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コインロッカー・ベイビーズ
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【この小説が収録されている参考書籍】
コインロッカー・ベイビーズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 21~40 2/7ページ
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A surreal tale with superb storytelling and intriguing character development. Made me crave rice omelettes | ||||
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当然ながら使用感たっぷりでしたが、この値段で楽しめました。重いテーマでしたが、あっという間に読み終わりました。ありがとうございました。 | ||||
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とても面白かったです。この値段で十分楽しめました。また利用したいと思います。 | ||||
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説明をよく読まず買ったのですが解説は別の人が良かったです。内容は圧巻です。 | ||||
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Brilliant. | ||||
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村上龍の本をどれか一冊選べと言われたら、やはり本書を選ぶだろう。 もう何度読み返したか分からない本書、それでも読むたびに本書に込められた密度の高い熱の塊に興奮させられる。 そんな凝縮された猛烈な熱を持ちつつも、本書における村上龍のネーミング力は非常にクールだ。 巨大な鰐を飼う「アネモネ」、廃坑の廃墟に住む「ガゼル」、ハシのスタイリスト「ニヴァ」、そして東京を真っ白にする薬「ダチュラ」。 実家で飼っている犬は本書の影響を受けて「ミルク」と名づけた。 また、村上龍の優しさ(特に、キクとハシを養親として引き取る和代の描かれ方)も感じられる。 コインロッカーに捨てられた二人の赤児、本書の主人公キクとハシは肉体と病気の関係だ。 肉体は解決不可能な危機に見舞われたとき病気の中に退避する。 運動神経抜群で棒高跳びの選手となるキクは言う。 「自分が最も欲しいものは何か分かっていない奴は、欲しいものを手に入れることが絶対にできない」 そんなキクに廃坑に住むバイク乗りのガゼルは言う。 「破壊の衝動がものを作らせる。壊すのは選ばれた奴だ、お前なんかそうだぞ、キク、権利がある。」 一方身体が弱くホモセクシャルのハシは、その天才的な歌声を見出され歌手となる。そんなハシは 「一万匹に一匹の割合で人間の顔をした蠅がいるのだそうだ。口を開けて寝ているとその人間蠅は人間の声帯の匂いにつられて口の中に入ってしまうことがある。声帯の肉は人間の体の中で最も甘い味がするらしい。人間蠅を食べてしまうと人間は発狂する。頭の中で蠅がブンブン飛び回るからだ。その人間は蠅の言いなりになってしまう」と聞き、自ら愛するものを殺すしか自身を開放するすべがないと思い込む。 「東京がキクに呼び掛けている。壊してくれ、すべてを破壊してくれ。町を廃墟に戻せ」 村上龍は、本書の後「愛と幻想のファシズム」「昭和歌謡大全集」「五分後の世界」「半島を出よ」といった本書に通ずるニュアンスを持った傑作群を発表しますが、それでもやはり作者の気合の入り方というか熱量の高さと疾走感、文学性と物語性の両立といった意味で、本書に勝るものはないと思う。 村上龍の最高傑作というにとどまらず日本文学の最高傑作といっても過言ではない。 | ||||
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青春と暴力、破壊衝動、とテーマはわりと好みだしストーリーも微妙に非現実的で面白い | ||||
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キクとハシは別々のコインロッカーに閉じ込められ、対照的な発見のされ方をしますが、それがそのままキクとハシの対照性を表しているようです。二人の子供の頃の遊び場は軍艦島を思わせる退廃的な島ですが、それが二人の心に刻まれた原風景となっているようです。 二人が持つ破壊のエネルギーは、記憶はないものの生後間もなくコインロッカーに閉じ込められ捨てられたことによる圧倒的な恐怖と救いがたいほどの欠落感からくる衝動的なものです。精神科医に自閉症と診断された二人はその治療として「音」によって制御できないエネルギーを一時的に閉じ込められますが、年齢が進むにつれ徐々にそのエネルギーが姿を表し、何によって封じ込められていたかを思い出すようになります。しかしそれは二人のエネルギーを閉じ込めていたものであると同時に破壊を促す信号でもあり、意味としては二重の意味があります。 キク、ハシ、アネモネの3人は孤独を抱えて社会を憎んでますが、キクは強靭な肉体性が、ハシは病的なまでに複雑な精神性が前面に出ていて、アネモネにとってキクは自分の夢を具現化してくれる男です。キクとハシはお互いが鏡のような存在なのですが、そのそれぞれの特性が自縄自縛として作用し、自身を極限まで追い詰めていく過程には著者のテンションの高さがうかがえます。 コインロッカーという特殊な場所は、現在自分達を閉じ込めている社会的で常識的な概念そのものと置き換え可能だと思います。この作品における最終的なに東京の風景は、あの二人の原風景と重なることになるのだろうと想像します。 登場する他の人物もそれぞれ社会における何かを象徴していて無駄がなく、小説全体の印象は非常にタイトです。 | ||||
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Twisted! | ||||
