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サマー/タイム/トラベラー
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サマー/タイム/トラベラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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Forget that old twerf Kurt Vonnegut, future is def ours | ||||
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昔のある事件について語る語り手は事件の当時者なので、ある程度の語りの不確かさはあるだろうな。 時空間跳躍少女プロジェクトで取り上げられている書籍、記憶にあるのは半分以下だったよ。 後半で出てきたタイムトラベル分類とマトリクス表で見るとコミックも入っているのが判って面白い。 最後にはハッキングで入手した汚職の情報データを読んでいたり、商店街の放火とか不穏な方向で終わった。 | ||||
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この本は、ほかの皆さんが書かれていたように、とても軽い小説である。 科学的考察が優れているわけでもない。 文が非常に美しく書かれているわけでもない。 この本の科学的考察、”n次のマトリックス”といった概念には意味がない、と想った事を良く覚えている。 その時に、この本の価値は崩れ落ちた。 全てが単なる言葉の羅列でしかない、と。 ザールヴィッツヴェリコフ症候群という名前の病気も既存の何らかのすでに名前を与えられている病気であって 新しく名前を与えなければならないわけではない。 それに、二冊に分けるほど重厚な内容があったわけではない。 この本が星雲賞を受賞したといえばそれは多分出来すぎのように思える。 しかし、僕はこの本が好きだし、出てくるキャラクター全員凄く魅力的に思えた。 ともかく、この本から僕はカウフマンや、バックミンスターフラー、ジャックフィ二ィ、J・P・ホーガンを知った。 だから中学生向けだと思えば、これはいい作品だと思う。 大人が読むには、少しつまらないだろうけど、この小説の独特の軽さに僕は何らかの価値を見出したい。 | ||||
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ディティールのひとつひとつ、特に物語の本筋とはおおむね関係のない言語学と経済学についての交換についてのシステムの類似性についての記述や、可能性の浸透圧という概念がなどが非常に知的好奇心をそそられた。けれど、物語の本筋にはイマイチ関係ないのが残念でした。特にトリブルの破綻とその埋め合わせについてのエピソードの主客が転倒している箇所が気になりました。予め償わされる罪を犯人が…、これ以上はネタバレなので避けましょう。 上巻の冒頭で深い喪失感や悔恨の物語なのだと最悪の展開を予想して読み進んだだけに、最後まで読んでしまえば主人公は何も失ってないどころか、の、ぬるいと言えばぬるい結末に肩透かしを食らいましたが、これはこれで好きです。 記述を道筋をこそ楽しむ本であって(上記のほかにもかなり沢山の面白い概念が提示されていて、想像力を刺激されました)、粗筋を楽しむ本では決して無いとは思いますが、ミステリとしても楽しく読めると思います。物語立て不満点はいくつもありますが(叔母さんの正体は、とか、そこまでするなら饗子は何故本人にもっと…、とか、トリブル破綻の顛末について騒動のトリガー以外の役割を期待したかった、とか)それはそれで。 主人公たちが集めつくすタイムトラベルものの参考文献に梶尾慎治の『美亜に贈る真珠』が挙げられてないのは疑問でした。あと、お気に入り作家を露骨にマイナー作家呼ばわりされてしまったのに渋面を作ってしまいつつ、作者と同年代のレトロSF趣味な読書好き以外に果たしてこれが面白いのかとも疑問に思いました。因みに私はものすごく楽しめました。 でも新城カズマの最高傑作は『星の、バベル。』だと思っているので、☆ひとつマイナスしました。 | ||||
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この小説は、幼馴染を中心にして起きた、高校一年生の時のひと夏の事件を、何十年か 後に主人公が思い返して書いているという形式をとった、過去への追憶と悔恨の物語です。 もう戻れないあの時。もうやり直せないあの瞬間。 でも決して忘れることはできない、大切な思い出。 こういうノスタルジックな想いに共感できるのなら、この本は大いに楽しめます。 さらに、タイムトラベルものが好きなら、確実に忘れられない作品になります。 | ||||
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ちょっと文章が鼻につく、という人もいるようですが、「蓬莱学園の初恋!」とか に比べれば、この作者としてはとても読みやすい部類に入ると思います(笑)。いろ いろ蘊蓄が述べられますが、筋とはおおむね関係ないので (^^; 、それはそれとし て楽しめば良いと思う。 高校生のころは、こんな風に息詰まっていたよなー。ここが世界の全てだと思っ て。とか思い出して読めばよいと思います。 2巻表紙は、「『ゲイルズバーグの春を愛す』表紙柄の浴衣を着た悠宇」らしい。 ゲイルズバーグ…を読んだことがないので、良く分からないが。鶴田謙二氏の表紙 が、とても作品にあっていると思う。 RPGamer誌で伊豆平成氏が「スティーブン・キングの影響」について述べていた が、読了感は映画「スタンド・バイ・ミー」を見た後のようでした。 あと、地図が最後にああ使われるとは思わなかった。すばらしい。 | ||||
