビュアーが述べているように、徹底したロジック。
このロジックだけでも、本作の価値は高い。
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.35
(5pt)

四部作のアクセント役であり、さまざまな意味を持つ作品

四部作の中では見劣りする、という評価が多い本作であるが、単純にみても他の多くのミステリより高いレベルの先品である。
しかし、本作の持つ意味を考えると、その評価はけっして低くできない。

本作でクイーンが試みたことや、本作のしかけ、四部作の中での位置づけなどは、多くの評論書にも書かれている。
「X〜」と「Y〜」は確かにロジックミステリとしては最高峰だろう。
だが、本作がなかったら、その緊張感のまま最後の作品に流れていくことになる。
それでは、最後の作品が「X〜」や「Y〜」以上のレベルでなければ、読者が承知しないことは明かである。
前二作で頂点に達した著者にとって、それは至難のことであり、不可能だったのだろう。

しかし、最後の作品の構想は「X〜」当初からあったはずなので、だからこそ、本作がクッション役を果たしたのだと思う。
しかし本作だって、タイムリミット・サスペンスとしてアイリッシュ「幻の女」などと比べても遜色ない出来だ。

そして、他のレビュアーが述べているように、徹底したロジック。
このロジックだけでも、本作の価値は高い。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.34
(5pt)

四部作のアクセント役であり、さまざまな意味を持つ作品

四部作の中では見劣りする、という評価が多い本作であるが、単純にみても他の多くのミステリより高いレベルの先品である。
しかし、本作の持つ意味を考えると、その評価はけっして低くできない。

本作でクイーンが試みたことや、本作のしかけ、四部作の中での位置づけなどは、多くの評論書にも書かれている。
「X〜」と「Y〜」は確かにロジックミステリとしては最高峰だろう。
だが、本作がなかったら、その緊張感のまま最後の作品に流れていくことになる。
それでは、最後の作品が「X〜」や「Y〜」以上のレベルでなければ、読者が承知しないことは明かである。
前二作で頂点に達した著者にとって、それは至難のことであり、不可能だったのだろう。

しかし、最後の作品の構想は「X〜」当初からあったはずなので、だからこそ、本作がクッション役を果たしたのだと思う。
しかし本作だって、タイムリミット・サスペンスとしてアイリッシュ「幻の女」などと比べても遜色ない出来だ。

そして、他のレビュアーが述べているように、徹底したロジック。
このロジックだけでも、本作の価値は高い。
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.33
(5pt)

色あせない80年前のミステリー

オリジナルがリリースされたのが1933年というから、今から約80年前。21世紀の今再読しても相当面白いのは、プロットがアきちんと練り込まれているのと、作者独自の「読ませる」工夫が随所に施されているからだろう。ページを繰るのがもどかしくなるその巧みさ、さすが。越前敏弥の新訳も読みやすくてなかなかいい。

 元警視の娘ペイシェンス・サムが一人称で登場し、語り手と探偵役をかってでる。ドルリー・レーンは後半部分に失敗を重ねながら登場するが、最後は鮮やかな逆転勝利を収めるのは「X・Yの悲劇」と同じ流れ。しかしこのときレーンは早や70歳、寄る年波には勝てず、いよいよ最終章「最後の悲劇」へとなだれ込む、そこに見えてくるのはこれまた結構なお楽しみだが、本当に最後の悲劇となる……
Zの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.32
(5pt)

一番地味。

「X」「Y」を読んでからこの作品を読むと
あまりの盛り上がりのなさに
がっかりせざるを得ない作品です。
いやいや、本当に地味なのですから仕方ないです。
それはレーンが名推理を発揮するまでのこと。
そこまではちょっと辛抱する必要があります。
もちろんこう言っているわけですので、
一番いいシーンはこの名推理の場面。
一人、また一人が消えていき、
やがて27人中26人が消え、
ついに最後の一人になるのです。
そう、尻尾も何も出ない事件なので、
犯人には「えっ」と思うことでしょう。
最後以外はちょっとの辛抱が必要な作品です。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.31
(5pt)

Zが一番好きです。

XYZのうち、Zが一番好きです。

サム警視の娘の素人探偵が活躍するので、一番、身近に感じることができ、とても馴染めます。

Xは、恐る恐る読みました。
結末までの長い道のりでした。

Zは、楽しみながら読むことができました。
ミス サムが、結局誰を好きになるのだろうというのが、一番の興味の対象でした。

XYZを比較して、みると、3作に共通して出てくる人物を、第三話で客観化したところに、シリーズの起承転結があって面白しろいと思いました。

シリーズものを書くときの参考にしたいと思いました。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.30
(4pt)

ふたりの主人公

「レーン四部作」も後半。ふたりめの新たな主人公が登場します。ペーシェンス・サム。サム警視の可愛い娘です。冒頭ハムレット荘ではレーンも認める観察力と推理力を披露し、つかみも十分。今風に言えば萌えキャラ主人公の登場です。

 たちのわるい政治ゴロ、フォーセット上院議員の刺殺で事件は始まります。論理的推理からいえば容疑者は犯人ではありえないはずなのですが、やがて第二の殺人がおき、再び捕らえられた容疑者に死刑の判決が下されます。死刑執行までに真相を明らかにできるのか、真犯人を明らかにすることができるのか、死のせまる無実の者を救う事が出来るのでしょうか。

 追いつめられた立場の無実の容疑者を救い事件を明らかにする時間との戦いの要素、そしてそのスリリングさが本作の読みどころであり、読む者は目が離せません。特に死刑執行を直前にしてのレーンの推理の披露、消去法で犯人をたたみかけるように明らかにしていく場面は圧巻ものです。

