■スポンサードリンク


呪い人形



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
呪い人形 (集英社文庫)
呪い人形 (集英社文庫)

呪い人形の評価: 3.88/5点 レビュー 8件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

あまりにも清い(?)タイトルと表紙デザインで購入(*^-^*)

久しぶりに小説が読みたくなり、何となく適当に小説コーナーを見ていたら、
目に留まったのがこの本。
元々小説はホラーかサスペンス系しか読まないので、このタイトルに目が留まる。
本棚から手に取り、この硬派で(?)ガチな表紙デザインを見て嬉しさがこみ上げる♪
裏表紙のあらすじを読んで、「ホラー」ではなく「ミステリー」と書かれていたことに
ちょっとビックリした。(この清さ(?)にホラーだと勝手に認識してた)(;^ω^)

所謂、サイコサスペンス系でも無く、「ミステリー」として「呪い」を巡るストーリーは、
とても「硬派」だと思った。
改めて呪いは、古今東西から語り継がれ、科学的・非科学的などの概念にさえ縛られないもの
なんだと考えさせられるなぁっと・・・。
でも一番のビックリは最後の解説コーナーで、これが「シリーズもの」だったことでした(*_*)
          (読む順番はどれからでもOKな「金田一耕助シリーズ」の様な探偵もの)
道理で、探偵にあたる人物が凄い親しみやすさを感じたわけだ・・・・。

ちなみに本書は、シリーズでは「3作目」で、長い間(書籍版)が品切れ状態だったものが
復刻版として復活したものがこの本だと知った時、自分は凄い納得。
                     (内容が今の時代に読むとより説得力がある)
呪い人形 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:呪い人形 (集英社文庫)より
4087444686
No.4:
(5pt)

畳み掛けるような文章。なぜか、読むと元気になる

なんでこんなにおもしろいんだろうと考えてみた。多分、謎解き部分に人間や社会の深みがあるからで、それが大人の読者を納得させる。文章が読みやすいとはいえないけれど、なぜか、読後、わたしも頑張ろうという気にさせてくれる。著者の小説に向かう真摯な態度が、そうさせるのかもしれない。ドイツや北欧のおもしろいミステリーを読んだときと同じ満足感を得られる。日本で、こういう作家はほかにいないと思う。
呪い人形 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:呪い人形 (集英社文庫)より
4087444686
No.3:
(4pt)

後味...。

勧善懲悪でないと気が済まない❗️って人にはお勧めできない。
はっきり言って「モヤモヤ」し続ける読後感。
呪い人形 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:呪い人形 (集英社文庫)より
4087477304
No.2:
(5pt)

最近の私のお気に入りの作家の待ちに待った再刊

私は彼女の「蟻の棲み家」で彼女を知り、こんな筆力を持った作家がいたのかと驚きながら彼女の、
「木部美智子シリーズ」を読み始めた。ただ、もう一つ世間受けしなかったのか、紙媒体で望月の
作品を読むことが実質不可能になる時期が最近まで続いており、やっと再刊されたこの
「呪い人形」は本シリーズの第3作目にあたる。40歳の女性ジャーナリスト木部美智子は、お世辞にも
綺麗と言い難い女性だが、頭が切れて硬すぎるぐらいの真面目さで事件の解決に奔走して
行く。いわゆるかっこいいタイプの主人公ではないが、地に足の着いた仕事の進め方はとても
好感が持てる。本書では、まるで呪われたかのような死を遂げる数人の「悪人たち」が登場する。
知的障害児の少女を強姦した男、悪徳宗教家、同様の音楽家、そして賄賂を取って好き勝手を
してきた大学教授。彼らは90歳を超える老婆に呪い殺されたのか。あるいは、真面目な若い
医師が金をもらって殺害したのか、いくつかのそれぞれ関係のない事件はやがて見事に収束して
いくが、この筋の運び方が巧い。少なくない人数の登場人物の描き方も飽きさせない。立派な
推理小説になっているし、人の世の不条理さとおぞましさを掘り下げている。私はこれで出版されて
いる木部美智子物はすべて読んだ。次作が鶴首されるが、その間に彼女のほかのシリーズも読み
たいと思う。それぐらい魅力的な作家だ。
呪い人形 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:呪い人形 (集英社文庫)より
4087444686
No.1:
(5pt)

重いテーマを扱いながらしかも奇跡的に面白い。

~なにより、読者が人生経験を重ねていればいるほど、作中の登場人物のそれぞれの「苦さ」「悔しさ」に感情移入するでしょう。謎が二重三重に重なっており、それが作中人物の人間性と密接につながっている。人間を理解しようとする物語でもあり、それがミステリとしての謎解きに一体化した希有なエンターテインメント、是非一読を乞う。読んで損はない傑作です~~。~
呪い人形 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:呪い人形 (集英社文庫)より
4087477304

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!