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思わせぶりな導入部分の作り物めいた感じが嫌味に思えて、しばらく積読状態でした。しかし、導入部分を過ぎると、この作品に流れる寂寥感というか喪失感を背景に、印象的なエピソードの連なりが広がっていきます。 失ったもの、過ぎ去ったものへの憧憬が根底にあるようなので、どちらかというと高校を卒業した後に読んだほうが、この小説の持つ雰囲気を共感できるのではないでしょうか? | ||||
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いろいろな要素を詰め込みすぎて一部消化不良を起こしているところもありますが、深く考えずにさくさくと楽しく読むことが出来ます。 特に最後のほうにある自転車を漕ぐシーン(具体的に書くとネタばれになってしまうのですが)は、心に残る名場面だと思います。 | ||||
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映像化されてほしいなあ、と思いましたよ。 メインの四人のあまりのウルトラ高校生っぷりに気おされなければ、 こういう高校時代だったら、と なんだか悔しくなってしまうほどのまっとうな青春小説です。 SF好きとそうでもない人の両方が存分に楽しめるとは思うけれど、 その楽しみ方のツボが極端に分かれてしまうでしょう。 私は、物語としてとても好きになりました。 技巧やSF好きな人にしかわからない「内輪」の話は 魅力の一部で全部ではないと思います。 | ||||
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飽きさせない内容。但し話は飛びまくり、継ぎ接ぎっぽく、全体的に散漫な印象。 複雑に、でも実は単純に繋がった伏線。意味ありげでもあり、単に衒学的な話の数々。 つまりこれが新城カズマの持ち味であり、これを許容出来るかどうかが全てではないかと。 もちろん、1巻から分かっていた事なので1巻で拒否反応が出ていなければ、問題ないでしょう。 物語としては、衒学的な面に惑わされるかもしれないけど、凄いストレートなジュブナイル小説。 読了後のもやもやっとした感じなど、まさしくジュブナイルな読了感。 「あらかじめ失われた未来」というのは、「置き去りにされる少年像」と同じかと。 正直プロットは破綻してると思うけど、個人的には面白かったので全然OKでした。 | ||||
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面白い。そう断言していいだろうと思う。 ただまあ、話の中核を担うのは「青春物語」である。 ので、こうハードSFっ…ていう感じはしない。でもない。ああ、あと、2巻まで読んだ後、オチに納得できるかもかなり賛否が分かれそう。 ちなみに、僕は納得できない…ような、納得してしまうような。 いや、うん、タイトルどおりです。 | ||||
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発売告知(去年でしたね)から、かなり待たされましたが、待っただけの価値は十分お釣りがくるぐらいありました。 1巻から読み始めたときは、高校生が主人公の軽い読み物程度の印象しかありませんでした。 しかし、読み進むうちに、これは違うなっていう感覚がどんどんましてきました。 登場人物達の博識さは恐らくそれを作り出した、作者の知識、感覚を反映しているのでしょう。 王道をいく、起承転結のはっきりした物語は、きめこまかなエピソードがつみかさなって、エピローグに至るまで、読み手を飽きさせることはありません。 あまりにも分かり易い伏線も、きちっと謎解かれ、納得できます。 最後まで、楽しく、登場人物に感情移入しながら読むことができました。 | ||||
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ゆっくりと腐っていく地方の一都市の夏休み、 閑をもてあます高校生たちの仲間の一人が、ある時偶然、 3秒間だけ時間を跳び越えてしまったことから始まる、 熱狂的な時間跳躍の研究と実験、そして緩慢な崩壊…。「フィクションとして時間旅行が存在する現代」を舞台に している作品にはよくあるパターンとして、時間旅行に 対する愛に溢れています。登場する猫の名前が <チェシャ、ク・メル、ペトロニウス、ハミイーあるいはジェニィ>! なんて素敵な!時間旅行好きはもちろん、SF好きの方にも、諧謔に富んだ 文体が好きな方にも、青春小説好きの方にもオススメです。 あと、恩田陸的少年少女SF活劇が好きな向きにも是非。 | ||||
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ハヤカワJAに初お目見えのながらも、いつもの新城カズマの衒学的な語り口。 これに知的好奇心を揺さぶられるか、嫌悪感を感じるかで、評価が大きく分かれるところ。 物語は、本好きで早熟な高校生達--主人公はスペイン語の原書でボルヘスを読み、 友人は表紙を見ただけでそれを指摘出来るぐらい(!?)--が、時間跳躍を発現させた仲間の能力を 伊達と酔狂で検証していく、いつもの夏休みの日々。 ……と見せかけつつ、本当は『あらかじめ失われた未来』についての物語。 「もし」「たら」「れば」が多用され、高校生特有の伊達と酔狂と性急と好奇心がない交ぜになった 夏休みの一コマに、未来に起きるであろう事件の暗い影がじわりじわりと忍び寄ってくる如き語り口が、 何と絶妙で、何と見事なことか。 否が応でも、続きが気になってしまいます。 後編である2巻でどのように決着が付けられるのか、期待せずにはいられないです。 | ||||
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