 一見するとめでたしめでたしで終わる本作ですが、気になることが一つ。ある登場人物の死について、ほとんど書き流すように書かれていますが、これはレーンが殺したも同然なのではないでしょうか。レーンの推理の披露が間接的とはいえこの人物の死をもたらしたのではないのでしょうか。

 そう思った時、私の「レーン四部作」の評価は変わりました。推理のためなら人の死も辞さない男、ドルリー・レーン。

 次回は「 レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4) 」弩級の驚愕が読者を待っています。
Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1956年) (世界推理小説全集〈第38巻〉)より
B000JAZ894
No.29
(4pt)

ふたりの主人公

「レーン四部作」も後半。ふたりめの新たな主人公が登場します。ペーシェンス・サム。サム警視の可愛い娘です。冒頭ハムレット荘ではレーンも認める観察力と推理力を披露し、つかみも十分。今風に言えば萌えキャラ主人公の登場です。

 たちのわるい政治ゴロ、フォーセット上院議員の刺殺で事件は始まります。論理的推理からいえば容疑者は犯人ではありえないはずなのですが、やがて第二の殺人がおき、再び捕らえられた容疑者に死刑の判決が下されます。死刑執行までに真相を明らかにできるのか、真犯人を明らかにすることができるのか、死のせまる無実の者を救う事が出来るのでしょうか。

 追いつめられた立場の無実の容疑者を救い事件を明らかにする時間との戦いの要素、そしてそのスリリングさが本作の読みどころであり、読む者は目が離せません。特に死刑執行を直前にしてのレーンの推理の披露、消去法で犯人をたたみかけるように明らかにしていく場面は圧巻ものです。

 一見するとめでたしめでたしで終わる本作ですが、気になることが一つ。ある登場人物の死について、ほとんど書き流すように書かれていますが、これはレーンが殺したも同然なのではないでしょうか。レーンの推理の披露が間接的とはいえこの人物の死をもたらしたのではないのでしょうか。

 そう思った時、私の「レーン四部作」の評価は変わりました。推理のためなら人の死も辞さない男、ドルリー・レーン。

 次回は「レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)」弩級の驚愕が読者を待っています。
Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JAS2BU
No.28
(4pt)

ふたりの主人公

「レーン四部作」も後半。ふたりめの新たな主人公が登場します。ペーシェンス・サム。サム警視の可愛い娘です。冒頭ハムレット荘ではレーンも認める観察力と推理力を披露し、つかみも十分。今風に言えば萌えキャラ主人公の登場です。

 たちのわるい政治ゴロ、フォーセット上院議員の刺殺で事件は始まります。論理的推理からいえば容疑者は犯人ではありえないはずなのですが、やがて第二の殺人がおき、再び捕らえられた容疑者に死刑の判決が下されます。死刑執行までに真相を明らかにできるのか、真犯人を明らかにすることができるのか、死のせまる無実の者を救う事が出来るのでしょうか。

 追いつめられた立場の無実の容疑者を救い事件を明らかにする時間との戦いの要素、そしてそのスリリングさが本作の読みどころであり、読む者は目が離せません。特に死刑執行を直前にしてのレーンの推理の披露、消去法で犯人をたたみかけるように明らかにしていく場面は圧巻ものです。

 一見するとめでたしめでたしで終わる本作ですが、気になることが一つ。ある登場人物の死について、ほとんど書き流すように書かれていますが、これはレーンが殺したも同然なのではないでしょうか。レーンの推理の披露が間接的とはいえこの人物の死をもたらしたのではないのでしょうか。

 そう思った時、私の「レーン四部作」の評価は変わりました。推理のためなら人の死も辞さない男、ドルリー・レーン。

 次回は「レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)」弩級の驚愕が読者を待っています。
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459108230X
No.27
(4pt)

ふたりの主人公

 「レーン四部作」も後半。ふたりめの新たな主人公が登場します。ペーシェンス・サム。サム警視の可愛い娘です。冒頭ハムレット荘ではレーンも認める観察力と推理力を披露し、つかみも十分。今風に言えば萌えキャラ主人公の登場です。
 たちのわるい政治ゴロ、フォーセット上院議員の刺殺で事件は始まります。論理的推理からいえば容疑者は犯人ではありえないはずなのですが、やがて第二の殺人がおき、再び捕らえられた容疑者に死刑の判決が下されます。死刑執行までに真相を明らかにできるのか、真犯人を明らかにすることができるのか、死のせまる無実の者を救う事が出来るのでしょうか。
 追いつめられた立場の無実の容疑者を救い事件を明らかにする時間との戦いの要素、そしてそのスリリングさが本作の読みどころであり、読む者は目が離せません。特に死刑執行を直前にしてのレーンの推理の披露、消去法で犯人をたたみかけるように明らかにしていく場面は圧巻ものです。
 一見するとめでたしめでたしで終わる本作ですが、気になることが一つ。ある登場人物の死について、ほとんど書き流すように書かれていますが、これはレーンが殺したも同然なのではないでしょうか。レーンの推理の披露が間接的とはいえこの人物の死をもたらしたのではないのでしょうか。
 そう思った時、私の「レーン四部作」の評価は変わりました。推理のためなら人の死も辞さない男、ドルリー・レーン。
 次回は「レーン最後の事件 (創元推理文庫 104-4)」弩級の驚愕が読者を待っています。 
Zの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037