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演じられたタイムトラベル
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演じられたタイムトラベルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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「SOD(=スマートオブザデッド)」というスマホゲームの製作に関わった同人サークルのメンバーが、 何者かによって監禁され、その自作ゲーム世界に参加させられてしまうというあらすじだ。 近頃では、アンデッド(=ゾンビ)×○○というふれこみの小説や映画が氾濫しているように思うのだが、 本作ではアンデッド×タイムトラベル。 映画で言うなら、『バイオハザード』×『バックトゥザフューチャー』だろうか? それはおいといて、第2章から始まる「方眼の密室」における二次元的(=平面的)な舞台設定は、 あまりに子供騙しというかチャチすぎないだろうか? その不満は第4章「リアルタイム・ラスト一時間」で払拭される展開となってはいるが、 逆に不自然さが払拭されない結果になってしまっている。 この舞台ってそもそも一階建てだったんじゃ? 行動ポイントとやらはどうなった?? ゾンビという設定だとしても、ただの人間ですよね??? 様々な矛盾点があるのを承知で、勢いで突っ走ってしまった印象を受ける。 発想としては良かったと思うのだが、土橋氏の前作や貴志祐介氏の類似作品には到底及ばないとの評価は必至。 | ||||
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もう少し見てみたかったですがあっという間に読みきってしまいました・・・(笑) こういう短編がほんと強いですねーこの先生は ネタバレになるので内容に関しては言いませんが一番好きと言っても過言ではありません | ||||
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細かなゲーム設定と時間が経つことに人間の普段隠された負の一面が浮き彫りにされていく描写が土橋氏らしい作品。 この作品はゲーム設定やルールがきちんと読まないとややこしい一面があり、しっかり読み込んでいかないと「どうゆうこと?」という混乱が生じてしまうため、ダラダラ読まないことを注意しておく。特に登場人物は物語の中でだんだん人が変わる(狂うが正しい気が)ので「誰こいつ?」となりかねない。この作品の中で登場人物やゲーム設定に理解が進むと途中から一気に面白くなる。私も普段より時間をかけて読んだおかげか最後はほんとに楽しく読めた。 何か本をガッツリ読んでみたいという方には強くおすすめ。この本を読んで面白いと思われたら、土橋氏の楽園島からの脱出も是非とも読むべし。 | ||||
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土橋はあらかた読んでるがこれはつまらん。 駄作とまでは行かんが下から数えた方が早い出来。 途中からちょっと面白くなるけどやっぱりつまらん。 そもそもルール全然わかんねー。ちっとも頭に入ってこない。 殺戮ゲームとか生贄とかあれくらいが妥当だろう。 ゾンビものかタイムトラベルかどちらかにすべきだったと思う。 あと、ヒロインがレイプされて自殺ってのも後味悪かった。 そして女が例によってクズ。 この作者よくもこんなクズな女書けるな! クズ女書かせたら右に出る者はいないな土橋。 結論としては、☆二つということで。 | ||||
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最近は電撃文庫への作品が多くやや物足りなかったので、MWからデスゲームものということでかなり期待して読みました。タイムリープ、ゾンビなどのSF・ホラーといった非現実ネタをゲームにうまく置き換えたアイデアは秀逸です。ただし、十分にこなれてなくて恐怖になっていないのが残念でした。後半の展開はスリリングでたのしめましたが、土橋氏の作品としては並みかと。次回作もMWからお願いします。 | ||||
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タイトルと背表紙のあらすじに惹かれて購入しました。 コンスタントに人気のあるジャンルであるデスゲーム物ですが、本作ではゲームにタイムリープの要素を加えたところにユニークさがあります。 しかしながら前半二百数十ページは、淡々とゲームのルールに従ったつじつま合わせの作業が続くのみでいささか退屈でした。読者にゲームのルールを浸透させたり、最後の解決手段を納得させるために必要な文章量というのは理解できるのですが、やはり娯楽性の薄さはいかんともしがたいです。 実質的に話が動くのは後半からで、登場人物たちの内面があらわになり、通常のデスゲームらしくなってきます。そこは普通に楽しめましたが、本作の最大のポイントであるタイムリープがあまり面白さには寄与していなかったのが残念なところでした。 | ||||
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クローズド・サークルの中で、思慮深い主人公とそれを囲む愚かなメンバーとのデスゲームという土橋氏十八番の設定。 数時間前、もしくは後の自分を演じて、物理的な行動に矛盾(その時間帯では持っていないハズの物を使う等)が生じれば死。 冷静にゲームクリアを目指す者もいれば、責任をなすりつけ結束を乱す者も出始め、極限状態において表れる人間の醜さをよく描いています。 タイムリープによる時間の連続性を守ることがゲームのメインテーマですが、死んだはずの「桜庭眸」とどれだけ誠実に接していたかも重要なキーとなります。さらに序盤から何度かこのゲームが1週目ではないことが示唆されていること。そして「利他的な人間が勝利する」という説明。この二つを本当に理解し正解にたどり着ける読者がどれだけいるでしょうか?私は解答が提示されるまで気づきませんでした。 ラストは「ベタがいい」とはいえ凡庸といえば凡庸。本作はそこまで魅力的なキャラがいなかったのでそれが響いたのかもしれません。 理解に時間はかかりますが無駄のないストーリーで楽しめました。ただし土橋作品に初見で入るならば「扉の外」か「殺戮ゲームの館」でしょう。 特に後者は犯人当てがゲームの目的なので、脱出をメインとする本作よりも読みやすく楽しみやすい作品であると言えます。 | ||||