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鎖をひきちぎれ。村上龍は一見謎めいた身振りでごく単純な真理を叫んでいる。美に架けられた鎖がお前を縛るのだと。その鎖を引きちぎり、荒々しい命を取り戻せと。生命を腐らせる『愛』はただの嘘、幻想。この徹底した偶像破壊が作品に力を入れみなぎらせている。 細部が特に良い。一つ一つの断片がまた素晴らしい。(「気は優しくて人殺し」など笑) | ||||
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とにかく面白い! 自分にエネルギーを与えてくれる!! 俺は絶対生きるぞ!!ってなる! | ||||
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作中に登場する金網、警備する自衛隊、そして薬島は、万人に普遍なモノのメタファーなのだろう。具体的に何の暗喩か、わかりやすく説明する事は私の語彙では不可能だが、金網を越えられる者と越えられない者、その二種類が存在するという事は確かだ。 グロ描写の数はインザミソスープに劣る。 | ||||
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中学二年生の時に文学に興味を持って、初めて読んだ作品がこれです。 とにかく分厚くて読む気はしなかったのですが、いざ読み始めると引き込まれます。 この時この人は何を思ったのだろうか?と考えながら読むことが出来ました。 当時(中学二年生)の私には少し難しいテーマだった気もしますが、私は後にも先にもこの作品が一番好きなのだと思います。 | ||||
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よくこんな話、長々とこのページ数書いたなあという印象。 正直読むのしんどかった。休み休みで3か月くらいかかった。 言いたいことはよくわからない。 コインロッカーに捨てられた孤児が自分のアイデンティティを探す人生の旅みたいなものか。 そして最後に大破局でエンディングを迎える。決してハッピーエンドではない。 でもなんかもやもやとした人生の葛藤を力任せにぶち壊してしまえというメッセージにも感じる。 そこがすがすがしいといえなくもない。 しかし俺はどんなに生まれが不幸でも社会のレールを外れたくはないけどね。 自分を救うのは最後は自分だと思ってるし。 | ||||
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この小説を読み始めるまでには少し気合いがいる。なんせ分厚い。 しかしいざページをめくると、作品の世界に引きずり込まれ、読み終わるまで逃れることはできなくなる。 休日や仕事の休憩時間などを使って少しずつ読んでいたのだけど、本から離れている間も頭の片隅にはこの小説の物語があったように思う。 正直、のほほんとした幸せな場面などはほぼ無く、読んでいてとにかくしんどいのだけど、見ちゃいけない世界を覗くような興奮を得ていたので、刺激が欲しい人にはおすすめです。 この作品を読んでいて、上條淳士の『SEX』という漫画に共通する点があるなと思った。 それは『金網を越えることができるか?』ということだ。 人間は2つのタイプに分けることができる。 金網の向こうに行ける人間と、行けない人間。 アネモネがケーキ屋の同僚に送別会で、バカだなと思うけど心の底でうらやましいと思う女の話をされる場面があるが、キクとアネモネはあっさりと金網を越えられる側の人間である。(『SEX』でのユキとカホにあたる) ハシはどうか?ハシはナイーブであるが故にくすぶっていたが、最後に大事なことに気付き自分を再形成したという点で、金網の存在に気付いた。 (『SEX』でのナツにあたる) 2作品とも1980年代に生まれた作品であるが、今よりも若者にエネルギーがあった時代だったのだろうか。 2017年現在、どんなに世界が腐っていて疑問に感じたとしても、諦めムードが漂い、金網を越えることなんてめんどくせえなと思ってしまう。 全員が金網を越えられない人間になってしまったのか? この作品を読んで、いま現在の人々が抱えた鬱屈とした気持ちの先にある世界が知りたくなった。 | ||||
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Great book. Very interesting, and cultural. I got this because apparently it was an influence on the Silent Hill games (4). I can see why, a definite must have! | ||||
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大変面白い小説でした。何度も読み直してしまいます。長編のわりにあっという間に読めます。 | ||||
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とことん暗く悲しいストーリー。 ただ絶望ではなくどこかに光が見える。 村上氏は天才なのだろう。こういう小説を書く人って、どんな頭の構造をしているのか、興味がある。 | ||||
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村上龍さんの作品は初めて読みました。兄弟が同じ場所から始まり、道程は違えど同じ答えに終息していく、しかしこれからまた始まっていく…読み応えのある作品でした。大学時代のうちに読めて良かったです。 | ||||
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Highly recommended for fans of the "more famous" Murakami. | ||||
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