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呪い人形
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呪い人形の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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久しぶりに小説が読みたくなり、何となく適当に小説コーナーを見ていたら、 目に留まったのがこの本。 元々小説はホラーかサスペンス系しか読まないので、このタイトルに目が留まる。 本棚から手に取り、この硬派で(?)ガチな表紙デザインを見て嬉しさがこみ上げる♪ 裏表紙のあらすじを読んで、「ホラー」ではなく「ミステリー」と書かれていたことに ちょっとビックリした。(この清さ(?)にホラーだと勝手に認識してた)(;^ω^) 所謂、サイコサスペンス系でも無く、「ミステリー」として「呪い」を巡るストーリーは、 とても「硬派」だと思った。 改めて呪いは、古今東西から語り継がれ、科学的・非科学的などの概念にさえ縛られないもの なんだと考えさせられるなぁっと・・・。 でも一番のビックリは最後の解説コーナーで、これが「シリーズもの」だったことでした(*_*) (読む順番はどれからでもOKな「金田一耕助シリーズ」の様な探偵もの) 道理で、探偵にあたる人物が凄い親しみやすさを感じたわけだ・・・・。 ちなみに本書は、シリーズでは「3作目」で、長い間(書籍版)が品切れ状態だったものが 復刻版として復活したものがこの本だと知った時、自分は凄い納得。 (内容が今の時代に読むとより説得力がある) | ||||
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終盤に向けたストーリー展開は読んでいて興味をそそられたのだが、何しろ登場人物が多く、また誰のセリフなのかがわかりにくく、内容が頭に入ってこない。もう少し登場人物やセリフと整理できていれば、と悔やまれる。 | ||||
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まあとりあえず読破できたので、それほど読めない本ではありませんでしたが、描写が現実的でないところが多くあり、この作者の他の作品を買うことはないと思います。 (1) 1万円札10枚は新券でも1mm程度なので、輪ゴムで止めると丸まってしまう。非現実的な記載である。また輪ゴムは空気では比較的早く劣化して切れ切りになるだけでなく、留めている物、ここではお札に固着するので、このあたりの描写が非現実的である。 (2) 撲殺された被害者の描写がリアルで、気持ちが悪くなったが、これはやむを得ないこととは思う。しかし脳漿が飛び散るのが先に記載有るべきかと思う。 (3) 鈍器で殴られ、大量の鮮血が流れていれば、血の匂い(鉄分の匂い)が強烈で、豆腐の香りが感じられるとは思えない。ましてやパニックの中で緊急対応をしている医師が、そのようなことに気がつくとは到底思えない。 (4) 主要登場人物の一覧記載が先頭にあったので、不可思議に思ったが、迷うような場面展開なことで納得がいった。もう少し自然な話の進め方のほうが読みやすいかと思います。 (5) 医者がメインストーリーに絡むので、医学的なことも記載されているが、少々付け焼き刃と思われる知識が散見される。医学的記載をするのであれば、もう少し深い考察があって欲しい。 | ||||
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なんでこんなにおもしろいんだろうと考えてみた。多分、謎解き部分に人間や社会の深みがあるからで、それが大人の読者を納得させる。文章が読みやすいとはいえないけれど、なぜか、読後、わたしも頑張ろうという気にさせてくれる。著者の小説に向かう真摯な態度が、そうさせるのかもしれない。ドイツや北欧のおもしろいミステリーを読んだときと同じ満足感を得られる。日本で、こういう作家はほかにいないと思う。 | ||||
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勧善懲悪でないと気が済まない❗️って人にはお勧めできない。 はっきり言って「モヤモヤ」し続ける読後感。 | ||||
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私は彼女の「蟻の棲み家」で彼女を知り、こんな筆力を持った作家がいたのかと驚きながら彼女の、 「木部美智子シリーズ」を読み始めた。ただ、もう一つ世間受けしなかったのか、紙媒体で望月の 作品を読むことが実質不可能になる時期が最近まで続いており、やっと再刊されたこの 「呪い人形」は本シリーズの第3作目にあたる。40歳の女性ジャーナリスト木部美智子は、お世辞にも 綺麗と言い難い女性だが、頭が切れて硬すぎるぐらいの真面目さで事件の解決に奔走して 行く。いわゆるかっこいいタイプの主人公ではないが、地に足の着いた仕事の進め方はとても 好感が持てる。本書では、まるで呪われたかのような死を遂げる数人の「悪人たち」が登場する。 知的障害児の少女を強姦した男、悪徳宗教家、同様の音楽家、そして賄賂を取って好き勝手を してきた大学教授。彼らは90歳を超える老婆に呪い殺されたのか。あるいは、真面目な若い 医師が金をもらって殺害したのか、いくつかのそれぞれ関係のない事件はやがて見事に収束して いくが、この筋の運び方が巧い。少なくない人数の登場人物の描き方も飽きさせない。立派な 推理小説になっているし、人の世の不条理さとおぞましさを掘り下げている。私はこれで出版されて いる木部美智子物はすべて読んだ。次作が鶴首されるが、その間に彼女のほかのシリーズも読み たいと思う。それぐらい魅力的な作家だ。 | ||||
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~なにより、読者が人生経験を重ねていればいるほど、作中の登場人物のそれぞれの「苦さ」「悔しさ」に感情移入するでしょう。謎が二重三重に重なっており、それが作中人物の人間性と密接につながっている。人間を理解しようとする物語でもあり、それがミステリとしての謎解きに一体化した希有なエンターテインメント、是非一読を乞う。読んで損はない傑作です~~。~ | ||||
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楽しみにしていた木部美智子シリーズ第3弾。 これまでよりも、人の薄暗い心の闇の部分をテーマにおいているせいか、タイトルのせいか、読み始めて、肩に重みを感じるようだった。 クライマックスも、これまでの2作品よりも明瞭な結末ではなく「へぇ~、こういう風に締めるんだ・・・」と何となく、もや~っとした感じが残りました。しかし、これまでで一番、「この人が怪しいよな?」と感じても「あれ?やっぱり、この人は、無関係?」などと登場人物に対する印象が二転三転し、おもしろかったです。 シリーズ通して読まれるとより、望月さんの物語に引き込まれると思います。 秋の夜長には、いいかも・・・・ | ||||
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