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無理矢理閉じ込められて再現させられる、ああ、なんか物凄い見覚えがあるこのシチュエーション。 ほらあれだ、あれあれ、そう、岡嶋二人の「そして扉が閉ざされた 」。 とか思ってたら予想を裏切られた。 悪い方に。 貴志祐介「クリムゾンの迷宮」の劣化コピーでした。 一般的には名作寄りとされているクリムゾンの迷宮ですが、私は実はあまり好きではないんですよね。 ☆☆☆くらい。 食べると殺人鬼になる食料ってなんだよ。 それでも作品としてはきちんと成り立っていました。 それに対して本作。 2Fと4Fで話ができるのに2Fと3Fは悲鳴しか聞こえないとか、動くなとかいってたのにいつの間にか完全に動けなくなってたり、何もない落書きだったはずの扉がいつの間にか実体化してたりとか、最後のエレベータは一体どうやって移動してるんだとか、ひっかかる部分が多々ありすぎてどうにもならん。 また登場人物の掘り下げが足りないせいで、ストーリーを進めるために作者に操られている人形を見せられているような気になります。 実際作品は作者に操られているのだから当然なのですが、本作ではそのあたりが露骨すぎて、「飼われていたんだ」とか突然訳のわからないことを言い出すゲームと同レベルに感じます。 そしてなんといっても残念なのは、「そして扉が閉ざされた」「クリムゾンの迷宮」は主催者が用意したのは舞台だけであとは登場人物の意志に任せていたのに対し、こちらではできることを何もかも指定させてしまうところ。 そのせいで舞台も行動も窮屈になり、そして上記の操られ感もますますアップ。 どうせデスゲームをやるんだったら「BTOOOM」「9時間9人9の扉」程度の舞台くらい作ってみせろと。 | ||||
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作者自身が「殺戮ゲームの館と同じ世界観」と言っていただけあって、殺戮を匂わせるような設定がたくさんありました。ただ話自体は繋がっていないので、殺戮を読んでいなくても楽しめます。 この物語は殺戮と同じように、男女数人がある理由から密室の空間に閉じ込められ、生死を賭けたゲームを強いられるという物語です。 今回もゲームを提供している?謎の存在(組織?)についての明言はありませんが、このゲームを引き起す原因となった出来事や人物についてはきちんと作中で語られています。 ゲームの内容ですが、登場人物たちが昔作りかけたゾンビゲームが題材になっています。 ゾンビから逃れるためにショッピングモールに立て籠った主人公たち。しかしゲームには空白の時間が存在しているため、それをタイムリープで矛盾がないように埋めていく……というゲームです。実際にタイムトラベルをするわけではありません。 そしてそのルールがかなり緻密なため、読者もそれなりに頭を使います。同作者・同レーベルの『殺戮ゲームの館』や『生贄のジレンマ』よりルールが複雑なので、緊張感もかなり高めです。 ということで個人的な評価は星4。土橋真二郎ファンならそれなりに納得のいく出来だと思います。 逆にこの作者の著書を読んだことがない方は、殺戮や生贄、あるいは電撃文庫の『扉の外』あたりから読むことをオススメします。 | ||||
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SF的なそれではなく,デスゲームにタイムリープを組み合わせた脱出ゲームを描いた作品です. 冒頭からしばらくは,登場人物らと同様に,そのルールや特別な舞台に戸惑ってしまうのですが, 200ページを超える長いパートは,これまた彼らと同じく,気を休める余裕を与えてはくれません. ところが,『過去』や『未来』を矛盾なく埋め,『現在』への生存ルートを繋ぎ止めるという発想, そして,『時間移動』の秘密と,計算されたやり取りは,理解が進むにつれ,おもしろさを増します. また,中盤以降から始まる『最後のゲーム』は,疑心暗鬼や崩れる人間関係,のの知り合いなど, 極限状態に置かれた脆さ,醜さも描き,言葉にしがたい気分の悪さや,生と死,緊張と恐怖も十分. 果たして,現実なのか虚構なのか,そもそも彼ら自体が存在するのか,意図的なのか否かはさておき, いささかつかみ所を測りかねる結末は,このゲームで起きた混乱を,そのまま持ってきたかのようです. 反面,この曖昧さがモヤモヤになるのは否めず,その様子や表現,脱出の真相には引っ掛かる部分も. ほかにも,途中までは細かく動き回っていた時間移動が,急にあっさりとなるのはちょっと残念でした. | ||||
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『殺戮ゲームの館』の約2年後の世界ということで、『殺戮ゲームの館』が好きな人にはちょっとうれしい描写があったりします。もちろん読んでいなくともなんの問題もありません。 実際に時間を跳躍するわけではありませんが、とても上手にタイムトラベルの要素がゲームに組み込まれているように感じました。 土橋さん好きならまず満足できるでしょうし、これまで土橋さんの作品を読んだことがない人にも是非読んでもらいたいです。 | ||||
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